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4/25【全日本】8ヵ月前三冠戦の雪辱 石川がゼウスを熱戦撃破で意地の4勝目

『2019 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2019年4月25日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=○石川修司vsゼウス×

 石川が最後の公式戦でゼウスを破って4勝目。優勝戦には届かなかったものの、昨年8月の三冠戦で敗れた借りを返した。

 全日本所属になってから初のカーニバルとなった石川だが、ここまで3勝3敗1分で勝ち点7。自力優勝が消滅した状況で最終公式戦を迎えた。最後の相手はゼウス。昨年8月の三冠戦以来の一騎打ちで、前回同様の真っ向勝負を繰り広げた。

 先手を取ったのはゼウス。場外戦でフェンス超えのフライングバイセップスエクスプロージョンを放つと、珍しいチキンウイングフェースロックや胴締めスリーパーで絞め上げる。石川も対角線を走ってのドロップキックやダイビングフットスタンプで反撃に出たが、フライングバイセップスエクスプロージョンでせき止められ、ロープ越しの打撃戦でもバイセップスエクスプロージョンを叩き込まれて劣勢に。そのまま雪崩式ブレーンバスターでエプロンから引っこ抜かれた。

 守勢に回った石川だったが、エプロン上での攻防を制し、ツームストンパイルドライバーで突き刺して反撃ののろしを上げた。これでゼウスは大ダメージ。辛うじて場外カウント9でリングに戻ったが、エルボーと逆水平の打ち合い、ラリアットとバイセップスエクスプロージョンの打ち合いを経て、石川がドラゴンスープレックス、ランニングニーリフトの猛攻で流れをつかんだ。

 すかさず石川はスプラッシュマウンテンを爆発。3カウント寸前に返して粘るゼウスもチョークスラムで意地の反撃に出て、バイセップスエクスプロージョンを叩き込んだが、ジャックハマーは石川が決めさせない。逆にファイアーサンダーで突き刺した。ゼウスもエルボー合戦に競り勝ち、バイセップスエクスプロージョンを連打したが、石川は意地で倒れず。宮原殺し2019で動きを止めると、カミゴェ、ランニングニーリフトで一気に逆転し、最後は切り札・ジャイアントスラムを爆発させてようやく3カウントを奪った。

 激闘の末にゼウスを撃破した石川が8ヵ月前の三冠戦で敗れた借りを返した。これで4勝目を挙げ、勝ち点9で公式戦全日程を終了。メインの宮原vs岡林戦が無得点試合に終われば進出決定戦にもつれ込むところだったが、宮原が勝利したため、わずかな望みもついえた。「この令和に変わる最後のチャンピオン・カーニバル、名前残したいと思ったけど、そんな簡単には。みんな強さが肉薄してたなと」と入団後初のカーニバルを振り返った石川は、「最近やっぱり若いヤツが…野村、ジェイク、青柳が育ってきたというのはわかっているけど、何回も言っているけど、まだまだ老け込みたくない。そいつらが上がってきて、そいつらをぶっ潰して、俺もまだ全盛期って証明したいって諏訪魔さんと2人で思っているんで」と改めて誓い、これからの巻き返しを見据えた。

 一方、ゼウスは4敗目を喫し、勝ち点8止まりで終戦。悲願の初優勝に今年も届かなかった。それでも「「1試合1試合…まあ、負けた試合も含めて、ベストを尽くしたんじゃないかなって自分では思ってます」と悔いなし。来年こそ初優勝を成し遂げたいところで、「これはきっと来年に繋がる。そう信じて、今年もこれからやりたいと思います」と前を向いていた。

【試合後の石川】
▼石川「チャンピオン・カーニバルの最終戦というのもあるけど、やっぱり去年三冠に挑戦して勝てなかった相手なんで。それに勝てたというのは大きい。これで俺はどうなるんですか? メインが両方とも得点しなければ俺が優勝?」

――そうなると進出決定戦になる

▼石川「それもしんどいね。でも、やっぱり優勝したいからね。所属になって1年目でこの結果。もっと行けると思った部分もあるし。けど、みんなそう思ってるのかな。この令和に変わる最後のチャンピオン・カーニバル、名前残したいと思ったけど、そんな簡単には。みんな強さが肉薄してたなと」

――入団した年の優勝という目標が叶わず残念?

▼石川「そうっすね。最近やっぱり若いヤツが…野村、ジェイク、青柳が育ってきたというのはわかっているけど、何回も言っているけど、まだまだ老け込みたくない。そいつらが上がってきて、そいつらをぶっ潰して、俺もまだ全盛期って証明したいって諏訪魔さんと2人で思っているんで。まだ俺もわからないですけどね、メインの結果次第で。諏訪魔さんが28日でしょ? 勝ってもらって、その望みを繋いでもらいたいなと思います」

【試合後のゼウス】
――最終戦は石川戦となったが?

▼ゼウス「強敵でしたね。まあ、このチャンピオン・カーニバル…俺の2019年、チャンピオン・カーニバルは終わったなと。大きな怪我をせずにできたことに、本当に神様と皆様の心に感謝をいたします」

――どんなチャンピオン・カーニバルだった?

▼ゼウス「1試合1試合…まあ、負けた試合も含めて、ベストを尽くしたんじゃないかなって自分では思ってます。これはきっと来年に繋がる。そう信じて、今年もこれからやりたいと思います」

――最終戦は激しい試合になった

▼ゼウス「それは自分の試合、チャンピオン・カーニバルを全部見てないとわからないと思うんですけど、全てが激しいんで。それはもうリングの上のゼウスってものはそういう生き物なんで。それだけです」

――最後はゼウスコールに包まれたが?

▼ゼウス「それは凄くありがたいですね。この会場一体がゼウスコールをしていただけるぐらいに熱いファイトをできるように頑張っていきます」

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