プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/5【大日本】関本に真っ向完勝 岡林が2年10ヶ月ぶりストロング戴冠で完全復活

『Endless Survivor 2019』神奈川・横浜文化体育館(2019年5月5日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○岡林裕二vs関本大介×

 岡林が永遠のライバルであり、相棒でもある関本との熱闘を制して約2年10ヶ月ぶり2度目のストロングヘビー級王座戴冠に成功。昨年11月に長期欠場から復帰した男が“完全復活"を遂げた。

 昨年11月、1年以上におよんだ左肩負傷の長期欠場から復帰した岡林。今年4月の札幌2連戦で行われた挑戦者決定トーナメントを制し、再びストロングの頂に手をかけた。

 迎え撃つ王者は運命の相手でもある関本。大日本の“ブランド対決"ともいえる「関本-岡林」の一戦が、大日本春のビッグマッチで4年ぶりに実現した。

 “現在の力量"を探り合うかのように、まずはロックアップや手四つで、じっくりと力比べ。続いて正面からのショルダータックルでぶつかり合い、ともに真っ向勝負の姿勢を明確にした。

 関本がショルダーバスターからの首4の字固め、怪力コブラホールドで先手を握る。コーナーに詰めて逆水平チョップを連発したものの、岡林は男臭い雄叫びを上げて仁王立ちだ。

 その岡林も関本のキャメルクラッチを“おぶって"持ち上げる怪力を発揮。そのまま背面的に叩きつけて反撃するや、串刺しタックル連発からの逆エビ固めで絞め上げた。

 逃れた関本もカウンターのシュミット式バックブリーカーを豪快に見舞ってアルゼンチンで担ぎ上げたものの、岡林も体をバタつかせて着地。逆にアルゼンチンで担ぎ返して意地をむき出しにした。

 それでも関本はスリーパーで切り返し、そのまま胴締めに移行。怪力で絞めあげて岡林を落としにかかる。かろうじてロープに逃れた岡林も、再びラリアットの正面衝突に持ち込んだものの、やはり関本が頭突きからのスピアーで攻勢を維持した。

 ところが岡林もコーナーに上がった関本を雪崩式ブレーンバスターでぶん投げるやパワースラム、そしてこん身の左ラリアットを発射だ。すかさずゴーレムスプラッシュで勝負をかけたものの、関本が剣山で撃墜して決まらない。

 逆に関本はそのまま一気にぶっこ抜きジャーマンで固めて勝負に出る。岡林も肩を上げて左ラリアットで抵抗したが、負けじと関本は豪快なジャンピングハイキックで黙らせると、助走十分のラリアットをズバリと叩き込んだ。

 だが、岡林は肩を上げる。逆に前に出る関本をのど輪で止めるや、左右のビンタをクリーンヒット。立て続けにこん身の左ラリアットを見舞って逆転だ。続けてハイアングルのパワーボムで叩きつけ、猛烈な一撃に場内もどよめく。関本も肩を上げてみせたものの、最後はボディスラムから今度こそのゴーレムスプラッシュを投下し、3カウントが数えられた。

 かつて“憧れの存在"だった関本を、真っ向からねじ伏せる完勝で岡林が約2年10ヶ月ぶり2度目の王座戴冠に成功。試合後はノーサイドで関本も岡林の勝利を讃え、場内も爽やかな拍手に包まれた。

 何より岡林は長期欠場から“完全復活"を遂げた形。マイクを握った新王者は「チャンピオンになりました! これから岡林裕二の防衛ロード突き進みたいと思います。そして関本さん、ありがとうございました!」と感謝と誓いを立て、“第2次岡林政権"が幕を開けた。

【岡林の話】「応援してくださった皆様、ありがとうございました。チャンピオンに返り咲くことができました。ありがとうございます。今日の戦いもいつも以上に刺激的やったし、何回でもやりたいです。今日、ベルトを獲ったんで、ドンドンドンドン防衛ロードを突き進みたいと思います。ストロングのヘビー級って言われる、大日本のヘビー級って言われる人たちが(指折り数えて)何人かいるので、その人たちとも防衛戦をやりたいし、防衛を重ねていって、団体の底上げにも努めたいと思います」

【関本の話】「(コメントブースでヒザをつくと)いや、凄い…。やられました。立て続けに食らってしまって、あんまり記憶がないです。強いな、岡ちゃん。ノリにノッてんじゃないですか、あいつ。自分も今日戦ってみて、タッグパートナーであるっていうことは非常に心強いと再確認しました。いやあ、強かった…。ちょっとすいません。記憶がぶっ飛びそうです」

プロ格 情報局