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6/17【新日本】鈴木軍暴走もYOSHI-HASHIがザックに逆転星「G1出場権も懸けろ!」

『KIZUNA ROAD 2019』東京・後楽園ホール(2019年6月17日)
○YOSHI-HASHI&オカダ・カズチカ&石井智宏&YOH&SHOvs鈴木みのる&タイチ&ランス・アーチャー&金丸義信&ザック・セイバーJr.×

 鈴木軍が大暴走を見せたものの、数的不利を覆したYOSHI-HASHIがザックに逆転星。試合後、YOSHI-HASHIは6・25仙台でのブリティッシュヘビー級王座戦に向けて、ザックに「もし次のタイトルマッチを余裕で勝てる自信があるとすれば! お前のG1のエントリーも一緒に懸けて戦え!」と要求した。

 6・25仙台でのブリティッシュヘビー級選手権試合「(王者)ザックvsYOSHI-HASHI(挑戦者)」の前哨戦として、鈴木軍のザックが鈴木&アーチャー&タイチ&金丸と、CHAOSのYOSHI-HASHIがオカダ&石井&YOH&SHOとそれぞれ組んで、オーバー・ザ・トップロープ有りのイリミネーションマッチで対戦した。

 昨日(16日)の後楽園でG1 CLIMAXの出場選手が発表となったが、エントリーされなかった鈴木が「なぜ俺をG1に出さない!」と激怒しており、試合前から不穏な空気が漂っていた。しかし、主役に躍り出たのは鈴木と同じくG1出場を逃したYOSHI-HASHIだった。

 試合開始直後こそ正攻法でやり合ったが、鈴木軍は得意の場外乱闘で主導権を握る。鈴木はオカダを記者席のテーブルに投げつけ、パイプイスで暴行。しばらく鈴木軍の暴走が続き、場内は騒然となった。ブチギレモードの鈴木はYOSHI-HASHI、さらにはオカダを打撃戦で圧倒。ブレイクとなっても構わず打ち続けると、今度はヒールホールドに捕獲。海野レフェリーが止めても離さずに絞め続けた。度重なるレフェリー無視に怒った海野レフェリーがストンピングを見舞うと、完全にキレた鈴木は首を絞め上げて暴走。反則の裁定が下り、鈴木が脱落となる波乱の幕開けとなった。

 直後にオカダは金丸をオーバー・ザ・トップロープに追い込み、CHAOS有利の状況を作るが、それに待ったをかけたのはアーチャーだった。脅威のパワーでオカダを攻めに攻め、首根っこを掴むと、そのまま無造作に場外へ投げ捨てた。荒ぶるアーチャーはYOHをチョークスラム、SHOをブラックアウトで次々にKO。新兵器のアイアンクローまで披露し、一気に3人を脱落させた。石井が何とかオーバー・ザ・トップロープに追い込んでアーチャー排除に成功するも、鈴木軍のセコンド・DOUKIに足を掴まれてエプロンに足止めされると、そこにタイチがジャンピングハイキックを発射し、無念の敗退となった。

 残るはザック&タイチとYOSHI-HASHI。圧倒的不利な状況でもYOSHI-HASHIは懸命に戦い続け、タイチをオーバー・ザ・トップロープに追い込んだが、DOUKIが海野レフェリーに抱きついて視界を遮っており、幻の勝利に終わる。再び劣勢に陥ったYOSHI-HASHIだったが、カチ上げ式ラリアットでザックを戦線離脱に追い込むと、タイチとDOUKIの同士討ちを誘い、今度こそタイチを敗退させた。

 あとはザックのみ。YOSHI-HASHIは感情むき出しで馬乗りになってエルボーを乱射。ザックのフロントネックロックをものともせずにブレーンバスターでぶっこ抜く。腕ひしぎ逆十字固めに捕獲されても、上手く体勢を入れ換えてカルマの構え。三角絞めで切り返されてもギブアップは拒否し、執念でロープにエスケープした。ならばとザックはYOSHI-HASHIの左肩からテーピングを引っぺがし、そこを蹴りまくり、飛びついての卍固めで勝負に。しかし、YOSHI-HASHIは意地を発揮。強引にエプロンに着地させると、なおもスリーパーで絡みつくザックを首からトップロープに叩きつけ、こん身の逆水平でオーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。

 大逆転でYOSHI-HASHIが勝利。前哨戦で王者・ザックを直接脱落させた。大歓声を受けたYOSHI-HASHIは「おい、ザック・セイバーJr.。お前が試合前、俺のことをスゲエおちょくってくるだろ? それだけお前が、もし次のタイトルマッチを余裕で勝てる自信があるとすれば! お前のG1のエントリーも一緒に懸けて戦え!」とベルトのみならずG1出場権を懸けるよう要求。これを聞いて激怒したザックが乱闘を仕掛けるも、YOSHI-HASHIはラリアットで返り討ちにすると、タイチを逆水平で排除し、DOUKIも場外に蹴散らして場内をさらに沸かせた。

 ブリティッシュヘビー級のベルトを手にしたYOSHI-HASHIは大の字になったザックに改めて英語でG1出場権争奪戦をアピール。それどころか、バックステージでは「次の仙台で俺があいつからベルトを獲れば、チャンピオンとしてG1に臨む…と言いたいところだったけれども、俺が思うに、今回選考から漏れた人いるでしょ? 仮に俺が勝って、俺が出れたら、その人たちは不満でしょ?」と秘めた青写真を語り始め、「もしあいつのシードをいただくとしたら、今度のG1の開幕戦、ダラス(7・6)、試合前のダークマッチでもいいからさ、バトルロイヤルで決めたらいいんじゃない? 不満のある人が出て」とG1出場権を懸けたバトルロイヤル戦まで提案した。

 G1へのエントリーを逃したYOSHI-HASHIが考えに考えて導き出した逆転出場への道筋。当然、ザックは拒否の姿勢を示しているが、ならば力ずくで認めさせるまでだ。

【YOSHI-HASHIの話】「今、言った通り、ザック・セイバーがそれだけ余裕で俺に勝つっていうのであれば、ベルトとG1のあいつのシード権よこせ。これはオフィスが決めることであって、なんともわからないけど、あとはザック・セイバー、あいつの意志だよ。本当にあいつがビビってないのなら懸けろって。そして、次の仙台で俺があいつからベルトを獲れば、チャンピオンとしてG1に臨む…と言いたいところだったけれども、俺が思うに、今回選考から漏れた人いるでしょ? 仮に俺が勝って、俺が出れたら、その人たちは不満でしょ? 俺が仙台で勝って、もしあいつのシードをいただくとしたら、今度のG1の開幕戦、ダラス、試合前のダークマッチでもいいからさ、バトルロイヤルで決めたらいいんじゃない? 不満のある人が出て。俺はそう思うけどね。どうだろうか? まあ、とりあえず次の仙台、あいつからベルトを獲ってみせます」

【オカダの話】「同じAブロック…ランス、あんな化け物だったっけかね? 久しぶりに戦ってビックリしたよ。ビックリしたということは楽しみだから。ザックも久しぶりにやるし、確か前回負けてたね、イギリスで。楽しみだね、G1」

【YOHの話】「YOSHI-HASHIさんに元気もらいました。黒はね、負けが続いてもオセロみたいに形勢が一瞬で白に変わる。だから、俺はそれを信じて進んでいきますよ。それは先輩が教えてくれたから。そして、仙台。ザック・セイバーとYOSHI-HASHIさんのタイトル戦、勝ってくれると信じてる。一瞬でね、立場がG1に、チャンピオンになるって信じてます」

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