5/12【全日本】最後の三冠前哨戦 石川が王者眼前で豪快勝利、宮原の新技予告も一笑「ホントにあるの?」

『2019 SUPER POWER SERIES〜エールクリエイト&沖縄ゼネラルグループ presents 那覇2DAYS〜』沖縄・ナムラホール(那覇)(2019年5月12日)
○石川修司&諏訪魔&青木篤志vs宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬×

　最後の三冠前哨戦は石川が王者・宮原の眼前で豪快勝利。「ベルトは一番強い者が巻くものなんで、一番強い自分が巻きます」と豪語してみせた大巨人は、宮原が予告している「石川殺し」を「ホントにあるの?」と余裕たっぷりで一笑に付した。
◇
　令和になって最初の三冠戦となる5・20後楽園大会。この日は王者・宮原と挑戦者・石川による2度目にして最後の前哨戦が組まれた。

　前夜の開幕戦に続き、両者はフルスロットルで激突した。宮原がフロントハイキックを見舞えば、石川もすぐさまショルダータックルで反撃。諏訪魔、青木とともに青柳を徹底攻撃し、宮原にみせつけるように串刺しラリアット連打やダイビングフットスタンプの猛攻を浴びせた。

　その後、宮原がフロントハイキック、ドロップキック連射で攻め立てたが、石川も負けてはいない。宮原がエルボー合戦を頭突きで制しても、追尾式ニーリフトで逆襲。未遂に終わったものの、宮原殺しの体勢に入って揺さぶりをかけ、宮原が繰り出したブラックアウトをキャッチしてラリアットを叩き込んだ。

　終盤には青柳相手に石川が攻勢。宮原が鎮圧に飛び込んでも右ラリアットで返り討ちにすると、丸め込みを連発する青柳をファイアーサンダーで突き刺して鎮圧。ランニングニーリフト、スプラッシュマウンテンでたたみかけて3カウントを奪った。

　王者・宮原の眼前で豪快勝利を収めた石川が最後の前哨戦を制した。試合後、宮原と視殺戦を展開した石川はマイクで「宮原健斗は最高のチャンピオンかもしれないですけど、ベルトは一番強い者が巻くものなんで、一番強い自分が巻きます」と豪語してみせた。

　前夜の開幕戦で宮原は新技「石川殺し」を開発したと告白。三冠戦でも投入してくることになりそうだが、石川は全く動じていない。むしろ「石川殺し? みせてほしいなって余裕すら僕はありますけど。ホントにあるの?って」と涼しい顔で一笑に付した。「プロレス界における技のクリエーターはたぶん私が一番だと思ってる」と自負する大巨人は、「まだ20日まで猶予ができたんで、己のコンディション調整と、もしかしたら新たなものが生まれるかもしれない」と逆に宮原殺しに次ぐ宮原攻略の新技を考案する可能性を示唆した。

　今年1月の全日本入団から初めて迎える三冠戦。「向こうも絶好調らしいけど、僕も負けじと絶好調なんで。5月20日、令和一発目にふさわしい三冠戦になるんじゃないかなと思ってます」と見据えた石川は、「全日本所属になった初めての年なんでね。自分が獲ってトップに立って、全日本をもっと面白くしていく。宮原健斗とは違う方向で面白くしていく」と誓うばかり。入団イヤーを先頭に立ってけん引していく覚悟を決めている。そのためにも宮原を下し、1年9ヵ月ぶり2度目の至宝ベルト戴冠を成し遂げるのみだ。

【試合後の石川】
▼石川「向こうも絶好調らしいけど、僕も負けじと絶好調なんで。5月20日、令和一発目にふさわしい三冠戦になるんじゃないかなと思ってます。で、やっぱりね、全日本所属になった初めての年なんでね。自分が獲ってトップに立って、全日本をもっと面白くしていく。宮原健斗とは違う方向で面白くしていく。あとリング上で言った通り、一番強い人間が巻くのがベルトだと思ってるんで、自分が巻いて、また自分が先頭に立って全日本プロレスを自分らしい戦いで変えていきたいなと思います」

――宮原殺しの体勢に入ったが?

▼石川「向こうも一回見てるんでね、防がれるとは思ってたんでね。向こうもバカじゃないんでね。わかってたと思うんで。逆にその恐怖を与えて、自分のまた二手、三手っていうね。違う攻撃もいっぱい持ってるんで、その中のチョイスで、宮原殺し出すぞっていうので向こうが逆に恐怖心を覚えれば、自分の今までの技がもっと有効になると思うんでね。逆に自分が有利なんじゃないかなと思いますね」

――宮原は石川殺しを開発したと言っていたが?

▼石川「いやね、プロレス界における技のクリエーターはたぶん私が一番だと思ってるんで。まだ20日まで猶予ができたんで、己のコンディション調整と、もしかしたら新たなものが生まれるかもしれないんで。そしたらそんな余裕はなくなるんじゃないですか。石川殺し? みせてほしいなって余裕すら僕はありますけど。ホントにあるの?っていう」