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5/13【新日本】グレシャムとの技巧戦制す スカルがスーパーJr.初戦白星

『BEST OF THE SUPER Jr.26』宮城・仙台サンプラザホール(2019年5月13日)
Aブロック公式戦 ○マーティー・スカルvsジョナサン・グレシャム×

 グレシャムとのハイレベルな技巧戦を制し、スカルがスーパージュニア初戦白星となった。

 ROHを主戦場とするスカルとグレシャムがスーパージュニア開幕戦で激突した。スカルは2年連続ブロック2位タイの好成績を残しており、優勝候補の一角と言える存在。対するグレシャムは2012年に開催されたZERO1の天下一ジュニアトーナメントを制した実力者で、2月の新日本×ROH興行では関節技でザック・セイバーJr.と渡り合い、大きなインパクトを残した。

 スカルはROHマットでユニット・ヴィランエンタープライズを結成。今宵はブロディ・キングをセコンドに引き連れて入場した。試合は握手でスタート。テクニシャン同士らしくリストや首の取り合いだけで場内を沸かし、技巧戦の様相を呈する。

 グレシャムは先読み合戦からロープを踏み台にしたコルバタを繰り出すと、フェイントからスネを蹴り飛ばし、豪快なドロップキックを放って先手を取る。負けじとスカルはリバースゴリースペシャルに捕獲すると、そのままコーナーに押し込んで追撃。コーナー上のグレシャムをエルボースマッシュで場外まで叩き落とし、エプロンからのトラースキックもクリーンヒットした。リングに戻ると、横回転式ロメロスペシャルを披露。大きな拍手を浴びる。

 グレシャムはスカルを力ずくのブレーンバスターで引っこ抜いて逆転。大股歩きから串刺し顔面低空ドロップキックをぶち込んだ。スカルもハーフネルソンスープレックス、低空延髄斬り、パワーボムと大技で畳みかけ、雪崩式ブレーンバスターを繰り出すが、マットに叩きつけられた瞬間、グレシャムが足を絡め取って押さえ込んで反攻。回転エビ固めから横に旋回して何度もスカルからニアフォールを奪い取った。

 さらに、グレシャムは変則的なロープワークで幻惑してからムーンサルトアタックを見舞うと、間髪入れずにアンクルホールドに捕獲する。そして、足を畳んだ状態からジャーマンスープレックスで投げ飛ばすと、キックアウトされても、強烈なエルボーをグサリ。足も固めた変型逆さ押さえ込みやラ・マヒストラルなどテクニック全開で攻めに攻めた。

 しかし、しのいだスカルは指折りでグレシャムを黙らせる。動き続けるグレシャムは丸め込み合戦を仕掛けるが、スカルはことごとく切り返し、ローリングクラッチホールドをはね除けた瞬間、クロスフェイスチキンウイングに捕獲する。抵抗を止めないグレシャムは後転して押さえ込むも、肩を上げたスカルはラリアットを一閃。グレシャムを1回転させると、最後はブラックプレイグ(旋回式の変型ダブルアームスープレックス)で接戦を制した。

 「相手がいくらスピードがあろうが、スタミナがあろうが関係ない。ヴィランの手にかかれば、どんないてであろうと勝つことはできない」と勝ち誇ったスカルは、「元と付いてしまっているベルトだけど、俺の元にまだ戻ってくる日も近いだろう。タイトルマッチの機会を得るのなんてすぐだからな」とIWGPジュニア王座獲りにも色気を見せた。そのためにもスーパージュニアはまたとないチャンス。次戦の5・15弘前で、スカルは2連勝を懸けて石森太二と激突する。一方、敗れたグレシャムはTAKAみちのくと対戦する。

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