6/16【新日本】G1連覇へコンディション不安 棚橋「今が2でも10か12にする」

『KIZUNA ROAD 2019』東京・後楽園ホール(2019年6月16日)
○チェーズ・オーエンズ&タマ・トンガ&タンガ・ロアvs棚橋弘至&矢野通&真壁刀義×

　G1連覇を見据える棚橋はコンディションの不安を吐露したものの、「去年、G1を優勝した時を10とすると今は2。10に戻すか、12にするか」とあくまで前を向いた。

　棚橋は6・5両国で左ヒジの怪我から2ヵ月ぶりに復帰したものの、ジェイに完敗を喫して涙を流した。しかし、6・9大阪城ホールで再起。新型スリングブレイドを公開し、「ギアMAXで駆け上がっていきます」と巻き返しを誓っていた。今日の試合前には「G1 CLIMAX」のブロック分けも決定。連覇に向けて逸材は燃えている。

　今宵は真壁&矢野と組んで、BULLET CLUBのジェイ&裕二郎&オーエンズと対決。明日(17日)にはNEVER6人タッグ選手権試合「(王者)真壁&矢野&田口vs裕二郎&オーエンズ&ファンタズモ(挑戦者)」が控えており、その前哨戦にもなった。

　序盤は矢野が捕まる展開に。自らコーナーマットを引っぺがしてむき出しにした金具に何度も投げつけられてしまう。棚橋が助けに入るもジェイが返り討ちに。だが、その直後に矢野はジェイの髪を引っ張って浴びせ倒し、棚橋にスイッチした。

　棚橋はフライングファアームでジェイに先手を取ると、ドラゴンスクリューで追撃。間髪入れずにグラウンド式ドラゴンスクリューを繰り出すと、テキサスクローバーホールドに捕獲する。裕二郎がカットに入ってもドラゴンスクリューで排除した。ジェイにブレードランナーを狙われてもすぐに脱出。逆水平を食らっても仁王立ちして場内を沸かす。ジェイもコンプリートショットからジャーマンに繋げるが、棚橋はツイスト&シャウトで、両者大の字に持ち込んでみせた。

　あとを受けた真壁が追撃に出るも、BULLET CLUBは譲らず、裕二郎のフィッシャーマンバスター、オーエンズのランニングニーなどが次々と火を噴く。引かない真壁はパッケージドライバーを阻止し、キングコングニードロップの構えに入るが、裕二郎のカットにあって不発に。パートナーの矢野と棚橋がジェイに返り討ちにされてしまうと、それでも真壁は孤軍奮闘したものの、両腕ラリアットを空転させたオーエンズがまんまと丸め込んで、前哨戦を制した。

　棚橋はG1でIWGPヘビー級王者のオカダ、ブリティッシュヘビー級王者のザック、前年準優勝の飯伏のほか、強豪ひしめくAブロックにエントリー。因縁のジェイは反対のBブロックとなり、公式戦での雪辱はお預けなった。「今日の試合もそうだけど、G1 CLIMAXの前に復帰できて良かったと思っている」と笑顔で語ったものの、「去年、G1を優勝した時を10とすると今は2」と同時にコンディションの不安も吐露。それでも棚橋はポジティブに「10に戻すか、12にするか…」とG1連覇に向けて前を向いた。

【試合後の棚橋&真壁&矢野】
▼矢野「おい、お前ら。ちょっとは頭使えるんだな! 明日だ、明日。バカヤロー」

▼棚橋「今日の試合もそうだけど、G1 CLIMAXの前に復帰できて良かったと思っている。去年、G1を優勝した時を10とすると今は2。10に戻すか、12にするか…。うーっし!」

▼真壁「なんにも言えねえだろ? ああ、クソ、コノヤロー。あれも勝負か? あれも結果か? おめえらそういう気持ちで来るなら、こっちも考えがあるんだ、コノヤロー。明日、何の日だ? 言ってみろ? 何の日だ? NEVERの選手権だろ、コノヤロー。見とけ、コノヤロー。てめえら、覚悟しとけ、コノヤロー。俺のコメントはいつも昭和だけどよ、この時代だ。この時代、関係ねえ、てめえら。ねじ伏せてやるからな、コノヤロー。プロレスの神髄をてめえらに叩き込んでやる、コノヤロー。卑怯だ、卑怯じゃない、そんなことは言わねえ。これも勝負だ。見せてやる。明日はとことんてめえらをいたぶってやるからな。覚悟しとけ」