プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/7【新日本/ROH】MSGで棚橋のドラゴン殺法さく裂ならず…ザックがNJCのリベンジ完遂

『G1 SUPER CARD』米ニューヨーク州・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン(2019年4月6日※現地時間)
ブリティッシュヘビー級選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vs棚橋弘至×

 MSGで藤波辰爾にあやかりドラゴン殺法を狙った棚橋だったが、さく裂ならず。ザックが得意の関節技で試合を制し、ブリティッシュヘビー級王座を防衛するとともに、NEW JAPAN CUP準々決勝で敗れたリベンジを完遂した。

 棚橋とザックは3・21浜松で行われたNEW JAPAN CUP準々決勝で激突。棚橋がジャパニーズレッグロールクラッチで3カウントを奪い取り、昨年のNEW JAPAN CUP決勝で敗れた雪辱を果たした。2連覇を阻止されて怒り心頭のザックは、3・24長岡でしつこく棚橋を痛めつけ、ブリティッシュヘビー級のベルトを誇示。「エースの時代ももう終わりだな。俺はブリティッシュヘビー級チャンピオンなんだ。お前のことはもっと早く倒しておきたかったが、MSGでやってやるよ」と挑発した。棚橋も受けて立つ構えを見せ、両者のタイトル戦がMSGで実現。棚橋は41年前にMSGで藤波がドラゴンスープレックスを初公開したことにあやかり、ドラゴン殺法披露を狙って、ニューヨークに乗り込んできた。

 過去の戦績は2勝2敗のイーブン。互いの動きを熟知しているだけに、静かな立ち上がりとなる。動き出したのは棚橋がエアギターを披露した直後だ。観客にアピールしてからエルボードロップを落としたものの、読んだザックは腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。ここから一気に左腕攻めに打って出た。

 あらゆる体勢から左腕を関節技で絡め取ると、蹴りもピンポイントで左腕を射貫いていく。アメリカのファンから「GO ACE」コールを浴びた棚橋は、場外に落とされそうになってもロープを掴んで逆上がりを狙うも、腕のダメージからリングに戻れず、そこをまたもザックに襲われた。

 劣勢が続いた棚橋だったが、ザックの左ヒザに低空ドロップキックを放って逆襲に転じる。串刺しドロップキック、ダイビングサマーソルトドロップを放つと、ザックにコブラツイストを狙われても、すぐに同じコブラツイストで捕獲した。ロープを挟んだ状態からドラゴンスクリューを決めると、テキサスクローバーホールドの構えに。ザックが三角締めで切り返したものの、意地の棚橋は強引にテキサスクローバーホールドに捕らえてみせた。

 リバーススリングブレイドを決めた棚橋は封印していたハイフライフローを狙ってコーナーに上がるも、気づいたザックがそこに飛びかかり、トップロープを使ったアームブリーカー、オーバーヘッドキックで左腕攻めを再開する。棚橋のドラゴンスクリューをスカしてジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込むと、ランニングローキックをぶち込んだ。

 ザックドライバーを切り抜けた棚橋は丸め込んで不意を突くと、左腕を捕獲されても、グラウンド式ドラゴンスクリューで黙らせる。そして、MSGに縁のあるドラゴンスープレックスの体勢に。今度はザックがヨーロピアンクラッチで切り返すが、止まらない棚橋はツイスト&シャウト3連発を敢行。スリングブレイドが完璧に決まると、再びドラゴンスープレックスを仕掛けた。

 しかし、やはり投げられない。踏ん張ったザックは飛びついて横三角絞めに捕獲すると、そのまま卍固め、ジムブレイクスアームバーに移行。悲鳴を上げる棚橋の両手を両足で羽根折り固めに捕らえると、空いた手で左足を固める変形式に絡め取る。さすがの棚橋も無念のギブアップ。ザックが大舞台でキッチリとリベンジを遂げた。

プロ格 情報局