5/11【全日本】三冠前哨戦幕開け 2冠初陣の宮原が石川眼前で快勝、「石川殺し」投入も予告

『2019 SUPER POWER SERIES〜エールクリエイト&沖縄ゼネラルグループ presents 那覇2DAYS〜』沖縄・ナムラホール(那覇)(2019年5月11日)
○宮原健斗&青柳優馬&闘魚vs石川修司&戦熊&佐藤光留×

　5・20後楽園の三冠戦へ向けた前哨戦が幕開け。三冠&カーニバル2冠王としての初陣となった宮原が石川の眼前で快勝し、新たに開発したという「石川殺し」の投入を予告した。
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　4月のチャンピオン・カーニバルは宮原が初優勝を飾り、18年ぶり史上7人目となる三冠王者による優勝を達成した。シングル2冠王となった最高男の前に挑戦者として現れたのはカーニバル公式戦で宮原に勝利している大巨人・石川。令和になって最初の三冠戦はこの二人によって争われることになった。

　5月シリーズ開幕戦となったこの日、さっそく両者による前哨戦が幕開け。王者・宮原が青柳&闘魚、挑戦者・石川が佐藤&戦熊とそれぞれ組んで激突した。両者は当然、意識し合い、先発で登場。エルボーで先制打を放った宮原がフロントハイキックを打ち込み、ブラックアウトが不発に終わっても、石川のラリアットをかいくぐった。

　2度目の直接対決は中盤に実現。フロントハイキックで出鼻をくじいた宮原は低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃を浴びせたが、石川も譲らない。エルボー合戦に持ち込み、追尾式ニーリフトをお見舞い。宮原も王者の意地。フロントハイキックですぐさま反撃した。

　最後は宮原がブラックアウト2連発からの二段式ジャーマンで佐藤を料理。石川の眼前で勝利を飾り、シングル2冠王としての初陣、そして三冠前哨戦第1ラウンドを制した。試合後、三冠ベルトを掲げながら石川としばしにらみ合った宮原。全日本にとって令和になって初の大会を最高マイクで締め、エースの存在感もしっかり示した。

　前哨戦は明日5・12那覇大会を残すのみ。カーニバル公式戦で黒星を喫したが、敗因となったのは石川が初公開した変型スープレックス「宮原殺し」だった。「あれを返す秘訣を模索した」と開幕前に対策を練ったという宮原は、「そして模索した結果、発明した。名付けて石川殺し」と新技考案を明かした。それがどんな技なのか想像もつかないが、「言っとくけど、宮原殺しの体勢に入ったら、俺は一度食らった技は二度食らわない」と豪語したように、宮原殺しを切り返してのものである可能性が高い。

　5・20後楽園決戦は令和初の三冠戦。“令和のエース"宣言を発した最高男にとって当然、石川突破以外にありえない。新技・石川殺しがその原動力となるかもしれない。

【宮原の話】「よっしゃあ! 沖縄、沖縄だ。1年ぶりに帰ってきた。この歴史を動かした男がここ沖縄に1年ぶりに帰ってきた。みんな沖縄の皆様は全日本プロレスロス、宮原健斗ロスにかかってると思って、今日は声援でそう確信した。そして5月20日、石川修司。俺は宮原殺し、あれを返す秘訣を模索した。そして模索した結果、発明した。名付けて石川殺し。言っとくけど、宮原殺しの体勢に入ったら、俺は一度食らった技は二度食らわない。宮原殺し、対抗して石川殺しだ。同じ技は二度食らわねぇぞ石川。明日も前哨戦だ」