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【WRESTLE-1】近藤猛攻もT-HawkがW-1王座死守 9・1横浜文体でGP覇者迎撃へ

『WRESTLE-1 TOUR 2019 TRIUMPH』東京・後楽園ホール(2019年5月3日)
WRESTLE-1チャンピオンシップ ○T-Hawkvs近藤修司×

 近藤がキングコングラリアットを乱れ打って猛攻に出たものの、耐え抜いたT-HawkがW-1王座を死守。年間最大のビッグマッチである9・1横浜文体で『W-1 GRAND PRIX 2019』の覇者を迎え撃つことになった。

 #STRONG HEARTSのT-Hawkは1・5後楽園で芦野を破り、W-1王座を戴冠。3・21大田区では黒潮“イケメン"二郎を下して初防衛を果たし、W-1をけん引してきた2人を連破して、名実共に団体のトップに立った。そこで、W-1の至宝を取り戻すべく名乗りをあげた近藤は、4・3後楽園で羆嵐との挑戦者決定戦を制し、今宵の王座戦まで勝ち上がってきた。近藤は4度目の同王座挑戦で、悲願の初戴冠を狙う。

 近藤のコール時にはたくさんの紙テープが舞う。決意をにじませて試合に臨んだ近藤だったが、序盤は真っ向勝負で競り勝ったT-Hawkが主導権。起き上がり小坊師式逆水平を浴びせると、近藤の頭部をしつこく踏みつけた。

 逆水平連打を受けた近藤の目に闘志が灯る。カウンターのマンハッタンドロップからDDTを流れるように決めると、エプロンに退避した王者めがけてこん身のキングコングラリアットを一閃。T-Hawkはリングサイドに吹き飛んで首を強打する。見逃さない近藤が首攻めに転じ、挑戦者ペースに試合が傾く。厳しい一点集中攻撃にT-Hawkは悲鳴をあげることしかできない。

 このまま沈むわけにはいかないT-Hawkは、ブレーンバスターを逆にぶん投げて決死の反撃へ。鬼の形相を浮かべると右の拳で何度も顔面を殴り飛ばし、止めに入るレフェリーを突き飛ばして場内を騒然とさせる。打撃戦を優勢に進めると、近藤の反撃を読んでネックハンギングボムをお見舞い。近藤もランサルセやキングコングラリアットなど得意技を惜しげもなく披露したのの、T-Hawkはダブルチョップや後頭部へのケルベロス(ランニングニー)で譲らず、2人は同時に崩れ落ちた。場内は沸騰する。

 T-Hawkはコーナーに上がった近藤を逆水平でエプロンに叩き落とすと、雪崩式ブレーンバスターに繋げて好機を掴む。そして、ケルベロスで突っ込んだが、キャッチした近藤はショートレンジ式のキングコングラリアットを発射。ダウンを拒否するT-Hawkは逆水平を打ち返し、壮絶なラリーになだれこんだ。押し勝った近藤はハイアングルのパワーボムを繰り出すと、餅つき式で再度担ぎ上げ、今度はジャンピングパワーボムを敢行した。

 近藤はここからキングコングラリアットにこだわる。正調式、ローリング式を乱れ打ち、ガードされて逆水平やニーアッパーに被弾しても、かまわずにショートレンジ式を連射した。さすがのT-Hawkが根負けしてよろめくと、延髄にズバリ。ジャーマンと畳みかけ、なおもキングコングラリアットを2連発で叩き込んだ。

 それでも立ち上がった不死身のT-Hawkはキングコング弾にカウンターのケルベロスを一閃。粘りに粘る近藤もナイトライド狙いを背後に不時着して切り抜け、さらにキングコングラリアットで前に出たが、受け止めたT-Hawkはまたもやケルベロスを突き刺す。すぐさまナイトライドを今度こそ繰り出すと、なおも肩を上げた近藤にこん身のケルベロスをぶち込んで、熱戦に終止符を打った。

 近藤の猛攻を耐え抜いたT-HawkがW-1王座を死守。真っ赤に腫れ上がった2人の胸板は戦いの激しさを物語った。

 。次の防衛戦は9・1横浜文体。6・2&7・2後楽園で行われる8人参加のトーナメント『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』の優勝者を迎え撃つことに。「後楽園、2度目の防衛果たしたぞ! まだまだこのベルトは譲らん。なにや来月の後楽園からW-1GPが始まるそうだな。例年通りいけば、そこの優勝者が…」とマイクでT-Hawkが語り始めると、そこに芦野、稲葉、土肥、羆嵐、河野、アレハンドロ、征矢、ペガソが登場。W-1GPに出場すると目される選手たちがT-Hawkに包囲網を張った。

 「GP出場者、揃いも揃ってやってきたか。俺は逃げも隠れもせんぞ。お前ら勝ち上がって、いつでもこのベルト奪いに来いや」とT-Hawk。観客も声援で後押しする。T-Hawkは「今日のメイン、勝って防衛したのは俺だ。お前らにマイクは握らせねえ。とっと帰れ。せいぜいGP、頑張るんだな」と通告すると、芦野らもここでは引き下がった。

 4・3後楽園をマイクで締めた時は山村武寛の救急搬送やCIMAの負傷欠場もあり、T-Hawkの周りに#STRONG HEARTSのメンバーは誰もおらず、悲壮な決意を口にした。しかし、今日は違う。リンダマンが5・13新木場でクルーザー王座に挑戦することが決定し、欠場中の吉岡世起も6・2後楽園での復帰を発表。再び#STRONG HEARTSが勢いを取り戻しつつある。

 仲間たちを頼もしげに見つめたT-Hawkは、最後に「凄く大事なこと。CIMAの#STRONG HEARTSじゃなく、欠場中の山村含めて、俺ら全員で#STRONG HEARTSなんで」と改めて強調。メンバーとの絆を武器にし、これからも外敵ながらW-1をけん引する構えだ。

【試合後の#STRONG HEARTS】
▼T-Hawk「よし、2回目防衛! きつかった! でも、何とか…俺はあんま技術ないからよ。気持ちで守り抜きました!」

※メンバーが拍手を送ると

▼T-Hawk「ベルトもそうだけど、おめでたい話がもう1つあるね。吉岡さんがなんと来月復帰決まりました! そんで、リンも…いつだ?」

▼リンダマン「5月13日新木場ではアンディ・ウーのクルーザーに挑戦して、俺がベルトをいただくぞ!」

▼T-Hawk「いくぞ。お前、勢いでいくぞ。吉岡さんも6月に復帰するんでね。ちょっとしたアレで…6月20日、僕らのOWEの新宿がありますんで。それもよろしくお願いします」

▼CIMA「#STRONG HEARTSだったらやっぱり出ないとね」

▼吉岡「もう前回のOWEを見たら、出ないわけにはいかないでしょう。あんなにいい大会見せられたら、それは出たいに決まってるでしょう」

▼リンダマン「乗る気じゃねえかよ。よっしゃー」

▼T-Hawk「OK。さっきもリング上で言った通り、みんなはCIMAの#STRONG HEARTSだと思っているかもしれないけど、俺たちは違う。山村も含めて、鬼塚(一聖)も含めて、ここにいる全員含めて、俺たち全員で#STRONG HEARTSなんで。しっかりこの絆を高めて、ドンドンドンドン僕たちは上にいきたいと思います。頑張ります!」

▼CIMA「鬼塚を含めて#STRONG HEARTSやったら、今度13日に新木場でW-1があるんでしょ? 俺も吉岡も出ないから。そしたら、鬼塚出そうや?」

▼T-Hawk「いいんすか? おい、W-1。チャンピオンの権限で好きにさせてもらうぞ。5月13日、新木場は初めてのW-1鬼塚参戦だ。これは決定だからな」

▼CIMA「あとLINTubeも頼むよ」

▼リンダマン「おい、そうだ。言うこといっぱいあって困っちゃうよ。LINTubeも楽しみしておくんだな。アイ・ラブ・ユー!」

▼T-Hawk「OK! #STRONG HEARTS、このまま勢い出して、ドンドン盛り上げていこうぜ。ありがとう!」

【近藤の話】「またね、あいつらに調子に乗らせちゃうというか…。俺も崖っぷちで、自分で自分を追い込んで挑んだつもりだけど、この結果でした。まあ、年齢はさておき、イチローじゃないけど、明日は今日の自分を越えていこうって、今日レスラーとして改めて思いましたね。まあ、もう過ぎたことなんで切り換えます。とはいえ、次はもう、トーナメント。次のトーナメントは今の俺では勝てないのがわかっている。ここは潔く辞退したいと思います。その代わり、今後W-1を必ず引っ張って行くであろう選手を俺から推薦する。以上です」

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