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4/23【全日本】石川に豪快勝利でディランがAブロック単独首位、世界タッグ挑戦をアピール

『2019 Champion Carnival』宮城・仙台PIT(2019年4月23日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=○ディラン・ジェイムスvs石川修司×

 ディランが石川を豪快に料理しての4勝目でAブロック首位タイに浮上。王者からの直接勝利の実績を挙げ、ジョーとのザ・ボンバーによる世界タッグ挑戦をアピールした。

 3勝2敗1分で首位のゼウスを1点差で追う石川とディランがこの日、ともに7戦目で星を潰し合った。勝者が単独首位に浮上する状況で両者は真っ向勝負の肉弾戦を展開。開始早々、タックル合戦でリングを揺るがし、ラリアットは相打ちに。客席中になだれ込んでの場外戦ではディランが逆水平を連発すれば、石川もエルボーで応戦した。

 だが、石川がディランの怪力を封じようと右腕攻めに出て主導権を握った。鉄柱やエプロンに右腕を叩きつけられたディランは苦もん。痛む右腕で逆水平を繰り出しても明らかに威力半減で逆転打とはならない。その後も右腕攻めにさらされ、脇固めを仕掛けた石川をサイドバスターで叩きつけても、チョークスラムは決められず。ミサイルキック、串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの猛攻によって守勢に回った。

 このまま終われないディランはファイアーサンダーを食い止めると、ブレーンバスターで巨体を引っこ抜いた。バックドロップで反撃されても、すぐさまラリアットで応戦。ここから意地のせめぎ合いに突入した。ディランが串刺しラリアットを叩き込めば、石川も追尾式串刺しラリアットで徹底抗戦。エルボー合戦で火花を散らし、ディランが逆水平を何発も打ち込んで押し込んだが、石川はエルボー連打で押し返して譲らない。

 両者が着実に消耗していく中、ディランが逆水平を連打で叩き込んだが、ドラゴンスープレックスで投げられて失速。ランニングニーリフト、ファイアーサンダーでたたみかけられたが、スプラッシュマウンテンを阻止してショートレンジ左ラリアットをお見舞い。ラリアットの打ち合いから石川がノーモーション頭突きを連発し、カミゴェをぶち込んだが、続くランニングニーリフトはディランがガード。ショートレンジラリアットを連発すると、強烈なラリアットで石川をなぎ倒す。2カウントで返されても、すかさずチョークスラムを爆発させてようやく3カウントを奪った。

 激闘の末、石川に豪快勝利を収めたディランが4勝目を挙げ、勝ち点9をマーク。Aブロック単独首位に浮上した。残る公式戦は4・25後楽園大会の青木戦のみ。2試合を残す岡林が連勝すれば、進出決定戦にもつれ込むだけに、決勝進出を果たすためには勝利しかない。

 そしてディランは王者・石川を破ったことで、ジョーとのザ・ボンバーによる世界タッグ挑戦をぶち上げた。昨年暮れの最強タッグで暴走大巨人を破って優勝したボンバーは1・2後楽園大会でベルトをかけた再戦に臨んだものの敗れ去っている。試合後のリング上でディランは「次のシリーズ、俺とジョーにもう一度、世界タッグに挑戦させてくれ。頼む」とアピール。バックステージでも「俺は6月をみている。俺とジョーはもう一度挑戦し、世界タッグ王者になる。次は絶対に負けない」と宣言してみせた。実現すれば雪辱戦。その前にカーニバル初優勝で弾みをつけたいところだ。

 一方、石川は痛恨の3敗目を喫し、勝ち点7止まり。公式戦は残すところ4・25後楽園大会のゼウス戦のみとなった。これに勝利したとしても、結果待ちの他力本願となる。自力優勝が消滅し、石川の2年ぶりV2は絶望的な状況となってしまった。

【ディランの話】「仙台サンキュー。石川はとても強敵だった。俺は6月をみている。俺とジョーはもう一度挑戦し、世界タッグ王者になる。次は絶対に負けない」

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