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6/10【Fortune Dream】神谷奮戦も小島が豪腕葬、大谷との元新日本タッグで熱戦制す

『Fortune Dream 6』東京・後楽園ホール(2019年6月10日)
○小島聡&大谷晋二郎vs関本大介&神谷英慶×

 Fortune Dreamのリングで小島&大谷の元新日本タッグが実現し、大日本・関本&神谷との熱戦を制した。

 小島は91年7月、大谷は92年7月にそれぞれ新日本でデビュー。90年代の黄金時代を共に過ごした。この日、小橋が主宰するFortune Dreamのリングでタッグを結成し、大日本・関本&神谷と対戦した。

 先発を買って出た神谷が「小島、出てこい!」と挑発。呼応した小島が飛び出すと、先手争いで渡り合う。ロープに押し込んだ神谷は離れ際のチョップで先制。小島がショルダータックルでなぎ倒し、ロープに追い込んで逆水平を打ち込んだ。引かない神谷もフライングショルダーでやり返した。

 大谷と関本は気持ちを真っ向からぶつけ合う。大谷がヘッドロックで執拗に絞め上げ、ショルダータックルを連発すれば、仁王立ちした関本は手四つによる力比べを片手で圧倒。大谷がチョップを打ち込めば、関本は胸板へのハンマーパンチでやり返して激しい打ち合いを展開した。

 神谷はエルボードロップを連発し、チョップ合戦に持ち込んだが、大谷は張り手連打で押し返した。ここから元新日本タッグは神谷に的を絞ってペースを握る。小島がネックブリーカードロップで叩きつけ、神谷がチョップを連発してもサミングで返り討ち。大谷はコーナーに逆さ吊りにし、串刺し低空ドロップキックを顔面にお見舞い。ダブルショルダータックルの連係も披露した。

 その後も劣勢が続いた神谷だったが、大谷をボディスラムで投げてようやく関本につないだ。串刺しスピアーで突っ込んだ関本はアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げたが、小島のカットで助かった大谷は水面蹴りで逆襲した。すかさず小島がマシンガン逆水平を浴びせたが、関本もショルダータックルですぐさま反撃。神谷がショルダータックルをぶちかますと、関本がブレーンバスター、神谷がエルボードロップ連打、関本がバックドロップで小島を攻めまくり、関本が逆片エビ固めで絞め上げた。

 耐えた小島は関本相手にエルボーとハンマーパンチのラリーを展開。関本が頭突きで制しても、ジャーマンを阻止してDDTで突き刺す。大谷は顔面ウォッシュを連発し、関本がハンマーパンチで反撃しても、チョップで徹底抗戦。関本が逆水平を連発しても、ことごとく前に出て胸を突き出して受け止めた。

 ならばと神谷がショルダータックル、ダイビングショルダーで巻き返しを図ったが、大谷はジャーマンで投げて黙らせる。すかさず小島が「小橋!」と叫んでのマシンガン逆水平で追い討ち。神谷がチョップ合戦に持ち込んでもエルボー連打からのローリングエルボーで返り討ちに。豪腕ラリアットを狙ったが、神谷は追尾式タックルで食い止め、ブレーンバスターで引っこ抜くと逆エビ固めで捕らえた。小島が耐えても関本がアトミックドロップや串刺しラリアットで援護射撃すると、神谷はショルダータックル、延髄斬りで続いたが、バックドロップは小島が体重を浴びせて押し潰した。

 すかさず大谷がミサイルキックで関本を蹴散らし、神谷をローンバトルに追い込む。小島と大谷がツープラトン攻撃を狙うと、阻止した神谷は両腕ラリアットで粘る。だが、ラリアットは小島がことごとく阻止。コジコジカッターで叩きつけると、垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。豪腕ラリアットは神谷がガードしても、小島は左のラリアットをさく裂。2カウントで粘る神谷にこん身の豪腕ラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。

 小島&大谷が大日本タッグに快勝。試合後、二人に勝利者賞として「がん検診・大腸ドック賞」が贈呈された。今は所属する団体は違えど、新人時代から培った同世代の絆は今も変わらず。小島が「それぞれの道、別れた道はあるけども、ただ今こうやって同じリングに上がっていることはとても有意義で、とても尊いもの」と話せば、大谷も「途中で小島さんが捕まっててね。見ててヤバかったんだけど、絶対負けないという理由無き自信がずっとあって。最後まで思いっきりプロレスできた」と充実感たっぷり。再合体について問われると「お互いプロレスを続けていれば、いつかこういう時がまたやってくるのかなと思います」(小島)、「これから我々個人個人も頑張って、またお客様から『また小島&大谷を見たいな』っていう声が上がってくるように頑張りたい」(大谷)との考えを示し、小橋プロデューサーに感謝していた。

【試合後の大谷&小島】
――30年近い旧知の仲である2人のタッグはどうだった?

▼小島「四半世紀以上ですか? 27年か28年ぐらい前に知り合ってね。こうやってまだ同じ時間をプロレスラーとして共にできていること。それぞれの道、別れた道はあるけども、ただ今こうやって同じリングに上がっていることはとても有意義で、とても尊いものじゃないかなと思います」

▼大谷「小島さんと組むなんて。ヘタしたら新日本時代もあんまり組んでないからね。ヘタしたら若い時以来、ヤングライオン時代以来かもしれないですね。でも、いざ組んで、途中で小島さんが捕まっててね。見ててヤバかったんだけど、なんでしょうね? 絶対負けない変な自信があったというか。『ああ、やべえ。小島さん、スゲエやられている』と思ったんだけど、絶対負けないという理由無き自信がずっとあって。最後まで思いっきりプロレスできたなって」

――また2人がタッグを組むのを見たいという声もあると思うが?

▼小島「こういうのは時と運が積み重なって初めて実現するので、これから先のことはわからないけど、ただお互いプロレスを続けていれば、いつかこういう時がまたやってくるのかなと思います」

▼大谷「僕らは小橋さんの気持ちでタッグを組ませていただいたんですけど、これから我々個人個人も頑張って、またお客様から『また小島&大谷を見たいな』っていう声が上がってくるように頑張りたいと思います。今日は本当に小橋さんに感謝です。ありがとうございました」

――対戦相手については?

▼小島「関本とは何回も何回もいろんなところで試合をしてて。あんなヤツ、なかなかいないから。あんなプロレスラーもなかなかいないし、あんな筋肉を持っているヤツもなかなかいないし、全てにおいてスペシャルな人間だと思います。もう1人、神谷もね。今日、本当に初めてだったんだけど、ああいう凄いヤツがいるっていうのは、プロレス界にとっても大きな希望なんじゃないかなというぐらい、俺にとっては驚異的な凄い選手だと思いました」

▼大谷「関本は言わずもがな、今月、タイトルマッチも控えているんで。もう倒すべき相手。あいつは凄いなんてみんなわかっている。僕も当然わかっているし。あいつはただ倒すべき相手だと僕は思ってますね。それから神谷は初めて彼と戦って、突進力というか、圧力は間違いなく僕の想像を遥かに超えてましたね。そういった意味では、神谷には今日やられたなという気がしますね。やっぱ大日本プロレスはスゲエや。でも負けない。何度でも戦いたいと思います」

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