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6/6【DRAGON GATE】森が7・3後楽園で一夜限りの復帰 望月vs奥田の一騎打ちも決定

 『KING OF GATE 2019』後楽園ホール大会が6日、行われ、菅原拓也がまたもかつてのパートナーであるアンソニー・W・森の復帰と対戦をアピール。森も最終的に承諾し、7・3後楽園で一夜限りの復帰を果たすことが決定した。

 ZERO1所属の菅原は3・7後楽園で7年ぶりに古巣のDRAGON GATEへ里帰り参戦。試合後、かつてロイヤルブラザーズとしてタッグを組んでいた森に対戦を迫った。しかし、森は2010年に引退し、現在はスタッフとして受付業務などを担当している身。「僕は2010年に引退しました。見ての通り、スタッフとしてDRAGON GATEを支える立場です。せっかくですが、僕が試合をすることはありません」とリングにすら上がることなく拒否した。その後も菅原はしつこく復帰を迫ってきたが、森は頑として首を縦に振らなかった。

 そんな菅原が再び動いた。第5試合でジェイソン・リーがブレイブゲート王者の横須賀ススムから金星を挙げると、その直後にリングに登場。またまた森の復帰を要求した菅原は「アンソニーと試合ができなかったら上がる意味がねえじゃねえか」と苛立ちをあらわにして暴走し、「ただじゃ帰れないよね。じゃあ、髪の毛刈らしてもらうわ」とバリカン片手に試合を終えたばかりの斎藤了に襲いかかった。

 見かねてスーツ姿の森がリングイン。「了さんの髪だけは二度と刈らせないぞ」と珍しく感情的になる。これを見た菅原は「今、このリングに上がったということは試合する覚悟はできたんだな?」とニヤリ。それでも森は「僕はすでに引退した身だ」と固辞したが、菅原は「なにも完全に選手に復帰しろとは言ってねえよ。1試合だけでいいんだ。今年はDRAGON GATEは20周年。そして俺もこのリングに帰ってきた。1試合だけ俺と試合をしてくれよ」と条件を提示した。森が無言となると、再びバリカンを振り上げて斎藤に襲いかかる。すると、森は菅原を突き飛ばして阻止。とうとう「了さんの髪の毛は関係ないだろ! やってやるよ!」と一夜限りの復帰を断言した。

 実はバリカンに電池は入っておらず、菅原の狂言だったことが明らかになったが、なにはともあれ森の復帰が決定。7・21神戸ワールドでの復活は「受付が忙しいから」と森がやんわりと拒否したため、舞台は7・4後楽園に。森のパートナーとして、斎藤、吉野正人、土井成樹が名乗り。一方、菅原はパートナーとして“大阪一強い男"の登場を予告した。

 第4試合でシュン・スカイウォーカー&奥田啓介組と望月成晃&吉岡勇紀組が対戦した。元望月道場のシュンと望月たちの顔合わせが中心になると思ったが、そこに割り込んだのが奥田だった。先月からDRAGON GATEにレギュラー出場するようになった奥田は6・2横須賀で望月と激突。喧嘩腰にやり合ったばかりで、その後の戦いに注目が集まっていた。

 ゴングを待たずに奥田が望月を襲撃。序盤戦から激しい蹴撃戦を繰り広げる。望月は一旦控えに回るが、奥田は執拗に挑発。これに怒った望月はタッチをもらうと、シュンに攻撃を加えると見せかけて、エプロンの奥田にフロントハイキックを叩き込んだ。こうなると奥田も黙っておらず、望月と真っ向からキック合戦で火花。完全にキレてしまい、レフェリーの制止を振り切って吉岡を殴り続けると、激怒した望月もレフェリーを突き飛ばして馬乗りになって制裁し、リング上は大混乱に。最終的にノーコンテストの裁定が下った。

 試合後、「お前なんだか知らない間にうちのリングに来てるけど、何の目的できたんだ? ただ暴れたいだけなのか、このリングでトップ狙ってんのか。どっちだ?」とマイクで迫った望月。「俺はこのDRAGON GATEのリングのトップを取りに来たんだよ。だけどな、てめえみたいな元気なオッサンは目障りなんだよ。そんなヤツは俺がフルボッコにしてやるよ」と奥田は好戦的に言い返す。望月も引かずに「お前はまだまだプロレスの奥深さを知らない。なんだったら、次の後楽園で俺とシングルやるか? 俺がお前にプロレスの奥深さを教えてやるよ」と一騎打ちを提示。当然、奥田も「上等じゃねえか。おめえみたいなオッサンに何も教わることねえんだよ。やってやるよ」と即答し、7・4後楽園でのシングル戦が決定的となった。

 また、試合開始前、3日に交通事故で亡くなった全日本プロレスの青木篤志さんを偲び、全選手立ち会いのもと、追悼の10カウントゴングが打ち鳴らされた。

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