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5/29【全日本】世界ジュニアV1戦へ青木が佐藤の思い歓迎、「俺らと全日ジュニアの進化みせる」

『2019 SUPER POWER SERIES』広島・神楽門前湯治村 神楽ドーム(安芸高田市)゛(2019年5月29日)
○ゼウス&野村直矢&TAJIRIvs諏訪魔&青木篤志&岡田佑介×

 青木が世界ジュニア次期挑戦者・佐藤の思いを歓迎しつつ、初防衛戦へ向けて「俺らと全日ジュニアの進化みせる」と誓っている。

 5・20後楽園大会で岩本を破って4度目の世界ジュニア戴冠を果たした青木。試合後、佐藤が情熱たっぷりに挑戦を表明し、6・18後楽園での初防衛戦が決まった。佐藤は「俺の熱い気持ちを受け止めてくれるのは青木篤志だけ」と言い切り、久々となる盟友対決によるタイトルマッチに燃えている。

 もちろん青木も望むところだ。佐藤とは分裂後の全日本のジュニアを二人でけん引してきた間柄で、「全日本のジュニアを盛り上げるためにはを第一に考えてる二人」と自負している。節目節目で世界ジュニアを争ってきたが、青木が返り咲いたと同時に対決するのも因縁めいている。

 青木が挑戦者に求めるのは世界ジュニアへの強い思いと、全日本ジュニアを背負う覚悟。佐藤にはそれが十分すぎるほどある。「どっちが勝っても俺ら前に進むことしかできないから。Evolutionの意味をもっと周りの人は考えてほしいよね。進化だから。俺ら戦ってきてどんどん進化してきて今がある」と言うように刺激し合う関係だったからこそ、「佐藤光留と戦うってことは俺ら自身も進化することだし、全日本プロレスもそう、全日本のジュニアもそう。進化していくためにもEvolutionのコンセプトをみせたい」とユニット名通り過去の戦いを超える進化をみせつけるつもりでいる。

 佐藤とのシングルは2月のジュニアリーグ公式戦以来で、前回は青木が敗れている。長年組み続け、時には戦ってきただけに、互いの手の内は知り尽くしているといっていい。「真っ向勝負しかないよね。あの人とやるには。どっちが勝っても負けてもおかしくないし」と戦い模様を見据えた青木は、「自分たちが今までかけてきたものをやるには、本当に全力以上のものを出し切らないといけない」と初防衛戦からすべてをかける構えだ。

【青木の話】(試合前)
――世界ジュニア初防衛戦の相手である佐藤が「僕の熱い気持ちを受け止めてくれるのは青木篤志だけ」と発言していたが?

▼青木「光留さんがいつでも世界ジュニアに対して気持ちを持ってるのはわかってるし、青木篤志にとってもそのライバル心を持ってるのはわかってるから。俺ら仲良しこよしで始まったわけじゃないし、ライバル同士でタッグがスタートして、お互いベルトかけて戦ったこともあるし、全日本のジュニアを盛り上げるためにはを第一に考えてる二人だったから。当時は人もいなかったし、タッグチーム組んでる二人が頑張って、先頭じゃないけど、常に自分たちが常に上にいて全日本を守って頑張っていかなきゃというのがあったんだけど。今はだいぶ人も増えてきて、それでも全然足りないけど、昔に比べれば人は増えてきたし、そういうのをわかってる二人が戦うわけだから、気持ちの入り方っていうか、かける意気込みはあの時と変わってないと思うんだ。あとから全日本に戦いを求めて入ってきた選手たちも頑張って一生懸命やってるし、それを俺、完全否定はしたくないけど、この数年で一番苦しかった時期を戦ってきた人間と温度差が出てきてもしょうがない。だって知らないんだもん。別にそれを経験しろとも、わかってくれとも言わないけど、そういうものが俺らの心にあると思うんだ。それを埋めるって凄く大変だと思うけど、俺らはそれをずっと持ってきてやってきたから、プライドってものをお互いかけて戦わないといけないし。だから今後の全日本ジュニアにとって佐藤光留と僕がまた世界ジュニアをかけて戦う意味はあると思うんだよね。ずっとここ数年間やってきた二人だけど、よく言う、またあの二人かよ、昔と変わんないじゃんと思われるかもしれないけど、俺は全然違うと思う。あの時と今と全く状況が違うから。あの時はとにかく目の前のことを必死にやる時期だったし、今はそうやって周りに僕らより年下の若い選手たちがたくさんいて、その選手がどういうものを感じるかを感じながら自分たちの在り方ってものをみせなきゃいけないし。状況が違うから全く同じでもないんだよね。そういう意味で俺は時代が戻ったとは思ってない。また二人で青木篤志vs佐藤光留という今の全日本の状況に合った戦いをしたいと思ってるから。どっちが勝っても俺ら前に進むことしかできないから。Evolutionの意味をもっと周りの人は考えてほしいよね。進化だから。俺ら戦ってきてどんどん進化してきて今があるわけじゃない? そういう意味で佐藤光留と戦うってことは俺ら自身も進化することだし、全日本プロレスもそう、全日本のジュニアもそう。進化していくためにもEvolutionのコンセプトをみせたいのがあるんで。真っ向勝負しかないよね。あの人とやるには。どっちが勝っても負けてもおかしくないし、この間のリーグ戦では俺負けてるし。そういうことを考えると俺が有利でも向こうが有利でもない。どうなるかわからない出たとこ勝負になると思うんで、全力を出して戦っていきたいと思います」

――青木選手が獲って、佐藤選手が名乗りを上げたことで、この二人で世界ジュニアの高い基準を作る戦いになりそうだが?

▼青木「そうですね。そこで俺はベルトほしいんだ、世界ジュニアを獲りたいんだって人間が来た時に、そんなことないんじゃない? 青木、佐藤よりも世界ジュニアへの思いが高くないんじゃない?と思われると出づらいと思うんだよね。その出づらいものを納得させるようにしなきゃいけないし、もっと強い気持ちを持たないといけないし。だからちょびっとハードルを挙げることができたのかなと。光留さんが出てきてくれたことによって。それであのマイクでしょ(苦笑) やっぱり世界ジュニアって、ただベルトがほしい、勝って自分がチャンピオンになって全日本ジュニアの顔になりたい。それはもちろんいいことだけど、ベルトを獲ってからの方が大変なんだよ。その大変なことをやっていかないといけない、やりたいという気持ちがお互い経験者だからあるじゃない? 次、どっちが勝っても、次に挑戦する人はそのハードルのさらに高いところを超えていかないといけないわけだから、よっぽどの覚悟が必要だと思いますよ」

――今回の初防衛戦で凄い試合をみせて、この二人以上の戦いができるのか問うような試合になるのでは?

▼青木「僕らもホントに自分たちが今までかけてきたものをやるには、本当に全力以上のものを出し切らないといけないのかなと思うとね、結構怖いものがありますよ。前回のリーグ戦の時に光留さんと試合して、まだ屈しないんだ、まだくるんだっていうのを感じたから。たぶんお互いそういう気持ちでいかないと勝てない試合になるわけでしょ。一瞬のスキを突いてって戦いできない試合になると思うから。ベルトがほしい、自分がチャンピオンになりたい、自分がプライドを持って全日本ジュニアを引っ張りたい、押し上げたい。僕は押し上げたいなんですよ。それをやろうとしてる二人だから、その二人が戦う以上、それ以上の気持ちと実力というか力を持ってこないと、俺ら二人でまだもう一回ってなると思うから。俺はそういうのと戦ってますからね、今まで」

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