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5/29【全日本】メキシコ帰りの宮原が神楽面で登場、快勝締め、久々海外遠征で決意「日本を制する」

『2019 SUPER POWER SERIES』広島・神楽門前湯治村 神楽ドーム(安芸高田市)゛(2019年5月29日)
○宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬vsジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス&ギアニー・ヴァレッタ×

 メキシコ帰りの宮原がメインの6人タッグで快勝し、最高マイクで締め。異国の地で多くのものを吸収してきた最高男は「日本を制する」との大目標を定めた。

 宮原は今月25日(現地時間)、メキシコのアレナメヒコで開催された『ドラゴマニア』に参戦。代わりに「苦渋の決断」で3大会を欠場したが、この日、久々に全日本のリングに帰ってきた。

 メインの6人タッグに登場した宮原は入場時、ヨシタツ、青柳とともに安芸高田伝統の神楽の面をかぶって登場。のっけから魅了すると、試合でも躍動した。安芸高田のファンから大・健斗コールで背中を押され、低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃をさく裂。ヴァレッタの急所攻撃からのスクールボーイで冷や汗をかいたものの、最後はヨシタツとのヨシケンサンバをズバリと決めてヴァレッタから3カウントを奪った。

 メインを勝利で飾った宮原は久々の最高マイクで大盛り上がりとなった安芸高田大会を締め。試合後も大・健斗コールを浴びるなど、久々の全日マットを満喫できたようで、「今日、安芸高田でプロレスを初めて見た人も全日本プロレスを好きになったことでしょう。もう忘れられない日になってるんじゃないですか」と確信できるほどの充実感に浸った。

 今回のドラゴマニア参戦は宮原にとって久々の海外遠征となった。当然、メキシコの地での経験はたくさんの収穫があったが、やはり一番は自分のプロレスに自信を持てたこと。「僕を知らない人がこれだけ世界にいて。世界が広いというのが今回あった」というものの、普段通りの宮原健斗をメキシコのファンの前で披露し、「僕がやってる日本のプロレスっていうのはメキシコでも受けると。僕がよくマッスルポーズしたり、あおったりしてるじゃないですか。そのままやったんですよ。まったく同じ。それ以上の反応が返ってきましたね」と好感触があったという。

 「僕のプロレスは世界共通だなと思いましたね」と自信を深めることができた宮原だが、メキシコにいても常に頭の中にあったのは全日本のこと。異国の地で「やっぱり今、僕がやるべきことは日本を制することなんで、そこを改めて感じられたかなと。やっぱりここでさらに日本を盛り上げるのが僕らしいかな」との決意を固めた。

 2・19両国で開催されたジャイアント馬場没20年追善興行でプロレスファンに広く存在を知らしめた感がある宮原。自分自身もそんな反応を実感しているが、「逆に僕は冷静に自分を見てるんで、まだまだこんなもんじゃない」と満足できる域には到達していない。「だからもうスタートはしてるんですけど、形としてやっていくのがプロだと思うんで。それをどういう形でやっていくか」を考えた時、答えは日本でトップを極めることだった。メキシコ遠征で刺激を受けた宮原はこれからさらなる最高を目指す。そのためにも「6月2日まで、神戸大会まで次のこのベルトの挑戦者が現れてくるでしょう」と三冠王座V5戦を見据えていた。

【宮原の話】(試合前)
――メキシコで5・25『ドラゴマニア』に参戦してきたが最高ぶりはみせられた?

▼宮原「日本のプロレスファンもいて、非常に浸透してるなというのも感じたし、メキシコのファンにどれだけアピールできるかが僕のテーマだったんですけど、その中で最大限、いつも通りの宮原健斗はできたかなとは思いますね」

――最高マイクは披露した?

▼宮原「やってないです。誰もしゃべってなかったですね。やっぱりそういう部分でも世界は広いなと。段取りもめちゃくちゃでしたね最後は。それも海外で生きていくうえでは必要なことだと思いますね」

――久々の海外遠征で収穫もたくさんあったと思うが?

▼宮原「そうですね。やっぱり常に世界は広いですよね。僕を知らない人がこれだけ世界にいて。世界が広いというのが今回あったんですけど、やっぱり今、僕がやるべきことは日本を制することなんで、そこを改めて感じられたかなと。やっぱりここでさらに日本を盛り上げるのが僕らしいかなと思いましたね。日本も広いですから。今日の会場もそうですよ。改めて今やってることの中でのいいスパイスというか、いい遊び心というか、プロレスに限らずメキシコで生活してると感じられましたよ」

――では得られるものがたくさんあったと?

▼宮原「もちろん。全てを吸収して帰ってくるのが僕ですからね。それは試合だけでなく、イベントとかそういうものも見てきましたね。どういうふうにやっていくのかなと」

――これから宮原選手のプロレスにメキシコ的な要素が加わることはありそう?

▼宮原「どうですかね。でも僕がやってる日本のプロレスっていうのはメキシコでも受けると。僕がよくマッスルポーズしたり、あおったりしてるじゃないですか。そのままやったんですよ。まったく同じ。それ以上の反応が返ってきましたね。だから僕のプロレスは世界共通だなと思いましたね。でも、まだまだもっと宮原健斗を日本、世界に広めないといけないと思いましたね。日本で知られてるけど、メキシコで知られてなかったり、メキシコで知られてるけど、日本で知られてなかったりという感じじゃないですか。今のこの大きいグローバルな視野でみれば。そうなるとやっぱり僕は今は日本を制したいなというのがありましたね。逆に3試合僕がいなかったんで、全日本プロレスTVで見てましたよ。それぐらい僕は頭から離れることがなかったですね。それだけ日本を制したいんだと思います。貪欲ですよ。負けてられないなっていう。日本を制しますよ。今年から」

――そういう意味では2・19両国がいいきっかけになったのでは?

▼宮原「そうですね。だからもうスタートはしてるんですけど、形としてやっていくのがプロだと思うんで。それをどういう形でやっていくかというのが。いろんなところで宮原健斗いいね、少しずつきてるねなんて声を聞きますけどね。逆に僕は冷静に自分を見てるんで、まだまだこんなもんじゃないっていうのはいつも言いますよ。(見据えているのは)もっともっと上ですよ。それを自ずと形にしていって、結果的にこんなとこにも来たんだってファンの方に思っていただけるようにしますよ。メキシコに行けて本当によかったですね。日本の興行を3試合ですけど休むのが苦しいというか、苦渋の決断で。それなりのものをもらって帰ってこないとファンにも失礼ですしね。日本を制します」

【宮原の話】「よっしゃあ! 安芸高田、初めてのプロレス、神楽ドームでの開催だ。この盛り上がりは凄い。広島は盛り上がってるのは知ってたが、この安芸高田、凄い盛り上がりだった。今日、安芸高田でプロレスを初めて見た人も全日本プロレスを好きになったことでしょう。もう忘れられない日になってるんじゃないですか。最高の男が来たからにはね、そういう思い出になって帰ってもらうことになると思ってるんでね。そうなることができて最高です。とにかくこのシリーズね、6月2日まで、神戸大会まで次のこのベルトの挑戦者が現れてくるでしょう。どこで現れるか、それは楽しみにしてください」

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