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5/30【大日本】新鋭・パーカーが木高に完敗も…小林軍団に電撃加入

東京・後楽園ホール(2019年5月30日)
蛍光灯デスマッチ ○木高イサミvsドリュー・パーカー×

 新鋭・パーカーは木高に完敗を喫したものの、小林軍団に電撃加入を果たした。

 5・5横浜文体で5年ぶりにデスマッチ王座に返り咲いた木高が、王者となって初のデスマッチ(シングル戦)に登場。セミファイナルで、21歳の新鋭・パーカーと蛍光灯デスマッチで激突した。パーカーはイギリス出身。173cm、75kg。2018年6月には最年少でCZWのトーナメント・オブ・デスにエントリーしたデスマッチファイターで、「Urchin Prince(ハリネズミ王子)」の異名を持つ。今年1月に初来日。大会前、年末まで大日本に参戦することが発表された。

 パーカーは場外でパイプイスを投げつけて先制したものの、蛍光灯を使った攻撃は失敗。見逃さない木高に蛍光灯ごとエルボーで打ち抜かれ、主導権を握られた。蛍光灯の破片で額を切り裂かれ、完全に後手に回ったパーカーだったが、ドロップキックで木高を場外に蹴落とすと、トペコンヒーロへ。避けられても不時着してすぐさまリングに舞い戻ると、ランニング式のケブラーダで飛翔。スワンダイブ式のスワントーンボムもお見舞いすると、木高が雪崩式フランケンシュタイナーを繰り出しても、華麗に不時着してみせた。

 しかし、木高はコーナーめがけてエクスプロイダーを敢行。絶槍もぶち込んだ。粘るパーカーは試合を立て直し、450°スプラッシュで勝負に出るも、木高は回避。読んだパーカーは不時着すると、木高が持ち込んだ蛍光灯ごとドロップキックで射貫く。これに呼応した木高は王者としてのプライドをあらわにしてパーカーとにらみ合う。火が点いた木高はトラースキックをキャッチして勇脚を発射。負けじとパーパーもオーバーヘッドキックでお返ししたが、木高は冷静に両腕を絡み取ると、開発したばかりの新兵器・憤怒の罪(読み方はドラゴン・シン。両腕をリストクラッチしての変型エクスプロイダー)で3カウントをもぎ取った。

 完敗を喫したパーカーはしばし呆然。そんな新鋭に木高は声をかけると、あえてベルトを見せつけ、将来的なタイトルを懸けての再戦をアピール。そんな木高の気持ちを感じ取ったパーカーは握手を交わすと、グータッチで奮起を誓った。

 木高が立ち去ると、入れ代わるようにして小林軍団の面々が登場した。2週間前に活動停止を宣言していた小林軍団だったが、今日の第3試合で早くも復活。新メンバー増強を予告していたが、パーカーにお揃いの肩当てと袴を強引院着させて勧誘に動く。最初は戸惑った様子のパーカーだったが、小林は「紹介します。ウェールズからやってきた小林軍団の新しき仲間、ドリュー・パーカーです」と勝手に宣言。客席は大きくどよめくと、パーカーは「コバヤシグンダン…アイシテマ〜ス」と雄叫び。軍団の面々と肩を組んで合体を果たした。

 意気揚々とバックステージに戻ってきた小林は「ドリュー・パーカーが入ったということは、ジュニアもストロングも全部いけるんじゃないか?」とベルト総なめを視野に。パーカーはすでに小林軍団に馴染んでいるようで、「ストロンゲスト!」とメンバーを称えた。そんなパーカーを頼もしげに見つめていた小林は、改めて6人タッグ王座挑戦を明言。「俺らはやると言ったからね。やらせろと言っている。賽は投げられたぞ。どう転がるかはチャンピオン次第」と猛アピールした。

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