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5/13【全日本】暴走大巨人がボンバーの世界タッグ挑戦受諾、外国人恐怖症克服へ英会話特訓も逆効果

 世界タッグ王者・諏訪魔&石川修司の暴走大巨人が13日、ザ・ボンバー(ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス)の挑戦を受諾。外国人への苦手意識を植えつけられている二人はそれを克服するべく英会話特訓に臨んだものの悪戦苦闘し、逆効果となってしまった。

 4月のチャンピオン・カーニバル公式戦で石川を撃破し、5・11那覇大会でタッグマッチながら諏訪魔をピンフォールしたディランがジョーとのザ・ボンバーによる世界タッグ挑戦をアピール。王者2タテの実績は申し分なく、暴走大巨人も拒む理由はない。「悔しい思いしてるんでね。沖縄であんな屈辱を味わうと思わなかった。当然、ディランの要望を聞くつもりでいますよ」と諏訪魔が受けて立つ構えをみせれば、石川も「自分もチャンピオン・カーニバルでディランに獲られて、諏訪魔さんもこの間負けてるんで、やり返さないと気が済まないんで。もう一回ちゃんとした形でやり返したい思いが強いですね。暴走大巨人が上だというのをジョーとディランに示したい」と雪辱を見据えた。

 王者組が受諾したことで、暴走大巨人vsボンバーの世界タッグ戦が決定的となった。が、初防衛戦へ向けて暴走大巨人に不安材料がある。外国人恐怖症だ。石川が「外国人に対しての苦手意識がどうしてもある」と告白すれば、諏訪魔は「ハッキリ言ってトラウマになってるよ。寝ててもジョーとディランが笑ってる顔が夢に出てくるし」と悩みを打ち明け、「沖縄は特に多いよね、外国人の方が。別に倒したいとは思わないけど、何か存在自体が俺を悩ませてるよ今」と頭を抱えるばかり。外国人の姿をみるだけで恐怖心に似た感情が沸いてくる状況に追い込まれている。

 それでも「俺ら絶対今年ベルトを守り通したい気持ちが強い」(諏訪魔)とタッグの頂点に君臨し続けるつもりの二人は、外国人への苦手意識を克服するためにこの日、コザ大会前の時間を活用し、特訓を自らに課した。英会話特訓だ。5・11&12那覇大会2連戦の冠スポンサーとなったエールクリエイトの関係者のツテを頼って二人が向かったのは那覇市内にある英会話スクールだった。しかも先生の名前は奇しくもジョーさん。この時点で一抹の不安がよぎったが、それは現実のものとなってしまう。

 笑顔でジョー先生と握手を交わした諏訪魔と石川は英会話の教えを請うた。「名前は?」、「出身は?」、「身長は?」、「プロレスラーとしてデビューしたのはいつ?」といった質問を次々に投げかけられた二人は一つ一つにしっかり回答し、ジョー先生から「グッド!」とお褒めの言葉をもらった。が、「沖縄にはよく来る?」と問われ、質問の意味を理解できない二人はしどろもどろに。「象のスペルを書きなさい」と課題を出されたが、正しいスペルが書けない。あきれたジョー先生から「ノー! Elephantだ! そんな簡単な単語も書けないのか!?」とどやしつけられてしまった。

 それでも最後は笑顔で握手してくれたジョー先生だが、諏訪魔と石川は英語力のなさにションボリ。ガックリとうなだれながら英会話スクールを後にした。外国人に対する苦手意識を克服するはずが、どうやら逆効果となってしまったようだ。諏訪魔は「俺、怖かったわ。何か言葉わかんないのに単語を書けって言われて書いたらどやされるし。しかも何でどやされてるのかわからないし」と苦笑するしかなく、石川も「中高時代に英語が苦手だった自分を思い出して…言葉ががわからないで怒られる怖さは違いますね。伝わらない、わからない怖さがあって…」と肩を落とした。

 ボンバーとの世界タッグ戦がいつ実現するのかはわからないが、暴走大巨人にとって外国人恐怖症を克服することが急務となった。この日のコザ大会ではディラン&ギアニー・ヴァレッタとの対戦が組まれており、ここでそのきっかけをつかむしかない。石川が「今度こそ勝って払しょくしたいなっていうのがありますね」と必勝を宣言すれば、諏訪魔も「そうだよ。ここで負けたらベルトどころの話じゃなくなっちゃうよね。逆に勝ってね、トラウマ克服したいね」と誓うばかりだった。

【諏訪魔&石川の話】
――お二人に勝ったディランがジョーとの世界タッグ挑戦を猛アピールしているが?

▼諏訪魔「このままじゃいけねぇなと思ったし、当然、俺は悔しい思いしてるんでね。沖縄であんな屈辱を味わうと思わなかった。当然、ディランの要望を聞くつもりでいますよ」

▼石川「自分もチャンピオン・カーニバルでディランに獲られて、諏訪魔さんもこの間負けてるんで、やり返さないと気が済まないんで。最強タッグの時から因縁が続いてるんで、やっぱりもう一回ちゃんとした形でやり返したい思いが強いですね。暴走大巨人が上だというのをジョーとディランに示したいですね」

▼諏訪魔「俺もこのままじゃ勝てないと思って、石川選手に相談したんだよ。せっかく沖縄だから沖縄らしいところで特訓しようよって言ってくれたんでね。よっしゃと思って、調べてここだっていうところをみつけたんでね」

▼石川「二人ともチャンピオン・カーニバルの結果もそうなんですけど、外国人に対しての苦手意識がどうしてもあるんで、特訓で払しょくしたいなと思いますね」

▼諏訪魔「ハッキリ言ってトラウマになってるよ。寝ててもジョーとディランが笑ってる顔が夢に出てくるし、何かあいつら巡業中、酒飲んで暴れて存在感を示してるらしいからね。このままじゃ全日本プロレスの秩序が乱れる。とにかく外国人が目につくんだよ。外国人は何言ってるかわからないし、困っちゃうよね」

――外国人をみるだけでボンバーの二人を思い浮かべてしまう?

▼諏訪魔「沖縄は特に多いよね、外国人の方が。別に倒したいとは思わないけど、何か存在自体が俺を悩ませてるよ今」

▼石川「実際、戦っても勝率があんまりよくないんでね。二人で苦手意識があると思うんで、それを払しょくしたいなと」

▼諏訪魔「俺ら絶対今年ベルトを守り通したい気持ちが強いんでね。苦手意識を克服しようと思って用意したのは英会話教室です。これから石川選手と一緒に行くよ」


【諏訪魔&石川の話】
――英会話特訓を終えた感想は?

▼諏訪魔「俺、怖かったわ。何か言葉わかんないのに単語を書けって言われて書いたらどやされるし。しかも何でどやされてるのかわからないし(苦笑)」

▼石川「中高時代に英語が苦手だった自分を思い出して…」

▼諏訪魔「40代でさ、あんな怒られるっていうのもなかなかないなっていうのがあったね。しかも昔、先輩に凄ぇ怒られたのとはまた違った怖さがあるなって。初めてだな。外国人は怖いなって思いましたね」

――言葉が理解できないからなおさら怖いと?

▼諏訪魔「そうなんだよ。言い合いになっても会話が成立しないんだよ」

▼石川「言葉ががわからないで怒られる怖さは違いますね。伝わらない、わからない怖さがあって…」

▼諏訪魔「日本のなまってる人の話聞くのとはまた別だよ。ニュアンスでわかるところもあるじゃん」

▼石川「全く払しょくできてない…」

――克服するつもりが逆効果になったのでは?

▼石川「逆にトラウマを…(苦笑) 英語がやっぱり好きじゃなかったなっていうのを思い出した」

▼諏訪魔「もうちょっと勉強しときゃよかったなと思いましたね」

――今日のコザ大会でディラン&ヴァレッタと対戦するが?

▼石川「そうですね。今度こそ勝って払しょくしたいなっていうのがありますね」

▼諏訪魔「そうだよ。ここで負けたらベルトどころの話じゃなくなっちゃうよね。逆に勝ってね、トラウマ克服したいね。とにかく奴らの挑戦を受け入れたいなとは思うよ」

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