プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/19【全日本】ヨシタツ宣言、至宝ベルト初戴冠で「ヒストリーメーカーになる」 6・30三冠戦会見

 6・30後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・宮原健斗、挑戦者・ヨシタツが19日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。三冠ベルト初戴冠による“シングル5冠"を改めてぶち上げたヨシタツは、そのあかつきにニックネームをワールドフェイマスからヒストリーメーカーに改名し、「全日本の新しい歴史を俺が作ります」との構えをみせた。

 ヨシケン対決による三冠戦が11日後に実現する。すでに前哨戦が幕を開け、ここまで2勝1敗でヨシタツがリード。しかも前夜の6・18後楽園大会ではヨシタツ幻想(ファンタジー)によるレフェリーストップで宮原から直接勝利を奪い取ったばかりだ。

 ヨシタツはこれが1年7ヵ月ぶり2度目の三冠ベルト挑戦。前夜の勝利によって「これでやっと俺が新しい三冠チャンピオンになるっていうのが現実味を帯びてきたっていうのを皆さんわかってくれたかなと思います」と自信を深める一方で、「ホントに今の宮原健斗、死角が少ないです、正直言って。だから当日も正直、苦しい場面というのが出てくるのは想定内」と気を引き締めるばかり。勝機は決して多くはないと考えているが、「少ないけど昨日のようにそういうチャンスというのはあるんで、少ないチャンスをモノにしてチャンピオンになりたい」と誓っている。

 現在、ヨシタツはGAORA TV、コロナプレミアインターコンチネンタル両王座を保持する2冠王。ここで三冠ベルト初戴冠を果たせば、シングル5冠王に君臨することになる。「この三冠というのは僕が今、持ってる二つとは格が上だと思うんで。やっぱり三冠というベルト自体を巻いてみたい」との思いが強いが、同時にシングル5冠王という欲も強い。ヨシケン対決で争う今回の三冠戦を「この時に三冠巻いてる人間が健斗というのは運命」と定めたヨシタツは「俺が5冠チャンピオンになったあかつきには、今までの肩書のワールドフェイマスから、ヒストリーメーカーに変えようと思います。そして全日本の新しい歴史を俺が作ります」と宣言した。、

 屈辱を味わった形の宮原は「これだけ失神KOという言葉が世の中に出回ったらね、僕自身、意識せざるを得ないし、話題という部分でもヨシタツさんは作るのがうまい選手なので、今流れ持っていかれてますね」と劣勢を認めるしかない。「この前哨戦まだ続きますからね、そこで流れを巻き返さないとやばいなというのがあります」と危機感を抱いてもいる。「ぶっちゃけ一番何が起こるかわからないですよね。それだけ0か100かぐらいの戦いになるんじゃないかというのは今、肌で感じてます」と言うようにヨシタツは過去の挑戦者と明らかに違う。想定外の何かが起こっても不思議でない状況だが、最高男は「満場一致で最高の男、第62代三冠ヘビー級チャンピオン。チャンピオンとしての器をみせつつ防衛したい」と言い切ってみせた。

【会見の模様】
▼ヨシタツ「昨日、健斗から直接自分が獲って、これでやっと俺が新しい三冠チャンピオンになるっていうのが現実味を帯びてきたっていうのを皆さんわかってくれたかなと思います。でも凄いチャンピオンだし、昨日やってみて正直なところ、試合中でもそんな何度もチャンスはないので、その少ないチャンスをモノにして一気にチャンピオンになりたいと思います。その少ないチャンスをモノにして今まで俺はやってきたので、6月30日もそうしようと思います。で、俺が健斗に勝って三冠チャンピオンになったら、俺、今2つベルトを持ってるんで、必然的に5冠チャンピオンになります。シングル5冠は業界初ですね。俺が5冠チャンピオンになったあかつきには、今までの肩書のワールドフェイマスから、ヒストリーメーカーに変えようと思います。そして全日本の新しい歴史を俺が作ります」

▼宮原「ついに10日後に迫った6月30日。ホント昨日の昨日、失神KO。今日もいろんな媒体に出てましたけど、朝から。僕も朝から気分が悪いですよ、正直言ってね。今までタイトルマッチ前に前哨戦で獲られるってことはありましたけど、これだけ翌日に世の中に出回ることが前哨戦ではなかったので、これはワールドフェイマスといわれるゆえんなのかなと。それを朝から今日は感じてます。それだけ6月30日、世の中の何か起こるんじゃないかという期待感を感じますし、ただ、そこは満場一致で最高の男、第62代三冠ヘビー級チャンピオン。チャンピオンとしての器をみせつつ防衛したいなと思ってます」

――前夜の結果を受けてヨシタツ選手に対する警戒心が高まったと思うが?

▼宮原「もうね、ホントにね、これだけ失神KOという言葉が世の中に出回ったらね、僕自身、意識せざるを得ないし、話題という部分でもヨシタツさんは作るのがうまい選手なので、今流れ持っていかれてますね。でもこの前哨戦まだ続きますからね、そこで流れを巻き返さないとやばいなというのがあります」

――ヨシタツ選手から「宮原政権はマンネリしてるんじゃないか」との発言があったが?

▼宮原「そう思ってるファン層というものはもしかしたらいるのかもしれない。やっぱり物事って同じものを見てると人間飽きちゃいますから。ただ僕は宮原健斗とマンネリというのはイコールじゃないと。そこは自負してますし、僕は小さな変化をチャンピオンとして提供してるつもりなので、そこは30日、会場の皆さんと、会場以外の皆様も、やはり宮原健斗はマンネリじゃねぇなとわかると思いますよ。ただ負けたら何も始まらないですからね」

――ヨシタツ選手は直接勝利したことで自信が確信に変わった部分もあるのでは?

▼ヨシタツ「そうなんですけど、先ほど言ったみたいな感じで現実は厳しいなというか、甘くないなと勝ってみてわかるというか。ホントに今の宮原健斗、死角が少ないです、正直言って。だから当日も正直、苦しい場面というのが出てくるのは想定内だし、その中でチャンスが少ないとさっきも言いましたけど、少ないけれど昨日のようにそういうチャンスというのはあるんで、少ないチャンスをモノにしてチャンピオンになりたいと思います」

――5・27岐阜のヨシタツ祭りで2冠王になって勢いづいている手応えはある?

▼ヨシタツ「あれがきっかけで挑戦しようと思ったというのがあって。岐阜であれだけ支持を得て、2冠王、2冠チャンピオンになった時、ふと思ったのがやっぱり全日本に参戦して、すぐにやった三冠戦。あの時の冷ややかなお客さんの反応。ブーイングもあり、失笑もあり、実際、相手ジョーだったですけどね、ほぼ何もできずに終わったという、そういう現実もあって。でも、あれから1年半経って俺を取り巻く状況というのは本当に変わったなと。お客さんも応援してくれる人の数も断然増えてるし、その中で岐阜のあのことがあって、今、三冠戦をやったらどれぐらいの人が支持してくれるんだろう、どれだけ支持率があるんだろうと。その時に5冠という言葉をみんな口にしてたんですね。健斗もそうだし、諏訪魔、石川、みんな。タッグも含めての5冠だけど、5冠、5冠というのが結構耳に残っていて。俺って4つベルトを同時に巻いたことあるんですね。4冠はあるけど5冠はないなと思って。その時に5冠って俺もいいんじゃねぇかってチラっと思ったんですね、岐阜で二つ巻いた時に。その時にすぐ横を見たら3つ巻いてる奴がいたと。だったら、これ今、挑戦する時じゃないのと思って挑戦表明しました。これは結果的に俺は運命だと思ってますから。この時に三冠巻いてる人間が健斗というのは運命ですよ。別にこれ他の人間が三冠巻いてたってたぶん挑戦してたんですけど、これが健斗ということに俺は凄く意味があると思ってます」

――昨日の結果も含めてヨシタツ選手の勢いを感じる?

▼宮原「だってね、ヨシタツさんのキャリアを見てわかる通り、やはり時代を獲った男、一時代築いた男ですからね。そこはみてましたし。全く違うところにいたけど見てましたからね。あとそれでこのタイトルマッチ、宮原健斗vsヨシタツというもので、正直言えばいろんなレスラーとパートナーというものを組んできましたけど、プロレスの価値観というかね、プロのレスリングというプロレスラーに対する価値観は今までいろんなレスラーと話してきましたけど、非常に一番、僕にフィットしてるレスラーなんですよ。だからヨシケンというものであれだけいいタッグチームになってると思うんですけど。その二人が戦うことによって、もしかしたら今までの全日本プロレスらしくないかもしれないし、そして今までいろんな挑戦者がいましたけど、ぶっちゃけ一番何が起こるかわからないですよね。それだけ0か100かぐらいの戦いになるんじゃないかというのは今、肌で感じてますし、この戦いをみる世の中がそういうものだと感じていますね」

――ヨシタツ選手、三冠ベルトへの思いは?

▼ヨシタツ「もちろん歴史のあるベルトだし、凄いベルトですよ。正直5冠といっても申し訳ないけど、今俺が持ってる二つのベルトと価値が対等とは思ってないですよ。やっぱこの三冠、3つというのは僕が今、持ってる二つとは格が上だと思うんで。やっぱり三冠というベルト自体を巻いてみたいというのがありますね、6月30日は三冠史上最もスタイリッシュな王者が誕生しますよ」

プロ格 情報局