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5/30【大日本】植木歓喜の伊東超えで6人タッグ王座返り咲き デスマッチ王者・木高に挑戦へ

東京・後楽園ホール(2019年5月30日)
横浜ショッピングストリート6人タッグ選手権試合 蛍光灯+凶器持ち込み6人タッグデスマッチ ○植木嵩行&高橋匡哉&佐久田俊行vs佐々木貴&宮本裕向&伊東竜二×

 植木が伊東から歓喜の初勝利を挙げ、3代目血みどろブラザーズが2ヵ月ぶりに6人タッグ王座に返り咲き。劇的勝利で後楽園を沸騰させた植木はデスマッチ王者・木高をリングに呼び出し、挑戦表明をぶちあげた。

 FREEDOMS所属の貴は4・7仙台で6年半ぶりに大日本参戦。5・5横浜文体では伊東&宮本と組んで小林軍団を下し、横浜ショッピングストリート6人タッグ王座を奪取した。実に12年ぶりに大日本のタイトルを獲得した貴は「このベルトを巻いた以上は今の大日本プロレスを体感させろよ。そういう防衛戦を組んでくれ」とアピール。そんな王者の前に立ち塞がったのが再浮上を狙う"3代目血みどろブラザーズ"高橋&植木&佐久田組だ。そこで両軍による「蛍光灯+凶器持ち込みデスマッチ」でのタイトルマッチが決定した。

 序盤戦は王者組が植木に照準を絞って圧倒。伊東が蛍光灯を挟み込んでのカカト落としを繰り出せば、貴はあえて胸を突き出し、真っ向から打撃戦を展開する。蛍光灯をTシャツの背中部分にブッ刺し、サッカーボールキックで射貫くと、その後もミドルキックで蛍光灯ごと何度も蹴り飛ばした。植木の敬礼式ダイビングヘッドバットアタックを余裕の表情で避けて自爆を誘う。

 植木がそれでも敬礼式ヘッドバットアタックで挽回すると、高橋&佐久田が逆襲。貴にダブルドロップキックを放つと、高橋のサマーソルトドロップ、佐久田のその場飛びシューティングスタープレス、高橋の串刺しサマーソルトアタックが立て続けに決まる。さらに、高橋はリング上に持ち込んだケースに砂利を敷き詰め、そこめがけて雪崩式ブレーンバスターをお見舞い。貴はあまりの痛みにもだえるが、投げ捨てジャーマンで砂利に叩きつけてキッチリとお返しした。

 その後、佐久田が捕まる展開となるが、自力で反撃に成功すると、再び植木が登場する。貴に有刺鉄線ボードへのブレーンバスター、剣山へのみちのくドライバーIIと攻め込まれ、額に剣山をブッ刺されると、さらに急所蹴り、竹刀攻撃、右腕(ラリアット)にも被弾したが、植木は引き下がらない。相手が伊東に代わると、高橋&佐久田が加勢に加わり、3連続串刺し攻撃がさく裂。高橋のバックドロップ、佐久田のスワンダイブ式スワントーンボムが連続して火を噴くと、植木はブルドッキングヘッドロックのままコーナーに立てかけられた有刺鉄線ボードに突っ込む捨て身の攻撃を披露した。佐久田は高橋&植木の背中を駆け上がり、スワンダイブ式プランチャで貴たちを場外に分断する。

 粘る伊東はコーナーに上がった植木をパイプイスで痛打。リング上に横向きにして無数のイスを固定し、そこめがけて雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかし、植木は背後に回り込み、逆にイスへパワーボムを強行。打撃戦になっても、剣山が突き刺さったままの頭でヘッドバットをぶち込み、伊東のパイプイス攻撃を読んでスピアーで浴びせ倒すと、最後は蛍光灯の束に向かってデスバレーボムを爆発させ、伊東を沈めた。

 植木が伊東から初勝利。場内は沸騰し、「ウエキ」コールに包まれる。剣山を頭に突き刺した貴へのリベンジを宣言した植木は「あの伊東竜二から勝ったんですよね?」と喜びを爆発させ、「大日本の波は血みどろに傾いています」と胸を張った。そこで植木は「もっと胸を張っていいですか? 木高イサミ! 見てるんだろ、チャンピオン?」とデスマッチ王者を呼び出した。

 木高を目の前にした植木は「この植木嵩行もチャンピオンだ。チャンピオンは2人もいらないっすよね? 俺からの挑戦受けてくれますか?」と堂々の挑戦表明。それを聞いた木高は「今の試合を見てて、受けないなんてことは言わないよ」と即座に受諾し、「植木…強えな、お前。認めるよ。俺はお前を認めた上でデスマッチヘビーをやる。もう下には見てねえ。同格…いや、それ以上の敵として、俺はお前とデスマッチをする」と決意を覗かせた。

 それを聞いた植木は「今までイサミさんには散々プロレスラーとしての技術がないとか、自分ばっかりの試合をやっている、アブドーラ小林第2世とか散々言われてきたけど…」と怨みをあらわにしつつ、「今、ここで認められて本当に感動しています。でも、涙は流しません。勝ってからの涙は流します。もちろんその時は俺の勝ちです!」と感極まりながら言い返した。

 そんな思いを受け止めた木高は「何も言うことねえな。血みどろの1人でもない。大日本プロレスを背負ってでもない。植木嵩行として俺を倒しに来い」と宣戦布告。高ぶる気持ちが抑えられない木高は残っていた蛍光灯をリングに並べ、その上で受け身を取って気迫を発散。すると、植木も「俺だって受け身を取り足りねえっすよ。イサミさん! 俺の受け身で締めとします。イサミさん見ておいてください。お客さん、どうもありがとうございました!」と宣言すると、王者に負けてなるものかとコーナーに設置された有刺鉄線ボードめがけて全力で突進。豪快に自爆させて、「ウエキ」コールを巻き起こした。

 バックステージで頭に突き刺さった剣山を苦しみながら抜いてもらった植木は、高橋&佐久田からゲキを受けると、「血みどろは今、最高潮だ! お前ら全員ついてこい! じゃなきゃ、全員血みどろにしてやる!」と絶叫。まだ正式決定前だが、すでに気持ちは爆発寸前だ。

【試合後の高橋&植木&佐久田】
▼高橋「今日の主役は見てわかる通り、植木嵩行です」

▼植木「いや、高橋さんと佐久田がいなかったら、今の自分もないし、こうやって3人でベルトを持って、裏でコメントしていることもないでしょう。2人のおかげで俺はあの木高イサミ…デスマッチのベルトに挑戦します。言ったっすもんね? 言ったっすよ。みんな聞きましたもん」

▼高橋「言ったもん勝ちだ」

▼植木「俺を1人の植木嵩行として認めてくれたって。血みどろブラザーズ…大日本プロレス…いや、植木嵩行1人としてあの木高イサミに挑戦します。胸張って、勝負しにいきます」

▼高橋「よし。そんなことより、みんなわかっていると思いますけど、これ(頭に刺さった剣山)を早く取らないと取れないんで。ごめんなさい」

※高橋が植木の剣山を引き抜こうとすると植木がうめき声をあげる

▼高橋「取るぞ! 植木、我慢しろ!」

▼植木「おのれ、チャンピオン!」

※引き抜くと

▼高橋「タイトルマッチはこんなもんじゃねえぞ!」

▼植木「はい!」

▼高橋「もっとしんどい、もっと痛いぞ!」

▼植木「はい!」

▼高橋「覚悟しとけ!」

▼植木「はい! 佐久田、アメリカ行っても元気でな!」

▼佐久田「すぐ帰るよ(笑) アメリカで優勝してくるから。俺ら同士でタイトルマッチやろう」

▼植木「やろう。血みどろは今、最高潮だ! お前ら全員ついてこい! じゃなきゃ、全員血みどろにしてやる!」

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