プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/17【新日本】G1控える棚橋が成田の奮闘に刺激

『KIZUNA ROAD 2019』東京・後楽園ホール(2019年6月17日)
○石森太二&ジェイ・ホワイト&タマ・トンガ&タンガ・ロアvs棚橋弘至&ジュース・ロビンソン&マイキー・ニコルス&成田蓮×

 ヤングライオンの成田がBULLET CLUB相手に奮闘。最後は石森に敗れたものの、G1を控える棚橋は「21歳と42歳。倍違うけど、勉強になったよ」と成田を称えた。

 2ヵ月ぶりの復帰戦となった6・5両国でジェイに完敗し、悔し涙を流した棚橋だったが、6・9大阪城ホールでは新型スリングブレイドを公開して再起を誓った。前回覇者として臨む「G1 CLIMAX」のブロック分けも決定。因縁のジェイとは別のブロックとなったが、連覇に向けて早くもアクセルを踏んでいる。

 今宵はジュース&ニコルス&成田と組んで、BULLET CLUBのジェイ&トンガ&ロア&石森と対戦。ジュースとジェイはG1で同じくBブロックにエントリー。また、IWGPタッグ王者の“ゲリラズ・オブ・デスティニー"トンガ&ロアとジュース&ニコルスは6・29メルボルンでノンタイトル戦が組まれており、その前哨戦にもなった。

 各選手の思惑が交錯する中、主役に躍り出たのはスーパージュニアで大きく成長したヤングライオンの成田だった。先発を買って出ると、石森に豪快なランニングエルボーをズバリ。棚橋とのダブルドロップキックも華麗に決まった。

 セコンドの邪道が竹刀で棚橋を暴行すると、すかさずBULLET CLUBが場外戦に持ち込んで流れを奪取。ジェイのグラウンド式ドラゴンスクリューを皮切りに、BULLET CLUBは棚橋の古傷である左ヒザや左ヒジに集中放火を浴びせた。ここでも成田は爪跡を残す。カットに飛び込んで棚橋を何度も救出すると、スピーディに場外に退避してジェイの反攻をことごとく切り抜けた。

 そんな成田の援護射撃もあって、棚橋はドラゴンスクリューをジェイに決めて一矢報いると、ジュース&ニコルスが逆襲に転じる。ジュースはトンガをナックルパートでメッタ打ちにすると、スパインバスターをお見舞い。ニコルスは両腕ラリアットや串刺しラリアットを乱れ打って追撃し、変型ダイヤモンドカッターやプランチャも繰り出した。

 ジュースは棚橋にスイッチしようとするが、場外からジェイが逸材の足を引っ張って妨害。すると、代わって成田がリングに飛び込んだ。成田はセコンドの邪道にスライディングキックを浴びせ、石森にはブレーンバスターを敢行。何度も「成田」コールを巻き起こす。さらに、割り込んだジェイを翻ろうしてドロップキックをぶち込むと、石森にはフロントスープレックスを決めて場内を沸騰させた。すかさずローリング式のテキサスクローバーホールドに石森を捕獲。棚橋はテキサスクローバーホールドで、ジェイは抱え込み式逆エビ固めで、ニコルスは逆片エビ固めで続き、4人同時にBULLET CLUBを絞め上げた。

 決定機を掴んだ成田だったが、しのいだ石森はハンドスプリング式レッグラリアットで逆転。なおも成田は丸め込みで3カウントを迫ったが、それを利用した石森がYes Lockに捕獲してギブアップを奪い取った。

 最後は玉砕に終わった成田だったが、後楽園ホールからは暖かい拍手が巻き起こる。棚橋ら3人も若い成田の奮闘を称えて拍手を送った。バックステージでも棚橋は「今日は成田からいろいろ学ばせてもらった。21歳と42歳。倍違うけど、勉強になったよ」と成田を賞賛。G1 CLIMAXの対戦カードも発表となり、真夏の祭典が日に日に近づく中で、キャリアの違うヤングライオンの頑張りがいい刺激になったようだ。

【棚橋の話】「今日は成田からいろいろ学ばせてもらった。21歳と42歳。倍違うけど、勉強になったよ」

【成田の話】「棚橋さんやジュースやマイキーに助けてもらっても、結果を残せなかった。スーパージュニア完走して、自分で経験値が上がったと思い込んでるけど、実際まだまだ…まだまだ足りないものがある。今年は結果を残すために、結果だけを見て、残りの試合、全部勝つつもりでいきます」

プロ格 情報局