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4/22【新日本】後藤直接撃破…ジェイがメインで復権宣言 IWGP奪還に照準

『Road to レスリングどんたく2019』東京・後楽園ホール(2019年4月22日)
スペシャルタッグマッチ ○ジェイ・ホワイト&石森太二vsドラゴン・リー&後藤洋央紀×

 ジェイが4・29熊本での一騎打ちを前に後藤を直接撃破。復権を宣言したジェイはオカダ・カズチカに奪われたIWGPヘビー級王座奪還に照準を合わせた。

 ジェイは4・6MSGでオカダに敗れてIWGPヘビー級王座から転落した。そんなジェイに牙をむいたのが後藤だった。後藤は3・24長岡での6人タッグ戦でジェイに敗北。しかし、すぐにリベンジを要求し、4・29熊本でスペシャルシングルマッチが決定した。今宵は5・3福岡のIWGPジュニアヘビー級選手権試合「(王者)リーvs石森(挑戦者)」とのダブル前哨戦として、後藤&リー組とジェイ&石森組がメインイベントで対決した。

 雪辱に燃える後藤が序盤戦から猪突猛進に仕掛ける。そのままペースを握りかけるが、ジェイはロープ際で強引にバックドロップを決めて挽回。後藤はエプロンで腰を強打して動きがガクンと鈍る。ジェイは場外でも後藤を暴行。リングアウト寸前で戻った荒武者をまたも場外に突き落として、ブーイングを浴びた。

 BULLET CLUBの激しい腰攻めに苦しんだ後藤だったが、タッチをもらったリーが逆襲に転じる。串刺し顔面テイクドロップキックやその場飛びスパニッシュフライを石森にお見舞い。裏のかき合いから投げ捨てジャーマン、ジャンピングニー、リバースフランケンと畳みかける。だが、粘る石森もこん身のラリアットを振り抜いて、同時に崩れ落ちた。

 両軍代わって、ジェイと後藤が再び対峙。先ほどのお返しとばかりに、串刺しラリアットや串刺しニールキック、バックドロップを繰り出した後藤は牛殺しの構えに。しかし、踏ん張ったジェイは高速バックドロップで逆襲。串刺しエルボースマッシュ、デスバレーボムと畳みかけた。両軍入り乱れての混戦となると、後藤が豪快なラリアットを振り抜いたものの、負けじとジェイもコンプリートショット、ジャーマンと大技ラッシュ。後藤の手を掴んで自由を奪うと、強烈なエルボーをぶち込んだ。

 だが、後藤は頭突きをカウンターで一閃。裏GTRを敢行して「ゴトウ」コールを巻きおこすと、正調GTRの体勢に。だが、ここでジェイのセコンド・外道がエプロンに上がると、後藤は気をとられて技を解いてしまう。それでもブレードランナーにこだわるジェイを牛殺しで黙らせると、石森にも牛殺しを繰り出した。さらに、外道にも仕掛ける。が、背後からにじり寄ったジェイがローブローでグサリ。ブーイングがこだまする中、ジェイは後藤をブレードランナー一撃で沈めた。

 3・24長岡に続き、ジェイが後藤を粉砕。ブーイングを気にせず、マイクを持ったジェイは「お前が俺とリングに上がりたいのは、俺がお前をスターにしてやれるからだろう。俺がまたオカダに花を持たせてやったように…。レインメーカーと完売のマディソン・スクエア・ガーデンで戦った男…それが俺なんだ。だから、お前は俺とリングに入りたいんだろ?」と上から目線で後藤に通告する。そして、「でも、俺は今、ベルトを欲している。ベルトが必要だ。そして、この新日本プロレスも俺を必要としている。だからこそベルトを取り返す。俺こそがこのプロレス業界でベストな男なんだ。オカダ、SANADA、どちらでもいい。俺はお前たちを倒して、より強い男になってやる」とIWGP王座奪還に照準を合わせた。

 「後藤、お前にはまた恥をかかせてやろう。恥をかかされるのには慣れているだろうがな。侍なんて馬鹿なことを言っている。お前は侍なんかじゃない。本当ならば、お前は俺と一緒にリングに入ることすらそぐわない男なんだ」となおも後藤を酷評したジェイは「間違わないでくれ。お前たちにはこのスイッチ・ブレードとともにこの新時代を呼吸することしか選択肢には残ってないんだ」と高らかに宣言した。

 バックステージでも「あの男はこの業界でいったい何を成し遂げたんだ?」、「40歳の初老の男が今度俺に対して何をするというんだ? 俺を倒せると思っているのか? 無理だ無理だ」と荒武者をこき下ろしたジェイは、後藤をIWGP王座奪還への踏み台としか思ってないようだ。ノーコメントで控え室へと消えていった後藤にとっても復権の大チャンスとなる一戦だが、スイッチブレード有利は動かなさそうだ。

【ジェイの話】「お前たちはなんで待っているんだ? リングの上で全てを話したのに。ここでも話してやろう。後藤は何か大きなタイトルを獲ったことがあるのか? ないよな? あの男はこの業界でいったい何を成し遂げたんだ? IWGPのベルトも獲ったことがないよな? 俺はヤングライオンとしてずっと見てきた。そして、棚橋を倒し、オカダを倒し、これだけのことを達成してきたんだ。俺はまだ26歳。あいつはもう40歳とかだよな? 40歳の初老の男が今度俺に対して何をするというんだ? 俺を倒せると思っているのか? 無理だ無理だ」

【石森の話】「福岡のIWGPジュニアまであと少しだな。俺は去年の福岡でBONE SOLDIERとして生まれ変わった。あの場所は俺にとって特別だから。ドラゴン・リーに花を持たせるわけにはいかねえ。いいか、楽しみにしとけ。ドラゴン・リー!」

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