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5/27【全日本】ダークサイド・ヨシタツがTAJIRI攻略、16周年記念大会でGAORA&コロナ2冠王に

『2019 SUPER POWER SERIES ヨシタツ祭り〜ヨシタツ、じゅうろくプラザでデビュー16年記念大会〜』岐阜・じゅうろくプラザ(2019年5月27日)
GAORA TVチャンピオンシップ&コロナ・プレミア・インターコンチネンタル選手権試合=○ヨシタツvsTAJIRI×

 ダークサイドに変化したヨシタツが地元で実現したデビュー16周年記念大会のメインでTAJIRIを攻略。GAORA&コロナ2冠王に君臨し、宣言通り赤と青のベルトを手中に収めた。

 この日の岐阜大会はヨシタツデビュー16周年記念大会『ヨシタツ祭り』。メインイベントではヨシタツがGAORA王者・TAJIRIに挑戦予定だったが、TAJIRIの提案にヨシタツが呼応したことで、コロナ・プレミア・インターコンチネンタル王座もかけたダブルタイトルマッチに急きょ変更された。

 前哨戦ではTAJIRIがレッドミストで先制すれば、ヨシタツもヨシタツ幻想(ファンタジー)で直接勝利を奪ったうえでチェーンで絞殺。TAJIRIもベルトで殴打して逆襲に転じ、前日の京都大会ではグリーンミスト噴射からの首固めで直接勝利を奪い返したうえでチェーンによる絞首刑もしっかりお返し。まさに一進一退にせめぎ合ってきた。

 そしてついに迎えたヨシタツ祭り。ヨシタツは「制御不能なヨシタツが登場するよ。ダークサイドの声が聞こえる。全てを解禁する」とダークサイド化を示唆していたが、顔面の左半分にペイントを施し、左目には赤のカラーコンタクトを付けた姿で出陣した。

 だが、ヨシタツを待っていたのは苦闘。ヴァレッタをセコンドに帯同してきたTAJIRIは場外戦でヨシタツをいたぶると、徹底した首攻めに出て流れを作る。巧みにスキを作ってヴァレッタの介入も誘発してヨシタツの動きを止め、ハイキックをぶち込む。防戦一方のヨシタツはバッククラッカーで反撃を開始すると、フロントハイキック3連発やスワンダイブ式ミサイルキックで立て直そうとしたが、タランチュラに捕まって失速。すかさずTAJIRIはハンドスプリングエルボーを放ち、スリーパー、卍固めで絞め上げた。

 守勢に回る展開が続いたヨシタツだったが、電光石火の右ハイキックでようやく突破口を開いた。ヴァレッタが乱入し、レフェリーを昏倒させるとチェーン攻撃を狙ったが、回避したヨシタツは赤い毒霧を噴射して撃退。逆にTAJIRIからグリーンミストを噴射され、首固めで丸め込まれるピンチを迎えたが、これをクリアすると、CBJをさく裂。最後はヨシタツ幻想(ファンタジー)で絞め上げて執念の逆転勝利をもぎ取った。

 TAJIRIを攻略したヨシタツがコロナ王座初防衛を果たすと同時に、第17代GAORA王者に輝いた。16周年記念大会のメインを自らの勝利で飾り、イメージカラーである赤と青のベルトを手中に。TAJIRIとは前哨戦から手段を選ばずしのぎを削ってきたが、試合後はノーサイドの握手を交わした。ヨシタツは「TAJIRIさん、強かった。悔しいけどね、認めざるをえない」と敬意を表し、「もう一回GAORAかけてTAJIRIさんと、ダブルタイトルでもいいし、やってもいいと思う。やっぱね前哨戦、今日も含めて、やってて面白かったのが正直ある」といつの日かの再戦も見据えた。

 2017年9月の参戦から1年8ヵ月にして全日マットで初のシングル王座戴冠となった。「GAORAって巻いた人間がその色を出していく、そういうベルトだと思ってる。ちょっといろいろ考えることがあるんで、これから俺の色出していこうと思います」と宣言したヨシタツは、「いつでもタイトルマッチは歓迎なんで。むしろ毎シリーズでもいい」とこれから始まる防衛ロードにも積極姿勢。「俺が持ったからには一番このベルトを話題にしていって、健斗に言うわけじゃないんけど、うかうかしてたら三冠よりもメジャーにしちゃうよ」と高い目標を設定した。

 首の骨折により選手生命を危ぶまれた時期もあったが、今やシングル2冠王。これで全日本を世界的にアピールしていく下地も出来上がった「いろいろ考えることがあるんで、これから俺の色出していこうと思います」と宣言したヨシタツは“三冠超え”も視野に入れつつGAORA戦線を盛り上げていく。

【試合後のヨシタツ】
▼ヨシタツ「地元・岐阜で2冠獲れて本当によかったと思います。ホントはもっとやりたいこといっぱいあった。でも俺はやれる範囲で背一杯やったと思うし、ダークサイド・ヨシやれてよかった。もっといろいろこれからやっていけると思います。昔の感覚が戻ってきたんで。これからも何かの試合の時にペイントして出てもいいかなと。ダークサイド・ヨシ。俺、GAORAって巻いた人間がその色を出していく、そういうベルトだと思ってる。ちょっといろいろ考えることがあるんで、これから俺の色出していこうと思います。何よりも赤と青のヨシタツカラーのベルトが俺の手元にきたんでね。これはさだめだと思ってるし、永遠にこの二つ巻くのを目標に、俺のベルトという感じでいきたいと思います。簡単には手放さないよ。あとTAJIRIさん、強かった。悔しいけどね、認めざるをえない。今日の試合は世界にアピールできたと思うし。俺ね、もう一回GAORAかけてTAJIRIさんと、ダブルタイトルでもいいし、やってもいいと思う。やっぱね前哨戦、今日も含めて、やってて面白かったのが正直あるし。最後ね、俺が握手求めて、したでしょ握手。あれがね、俺ちょっとびっくりした。一瞬でも握手したんで。たぶんTAJIRIさんと共通するアレがあったんじゃないかなと。俺はもういつでもタイトルマッチは歓迎なんで。むしろ毎シリーズでもいいと思う。そのへんは俺が会社と話し合って、俺の意向としては頻繁にやりたいなと思ってるんで。ちょっと活発にさせていこうと思うし。俺が持ったからには一番このベルトを話題にしていって、健斗に言うわけじゃないんけど、うかうかしてたら三冠よりもメジャーにしちゃうよっていうね。世界的に。もう言ってるから。コロナとかGAORAって何なのって英語圏の人間がそうやって言ってるから。どんどん世界で話題にしていって。俺は一番いいなと思うのがね、三冠があってGAORAでしょ。これはもうそうやって位置づけされて、そういう目でみられてるでしょ。ここの差を埋めていこうかなと。俺ができることというのは。最終的には三冠を超える。俺が持ってる間にね、それができたらいいなと思うし、それができるのは俺だと思うし。みんな楽しみにしててください。面白く扱いますよ」

――三冠を狙うのではなく三冠とは違う価値観を作る?

▼ヨシタツ「別に三冠を狙わないってわけじゃないし、三冠ほしいんだったら狙うし。悪いけど俺めちゃめちゃ自由人だよ。所属でもないし、勝手なことを言わせてもらう。だって最初、三冠やった時だって完全に空気読んでなかったでしょ。おかしなタイミングだったでしょ。それでも実現させちゃう男だから。そんなのいくらでも話題のしようがあるし、いろいろやっていきますよ。もし狙うんだったら狙うし。いろいろ考えてますよ」

――宮原がメキシコから帰ってくるが2本のベルトをみせつけたい?

▼ヨシタツ「まぁ、そうですね。彼がどう思おうと関係なしに。でも好き勝手、俺が楽しいことやってたら、彼はうらやましがるだろうね。三冠王者って勝手に発言したりとか動いたりできないでしょ、立場的に。だから俺のことある意味、うらやましくなるんじゃないかなっていうね。俺はそのへんはもうフレキシブルというか自由にやっていきますよ。三冠ほしいと思ったら挑戦するし、挑戦したいって主張する、発信する。このベルトを面白くするってなったら全然それでやっていくし。面白いんじゃない? 俺2冠でしょ。健斗三冠。面白いんじゃない? やりようなんていくらだってあるから。とにかく皆さん楽しみにしといてください。言えるのはそれだけです。Stay Tuned」

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