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6/18【全日本】青木さんに追悼テンカウントゴング 号泣・佐藤が決意「全日本ジュニアは明るく激しく楽しく進化し続けます」

『2019 DYNAMITE SERIES』東京・後楽園ホール(2019年6月18日)

 全試合終了後、故・青木篤志さんの追悼セレモニーが行われた。

 今月3日、交通事故により41歳の若さで亡くなった青木さん。11日には告別式が家族葬で執り行われ、秋山社長、諏訪魔、佐藤が見送った。全日本では今年11月の防衛期限まで青木さんを世界ジュニア王者とすること、そして8・11後楽園大会を『青木篤志追悼大会』として行うことを決めた。

 今シリーズは全会場に青木さんの献花台を設置。そしてこの日、全日本としてのお別れの場として追悼セレモニーが執り行われた。

 メインイベント終了後、マイクを持った佐藤は「今日は青木篤志vs佐藤光留の世界ジュニア戦がある予定だった後楽園ホールにたくさんのご来場ありがとうございます」とあいさつ。涙を流しながら「僕のプロレスの半分だった青木さんが突然いなくなってから、本当に忙しい日々でした。自分の興行もあったり、すぐに全日本のシリーズが始まったり、楽しみにしている人もたくさんいたんで、僕がへこんでいるわけにはいかないと思って。会いに行った青木さんも『いいからやってください。いいからリングに上がってください』って言う人で、やっぱりそういう顔をしてました」と青木さんが亡くなってからの日々を振り返った。

 そして、「でも…でも…、青木さんがいるはずだったリングに立ったら、青木さん本当に寂しいよ! 青木さん! 青木さん!! 青木さん!!」と叫びながら号泣。客席からは「青木!」と声援が飛び、和田京平レフェリーは佐藤の腰を叩いて激励する。すると、佐藤は「ベルトを持ったまま遠くに行っちゃった青木さん。防衛期限の11月の終わりまで、そのベルトを絶対に誰にも渡さないでください。僕たち全日本ジュニアが死ぬまで、譲り受けてから輝か……せ続けますので」と決意をあらわに。「もうこうやって噛むところも、青木さんのイタズラなんだよ」と語って場内を沸かせると、「どこかにいるんだろ、青木さん! 全日本ジュニアは一生、一生明るく激しく楽しく進化し続けます! 今日はどうもありがとうございました」と締めくくる。場内は大きな拍手に包まれた。

 佐藤のマイクアピールが終わると、Evolutionの4人のほか、秋山がリングイン。佐藤が秋山から渡された青木さんの遺影を持つと、大日本やフリー選手、外国人選手、この日、出場していないものの駆けつけたKAIを含む選手たちがリングを囲むように並び立った。ここで、PWF会長のドリー・ファンク・ジュニアのVTRが流され、「非常に寂しく残念な出来事です。彼はチャンピオンとして、若手の指導者として実績を残した名選手です。アオキアツシ、またいつか会いましょう。サヨナラ」と追悼のメッセージを送った。

 ビジョンに青木さんの勇姿が映し出されると、客席からすすり泣く声も聞かれる中、追悼の10カウントゴングに。レスラーと観客が一緒に黙祷を捧げると、木原リングアナが「世界ジュニアヘビー級チャンピオン、190パウンド、青木篤志!」と最後の選手コール。無数の青い紙テープがリングに投げ込まれた。佐藤が遺影を掲げると、場内は「青木」コールに包まれる。

 佐藤は他のEvolutionメンバーと握手を交わし、四方の客席に向かって深々と礼。秋山がリングを降りると、最後は青木さんの遺影とEvolutionのメンバーによる記念撮影となった。

【秋山の話】
――青木さんの追悼セレモニーが終わり、しっかりとお別れする機会となったが?

▼秋山「まだね、四十九日は終わってないので。いろんなところを見に、知り合いのところに会いに行っていると思うんで。本当の追悼は8月11日に。今日は佐藤君と岡田の試合もどこかで見てくれてると思います」

――秋山さん自身、特別な気持ちがあった?

▼秋山「そうですね。まあでも、前を向いていかないといけないと思うんで。僕はもう、先頭に立っていかないといけないんで。しっかり前を向いて、全日本に前を進めたいと思っていますし。まあ、あまりね、青木は自分のことでいろんなものが立ちゆかなくなるのが嫌なヤツだったので、ちゃんとしっかり前に進めたいと思います」

――10カウントゴングの時はどんな気持ちだった?

▼秋山「最近、お亡くなりになる方が多くて、10カウントをすることもあるんですけど、自分の後輩というか、自分の付き人についてくれていたのが先に逝っちゃってるというのは実にね…。だけど、しっかり前に進んでいかないとって思うんで。切り換えていきます」

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