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4/23【新日本】オカダ聖地メインで貫禄の反撃星 SANADAに「必ず熱くさせてやる」

『Road to レスリングどんたく2019』東京・後楽園ホール(2019年4月23日)
スペシャルタッグマッチ ○オカダ・カズチカ&YOHvsSANADA&BUSHI×

 IWGPヘビー級王者・オカダが後楽園ホールのメインで貫禄の反撃星。前哨戦での連敗を自らの勝利で止めると、挑戦者のSANADAに「必ず熱くさせてやる」と通告した。

 4・6MSGでジェイを撃破してIWGPヘビー級王座に返り咲いたオカダは、V1戦の相手にNEW JAPAN CUP決勝で対戦したSANADAを指名。5・4博多での対戦が決定した。今シリーズでは連日前哨戦で火花。オカダが直接勝敗に絡んでいないとはいえ、ここまでロス・インゴ軍に7連敗を喫している。SANADAはポーカーフェイスを崩さなかったが、昨日(22日)の後楽園大会ではオカダの眼前でYOHをSkull End葬。オカダは「挑戦者らしい感じにやっとなってきた」とSANADAを警戒し、「俺も取り返さなきゃダメでしょう。チャンピオンになったのに物足りなくなったねって言われたくないので」と予告していた。

 今宵はオカダがYOHと、SANADAがBUSHIと組んで、メインイベントで対戦。IWGPジュニアタッグ王者のRPG 3Kは4・26広島でBUSHI&鷹木の挑戦を受けることが決まっており、ダブル前哨戦となった。

 のっけからYOHとBUSHIが張り手合戦でせめぎ合う。BUSHIが競り勝つと、その瞬間、SANADAがコーナーで控えるオカダに突進。怒ったオカダがリングに飛び込んでも、豪快なバックドロップで返り討ちにした。ロス・インゴ軍がYOHを攻め込んでリズムを刻むと、SANADAは隙を突いてまたもオカダを襲撃。エルボーで場外に叩き落とす。

 劣勢をしのいだYOHが自陣に戻ると、フラストレーションを溜め込んでいたオカダが登場。すぐさまSANADAとスピーディな先読み合戦でしのぎを削る。ここはバックエルボーで制したものの、負けじとSANADAはパラダイスロックに捕獲。声援は真っ二つに割れた。早くもレインメーカーとSkull Endを仕掛け合ったが、どちらも空転。それでもすぐに動いたオカダはリバースネックブリーカーで競り勝った。

 試合の権利がBUSHIとYOHに移っても、オカダとSANADAは場外乱闘でやり合う。感情的になったオカダは鉄柵に投げつけ、フロントハイキックで客席まで蹴り飛ばすと、YOHがステージ席からのトペコンヒーロをお見舞い。CHAOSコンビが好機を掴んだ。

 リングに戻るとYOHはファルコンアローで追撃したものの、BUSHIも反攻して延髄斬りやバックキックが交錯。両者大の字になった。場外戦のダメージを引きずるSANADA不在の状況で、タッチをもらったオカダはBUSHIにショットガンドロップキックをズバリ。ツームストンパイルドライバーの構えに。

 ここでSANADAが急行。華麗なリープフロッグからドロップキックをぶち込んだものの、YOHが場外転落を誘って主導権は奪えず。YOHの援護射撃を受けたオカダはドロップキック、ツームストンパイルドライバーで畳みかけると、コブラクラッチでBUSHIを捕獲した。そして、そのまま強引に立たせて、レインメーカーを一閃。SANADAの眼前で完璧な3カウントを奪い取った。

 ロス・インゴ軍の勢いを自力で止めたオカダが前哨戦初白星をあげた。試合後、SANADAにIWGPのベルトを見せつけたオカダは、マイクを持ち、「SANADAさん! やっと俺とSANADAさんの戦いに熱が帯びてきたというのに、相変わらずクールですね。大丈夫。タイトルマッチまでまだ時間があるから、必ず熱くさせてやる!」と予告。場内は「オカダ」コールに包まれた。

 余裕を漂わせるオカダは「やっとロス・インゴの勢いを止めることができました。でも、それは今日、大活躍のYOH君のおかげじゃないでしょうか」と煽り、締めをYOHに託す。最初は音響との連携が上手くいかず、さらに途中で噛んでしまい、三度マイクアピールをやり直して場内を沸かせたYOHは、「後楽園にいい風吹いた! ありがとうございます。今日はオカダさんがいい風吹かせてくれたんで、追い風をたくさんもらいました。僕が言うことはシンプルです。広島でこのベルトをBUSHI&鷹木から絶対防衛してみせます。というわけで、ジュニアタッグにいい風吹かせます!」と笑顔で後楽園3連戦2日目を締めくくった。

 バックステージでは多くを語らなかったオカダだが、この1勝がCHAOSにとって大きな追い風になったのは間違いない。明日(24日)の後楽園でもメインイベントで再びSANADAと激突するが、連勝を飾り、博多決戦に繋げる構えだ。

【試合後のオカダ&YOH】
▼オカダ「なにかあれば。なければ…ありがとうごさいました」

▼YOH「慎重に、噛まずにゆっくり言いたいと思います。今日はオカダさんに感謝っすね。いい追い風もらいました。背中押してもらいました。追い風で背中って言えば、俺ね、音楽が好きで、よく音楽を聞いてるんですけど、それは試合前とか、重要な場面では特に。それはなぜかって言ったら、やっぱり背中を押してもらえるからなんですよね。音楽って僕にとっては背中押してくれる魔法だなって。でも、それってプロレスにも言えると思うんですよ。プロレスを見てくれる人が元気になったとか、楽しくなったとか、そういう声を聞くために頑張ってるんで。モチベーションになってるんで。これ(ベルト)だってそうじゃないですか。だから、何をなすべきか? 一番目の前にあるもので何をすべきか? それはね、広島に新しい風を…」

プロ格 情報局