プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/8【新日本】ジェリコが2冠視野に強奪宣言「俺が新日本の顔になる」、オカダ冷静「IWGPらしい戦いを」 6・9大阪城IWGP戦調印式

 6・9大阪城ホール大会のIWGPヘビー級選手権試合「オカダ・カズチカvsクリス・ジェリコ」の調印式が8日、東京・目黒の新日本事務所で行われ、両者が調印書にサイン。2度目の防衛戦でジェリコとの初対決に臨むオカダは「IWGPらしい戦いをやって、しっかり俺の方がベストだというのを見せつけてやろうと思います」と豪語。IWGPヘビー初挑戦となるジェリコはレインメーカーを高く評価しつつ、「新日本の顔であり、スターであるオカダを叩き潰して自分を次の新日本プロレスの顔にしたい」と頂点強奪を宣言した。

 5・4博多大会でSANADAを下し、初防衛を果たしたIWGP王者・オカダにジェリコが挑戦を表明。ビッグマッチ6・9大阪城大会で両者によるIWGP戦が決まった。決戦前日となったこの日、両者が菅林直樹会長立会いのもと調印書にサイン。IWGP戦へ向けた心境を話した。

 両者はこれが正真正銘の初対決。IWGPヘビー初挑戦となるジェリコは会見場に現れるや物を投げたり、立会人の菅林直樹会長を小突いたり、オカダが表紙の週刊プロレスを引き裂いたりと、獰猛な獣のような荒れっぷり。「ペインメーカーとは何たるかを明日見せてやる」と宣言すると、「俺はお前の背骨を折り、歯を折り、その歯を飲み込ませてやる。そしてなぜ俺が世界最強なのか、世界のみならず、この業界史上最強の男なのかを見せてやる。俺がほしいIWGPのベルトを持っているお前を完全に痛めつけてやる」と完全粉砕を通告した。

 「新日本プロレスで今、オカダ・カズチカがベストである。俺は彼の試合が好きだ。見ているこちらがアーティスティックに感じる、それだけ美しいものができるレスラーだと思っている」。そうオカダを高く評価したが、ジェリコにはWWEで頂点を極めたプライドがある。そして5月25日(現地時間)、米国ラスベガスで行われたAEW旗揚げ戦では元IWGP王者で、オカダのライバルだったケニー・オメガに勝利したばかりだ。「このクリス・ジェリコと対戦することは話題になるし、もちろんオカダ・カズチカそのものがさらに上のレベルにいける大きな機会になるだろう」と上から目線で言い放ったジェリコは、「この2週間の短期間でビッグイベントのヘッドライナーとして戦える男がほかにいるか考えてほしい。お前の最大のライバル、ケニー・オメガを倒した男だぞ」と王者を挑発。その先にAEW初代王者決定戦も控えるジェリコはシングル2冠の青写真を描き、「IWGPヘビー級チャンピオンシップを新日本の顔であり、スターであるオカダ・カズチカとできるのは特別なことであり、この顔を叩き潰して自分を次の新日本プロレスの顔にしたい」とIWGPヘビー初挑戦・初戴冠に自信満々だった。

 調印式終了後、ジェリコはテーブルをひっくり返し、オカダに向かって暴言を吐きながら挑発した。対照的に王者・オカダは冷静そのもの。「ホントにペインメーカーが痛みの雨を降らせてくれるのかはわからないですけど、普段からプロレスやっていれば痛いのは当たり前なので、明日はどれだけ痛いのかなと楽しみではあります」と涼しい顔でジェリコの度重なる挑発を受け流した。WWE王座6度の戴冠歴を誇るジェリコは間違いなく世界的トップレスラーの一人。レインメーカーも「WWEで6回もチャンピオンになった人と戦えるということは、そんなにチャンピオンになってるんだなと今思いましたし、それは凄く何か楽しみになってきましたね明日が」と武者震いしている。

 だが、レインメーカーはジェリコが未到達のIWGPヘビー級王座を5度戴冠。第65代王者時代には史上最多防衛記録V12も樹立している。いわば現代のミスターIWGPだ。「これまでインターコンチだったり、USタイトルマッチをやってきたと思いますけど、これはIWGPのタイトルマッチなので。ノーDQでもない戦い」と強調したオカダは、「IWGPらしい戦いをやって、しっかり俺の方がベストだというのを見せつけてやろうと思います」とキッパリ。IWGP王者の誇りと自信をむき出しに通告してみせた。

 レインメーカーvsペインメーカーによるIWGP戦はいよいよ明日。ともに自信満々で臨む両者が新日本の頂点ベルトをかけた初対決でついに雌雄を決する。

☆6/9(日)大阪城ホール『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』14:30開場、16:00開始

◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者]
クリス・ジェリコ
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第69代王者]
※オカダ2度目の防衛戦

【調印式の模様】
▼ジェリコ「二つの対戦が決まった時、ビデオを見た直後のお前のコメントは聞いた。ペインメーカーとは何だ? そのペインメーカーとは何たるかを明日見せてやる。お前は明日こうなるんだ。明日の夜、試合が始まれば、俺はお前の背骨を折り、歯を折り、その歯を飲み込ませてやる。そしてなぜ俺が世界最強なのか、世界のみならず、この業界史上最強の男なのかを見せてやる。俺がほしいIWGPのベルトを持っているお前を完全に痛めつけてやる」

▼オカダ「率直に、やっとジェリコに会えたなというのがあります。ホントにペインメーカーが痛みの雨を降らせてくれるのかはわからないですけど、普段からプロレスやっていれば痛いのは当たり前なので、明日はどれだけ痛いのかなと楽しみではあります。これまでインターコンチだったり、USタイトルマッチをやってきたと思いますけど、これはIWGPのタイトルマッチなので。ノーDQでもない戦いなので、IWGPらしい戦いをやって、しっかり俺の方がベストだというのを見せつけてやろうと思います」

▼ジェリコ「だからこそ俺はここにいる。そして明日の夜、試合をすることになる。今までずっとオカダは最強だ、オカダは最高だ、オカダは天才だと、オカダ・カズチカに対する賞賛はいくらでも聞いてきた。過去の試合もたくさん見てきて、お前がいいプロレスラーだということは承知している。だが、それがどうなのか? 俺と対峙してそれをどれだけ出せるのか?というところをみたい。だから俺は明日、大阪でお前のことを完膚なきまでに叩きのめしたいと思う。俺の言うことがわかったか?」

――ジェリコ選手にとって今回のIWGPヘビー初挑戦は大きな意味があると思うが?

▼ジェリコ「もちろん明日は非常に特別な一夜になる。新日本プロレスで若い頃から戦い、その前にはFMW、WARなど他のプロモーションにも上がって、もう54回目の来日になる。ベスト・オブ・ザスーパージュニアに初出場した97年から20年の時を経て、ついにIWGPヘビー級のベルトに挑戦することになる。このベルトだけがまだキャリアの中で手にしていないベルトだ。WWEで6回チャンピオンになったし、インターコンチネンタルのベルトも手に入れることができた。このIWGPヘビー級チャンピオンシップを新日本の顔であり、スターであるオカダ・カズチカとできるのは特別なことであり、この顔を叩き潰して自分を次の新日本プロレスの顔にしたい」

――今までのジェリコのキャリア含めて印象は?

▼オカダ「WWEでチャンピオンになったのは知ってますし、この前もAEWの旗揚げ戦でケニーを倒したのも知ってますけど。正直、WARの時の活躍って僕はあまり知らないですし、アメリカで活躍してたっていうことしか正直知らないんですけど、先ほど言ったようにWWEで6回もチャンピオンになった人と戦えるということは、そんなにチャンピオンになってるんだなと今思いましたし、それは凄く何か楽しみになってきましたね明日が」

▼ジェリコ「今、オカダからコメントがあった通り、俺がどれだけビッグネームかというところも再認識してもらえたと思う。先週はAEWのメインイベントでケニー・オメガをスピニングエルボーなどでしっかりと倒し、勝利を挙げた。10日後に今度は新日本プロレスのこのリングでIWGPヘビーに挑む。こんなことができる男は世界中どこを探しても俺以外にいないだろう。ラスベガスでビッグショーのメインを戦い、そして大阪でも。この2週間の短期間でビッグイベントのヘッドライナーとして戦える男がほかにいるか考えてほしい。お前の最大のライバル、ケニー・オメガを倒した男だぞ。そしてDOMINIONのドリームマッチでオカダを倒し、チャンピオンシップを勝ち取り、ザ・ロック、ストーンコールド・スティーブ・オースチンを倒し、WCWとWWEの統一王者になったように、このあとハングマン・ペイジを破ってAEWのチャンピオンシップも獲り、2冠王になろうと思っている。オカダvsクリス・ジェリコは東京ドームでやっても間違いなく客が入る試合だと思う。そんな中、ソールドアウトの大阪、ここでこのベルトを勝ち取りアメリカに帰る。いや、このベルトは絶対に俺が勝ち取らなければならないと思っている」

――新日本で戦うことの違いは?

▼ジェリコ「この新日本プロレスで今、オカダ・カズチカがベストである。このレスリングという業界そのものは強さだったり、スター性だったり、ファイティングスピリットがあるか、ストロングスタイルをどれだけ披露できるかというところになってくると思う。オカダはまさにそれができているレスラーだと思う。オカダの試合を見ていて楽しいと思うし、俺は彼の試合が好きだ。見ているこちらがアーティスティックに感じる、それだけ美しいものができるレスラーだと思っている。ただ、何か違いがあるとすれば、オカダはあらゆる選手と対戦しているかもしれないが、ただ一人、このクリス・ジェリコとの対戦経験がないということだろう。そしてこのクリス・ジェリコと対戦することは話題になるし、もちろんオカダ・カズチカそのものがさらに上のレベルにいける大きな機会になるだろう」

プロ格 情報局