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6/8【新日本】今年3度目の対決 飯伏と内藤が「リマッチなし」に合意 6・9大阪城インターコンチネンタル王座戦調印式

 6・9大阪城ホール大会のIWGPインターコンチネンタル選手権試合「飯伏幸太vs内藤哲也」の調印式が8日、東京・目黒の新日本事務所で行われ、菅林直樹会長立会いのもと両者が調印書にサイン。今年になって3度目のシングル対決となる二人は飯伏の提案に内藤が応じ、「リマッチなし」に合意した。

 4・20名古屋大会で内藤がIC王座への挑戦を表明。王者・飯伏も受諾し、両者によるタイトルマッチが6・9大阪城大会で実現することになった。

 4・6ニューヨークMSG大会で飯伏に敗れ、IC王座を失った内藤にとっては2ヵ月ぶりに訪れた雪辱戦。IWGPヘビー&ICダブル制覇をぶち上げていたものの、無冠となったことで振り出しに戻った形だが、内藤は「もちろん、その先にIWGPヘビー級王座を俺は見据えてますよ。でも今、一番ほしいベルトはIWGPインターコンチネンタル王座」と強調。「飯伏幸太って人間のことは嫌いだよ。全然魅力を感じないですよ。でもレスラー飯伏幸太は何かワクワクするものを抱いてしまうんですよ」と飯伏との戦いに魅せられている自分を認めた。

 それは飯伏も同じ思いで、「プロレスラー内藤哲也、確かに好きだし、内藤哲也も好きですよ」と呼応。図らずも内藤と相思相愛であることが明確となったが、一方で飯伏は「リマッチはやめないですか? これ最後。やりすぎですよ、やりすぎ。これ最後にしてください。お願いします」と投げかけた。

 両者は今年になってから3・10尼崎大会のNEW JAPAN CUP1回戦、4・6ニューヨークMSG大会のIC王座戦と2度一騎打ちを行い、これが3度目の対決となる。いずれも勝利していることもあって、仮に飯伏が大阪城で勝利し、再戦が浮上したとしても受ける理由が見当たらない、との論理も成り立つ。

 対する内藤も今回の挑戦に際し、「リマッチ権」など口にしていない。「明日じゃあ俺が勝ちました。じゃあ飯伏がリマッチ権だ、もっていかれました、俺がリマッチ権だ、永遠に続きますからね。2連勝しないと終わらない意味のわからないルールになってしまうんで。リマッチというのはやはり俺も否定的ですよ」と飯伏と同じ考えだ。

 これで両者が「リマッチなし」に合意した形となった。どちらが勝っても二人がIC王座をかけて戦うことは当分なくなったといえ、今年3度目の一騎打ちは事実上の決着戦となる。

☆6/9(日)大阪城ホール『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』14:30開場、16:00開始

◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合
[挑戦者]
内藤哲也
(1/60)
飯伏幸太
[第21代王者]
※飯伏2度目の防衛戦


【調印式の模様】
▼内藤「4月20日、愛知県体育館のリング上で俺が言った言葉、皆様、覚えてますでしょうか? もし他にそのベルトがほしいという人間がいるのであれば、今すぐリングに上がってこいよと俺は言いました。でも残念ながら誰も出てこなかった。ということは4月20日の時点でインターコンチネンタル王座がほしい選手は俺以外にいないということ。つまり今回のタイトルマッチに関して他の選手にとやかく言われる筋合いはないし、今回のタイトルマッチに関して俺はちゃんと筋を通したつもりですよ。そのへんのところ勘違いしないでくださいよ。俺は間違っても前王者のリマッチ権なんて言葉使ってませんから。そもそもそのリマッチ権って言葉、俺はあまり好きじゃないんでね。あと今日はこれだけ多くの皆様にお集まりいただいたわけで、せっかくなんでこの場でハッキリと宣言しておきますよ。俺が今、一番ほしいベルトはIWGPインターコンチネンタル王座。もちろん、その先にIWGPヘビー級王座を俺は見据えてますよ。でも今日、今、一番ほしいベルトはIWGPインターコンチネンタル王座であるということをチャンピオン飯伏幸太選手、マスコミの皆様、そして新日本プロレスワールドをご覧の皆様にこの場でお伝えしたいと思います」

▼飯伏「そうですね。僕が言いたいことをほとんど内藤さんが言ってくれたし、僕もそう思うし。僕から言うことは何もないですね。ただ、一つだけ言いたいことがあるんですけど、リマッチ権というものはないのかもしれないですけど、リマッチはやめないですか? これ最後。やりすぎですよ、やりすぎ。これ最後にしてください。お願いします」

――飯伏選手からリマッチ拒否の提案があったが?

▼内藤「NEW JAPAN CUPで対戦したの別に俺の意思じゃないですからね。今年もう3回目ですか。確かに多いですよ。でもやるたびにワクワクしちゃうんですよね残念ながら。俺、飯伏幸太とプロレスするの好きなんですよ。飯伏幸太って人間のことは嫌いだよ。全然魅力を感じないですよ。でもレスラー飯伏幸太は何かワクワクするものを抱いてしまうんですよね。とはいえリマッチ、リマッチ、リマッチ、そんなのが認められてたら、明日じゃあ俺が勝ちました。じゃあ飯伏がリマッチ権だ、もっていかれました、俺がリマッチ権だ、永遠に続きますからね。2連勝しないと終わらない意味のわからないルールになってしまうんで。リマッチというのはやはり俺も否定的ですよ。だからこそ今回、ちゃんとリング上で聞きましたからね、他の選手に。このベルトがほしいレスラーはいないんですか? このままじゃ俺が挑戦しちゃうよ、それでもいいの? 皆さんいいんですか? 聞いたから。だから今回ちゃんと俺は筋を通しましたよ。しかもその直後にチャンピオン飯伏幸太から『やりましょう』という言葉も聞いたんでね。今回に関しては筋の通ったタイトルマッチだなと俺自身は思ってますよ。でも何度も言いますが、リマッチというものに関して俺は否定的ですね。その件に関しては俺も飯伏と同じ考えだと思いました」

――内藤選手の見解で納得できた?

▼飯伏「僕は納得してますね。僕がちょっと違うのはプロレスラー内藤哲也、確かに好きだし、内藤哲也も好きですよ。何で嫌いなの?」

▼内藤「好きな人間いないでしょ。飯伏幸太が好きな人間なんていないよ。菅林会長だってレスラー飯伏は好きだけど、人間・飯伏はきっと嫌いなはずですよ。ねぇ会長? シー・オア・ノー?」

▼菅林会長「……」

▼内藤「だそうです」

――先シリーズ欠場について内藤選手から「何で出ていないんだ」と発言されていたが?

▼内藤「ちょっと口挟んでいいですか? すいません。俺、出てこない飯伏に対して別に文句は言ってないですからね。飯伏自身は全試合に出たい、プロレスを広めたいって言ってましたからね。だから、その飯伏の意向を汲まない新日本プロレス、ちょっとどうかしてるんじゃないですか?ということを言いたかっただけで、別に飯伏を批判してるわけではないですからね」

▼飯伏「僕は出たかったけど、出れなかったというのがあるんですけど。でもちょっとこの話、気まずくなるんでやめないですか?」

――内藤との試合は楽しい?

▼飯伏「僕も同じです、残念ながら」

――他の選手と比べてどの点が?

▼飯伏「他の選手とプロレスをやってる感覚が違うし、たぶんやってる時の感覚は同じなんですよ、たぶんですよ。内藤さんの気持ちと」

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