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5/9【DRAGON GATE】KING OF GATE開幕…孤立無援のBen-Kが意地のYAMATO絞殺 RED乱入もシュンが救出

 後楽園ホール大会が9日、行われ、『KING OF GATE 2019』が開幕。REDに追放され、孤立無援となったBen-Kが前回準優勝のYAMATOを胴絞めスリーパーで下した。試合後、REDが乱入したものの、シュン・スカイウォーカーが救出に登場した。

 『KING OF GATE』はDRAGON GATE最強の男を決める毎年恒例のリーグ戦だ。今年は24選手参加し、6名ずつ4ブロックでリーグ戦を行い、ブロック優勝者が決勝トーナメントに進出。1回戦は6・6後楽園、優勝決定戦は6・8福岡で行われる。

 Cブロック公式戦として、メインイベントでBen-KとYAMATOが激突した。Ben-Kは極悪ユニット・REDのメンバーとして活動。EitaとビッグR清水の内紛が起こると、清水派についた。しかし、5・6名古屋の金網サバイバル5WAYマッチで清水が敗れると、追放する選手としてBen-Kを指名。Eitaと清水がBen-Kを追放するために裏で結託していたことが明らかに。REDに暴行され、Ben-Kは完全に孤立した状態で『KING OF GATE』開幕を迎えた。

 対するは昨年準優勝で、3年ぶりの制覇を狙う優勝候補のYAMATO。誰もセコンドにつかずに1人で登場したBen-Kだったが、序盤からYAMATOと真っ向勝負を繰り広げる。ショルダータックル合戦を展開すると、YAMATOのドロップキックを食らっても倒れず、すぐにショルダータックルで場外まで吹き飛ばした。その後もワンハンドバックブリーカーやベアハッグなどで腰を攻める。

 YAMATOはスピアーを鉄柱に自爆させて反撃の狼煙。右腕をチキンウイングアームロックで長時間絞め上げると、前後からミドルキックを連打した。Ben-Kはフロントスープレックスやバックドロップで立て直しを図ったものの、パワーボム狙いはYAMATOがリバース。得意の串刺しドロップキックで主導権を奪い返すと、延髄斬り、垂直落下式ブレーンバスター、ミサイルキックと大技ラッシュに出た。

 さらに、低い体勢から突っ込んできたBen-Kにカウンターのヒザ蹴りをクリーンヒット。すかさずYAMATOはギャラリアを繰り出す。悲鳴にも似たBen-Kコールが鳴り響く中、YAMATOはリング中央でスリーパーに捕獲。絞め落としにかかった。

 しかし、沈まないBen-KはYAMATOを背負ったままコーナーに上がり、後ろに浴びせ倒して脱出に成功。ミサイルキックを叩き込んだ。粘るYAMATOも全知全能のフランケンシュタイナーで勝負に出るが、Ben-Kはさらに丸め込んで切り返すと、強引にぶっこ抜いてパワーボムを敢行。Ben-Kボムで追い討ちする。YAMATOが肩を上げると、Ben-Kは投げ捨てドラゴンスープレックス、高速ジャーマンで追撃。カウント1でキックアウトしたYAMATOはエルボー合戦を仕掛けて壮絶な打ち合いになったが、Ben-Kは左右のエルボーをこれでもかと乱射すると、最後は胴絞めスリーパーに捕獲してギブアップを奪い取った。

 ユニットから追放され、孤立したBen-Kが意地の勝利。場内は歓声に包まれたが、その瞬間、REDのメンバーが乱入して、Ben-Kを蹂りんする。マイクを持ったEitaは「おい、Ben-K。5月の金網でREDを追放されたお前が後楽園のメインで試合をするなんて顔じゃねえんだよ。無所属になった今、お前は何ができる? 1人じゃ何もできねえもんな、お前は。そんなヤツはDRAGON GATEのリングに必要ないんだよ。今からもう一度お前をぶっ潰してやる」と罵声を浴びせ、パイプイスを脳天に振り下ろした。

 そこで救出に登場したのは、この日、KING OF GATE公式戦で望月成晃を撃破したシュンだった。「お前らのその汚いやり方、黙ってみてらんねえよ。束にならないとなんもできないのはお前らREDのほうだろ! REDは引っ込んでおけ、おい」と怒りをあらわに。一方、清水は「おい、シュン。もう一遍、REDの前に顔を見せてみろよ。お前のことをボッコボコにしたるわ。お前らええか。DRAGON GATEの中心は俺らREDなんや」と予告した。

 シュンは5・6名古屋の金網戦後に自らを望月道場から追放し、1人で戦い始めたばかり。図らずも同期であるBen-Kとは同じ境遇にある。どちらも共闘に向けて踏み込んだ発言はしなかったものの、Ben-Kとシュンの距離がグッと縮まったのは間違いない。

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