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6/28【全日本】宮原がヨシケン対決三冠戦へ「完全試合」を予告、「6月30日はシンボル誕生の日になる」

『2019 DYNAMITE SERIES』静岡・清水マリンビル(2019年6月28日)
○宮原健斗&青柳優馬&吉江豊vsパロウ&オディンソン&ノビー・ブライアント×

 宮原が2日後に迫ったヨシタツとの三冠戦へ向けて「10-0の完全試合」を予告。6・30後楽園を「シンボル誕生の日」と定め、象徴化を見据えた。

 ヨシタツとの三冠王座V5戦が組まれた6・30後楽園大会がいよいよ2日後に迫った。この日は前哨戦はなく、メインで青柳&吉江とトリオを結成し、パロウ&オディンソン&ブライアントの外国人トリオと対戦。健斗コールを送る男の子の後押しも受け、ブライアント相手にフロントハイキック、低空ドロップキック、顔面ドロップキックの波状攻撃を浴びせるなど躍動した。

 その後、The Endの介入によって動きを止められ、オディンソンがパロウをデスバレーボムで投げつける人間爆弾攻撃を敢行されたが、パワーボムによる正面衝突を青柳とともに回避すると、フロントハイキックでオディンソンを蹴散らし、パロウに珍しい正調ドロップキックを見舞ってブライアントを孤立化。青柳の雪崩式ブレーンバスター、吉江のジャンピングボディプレスで援護射撃を受けると、すかさず二段式ジャーマンを爆発させてブライアントを料理した。

 メインで快勝し、試合後は恒例の最高締め。目前に迫った三冠戦に向けて好調ぶりを示した。が、前哨戦はここまでヨシタツが3勝1敗と大きくリード。6・18後楽園で宮原はヨシタツ幻想(ファンタジー)によってレフェリーストップ負けも喫している。挑戦者が勢いを加速させ続ける現状に、さすがの宮原も「世の中の流れはあっちに向いてますよね。そこの怖さはありますよね」と警戒を強めざるを得ない。また、“ダークサイド・ヨシ"降臨を示唆しているように、ヨシタツには宮原が知らない引き出しもある。だからこそ「0か100かっていうところの選手なんで、安パイを狙わない選手だから、そこはちょっと怖い」と想定外の状況を懸念している。

 しかもヨシタツは三冠ベルト初戴冠を果たし、シングル5冠王となって「ヒストリーメーカー」を名乗るつもりでいる。これまで三冠史上最年少戴冠を筆頭に歴史に名を残してきた最高男にとって「自分でもずっと歴史を作る男、歴史を塗り替える男と言ってるんで。それをそのまま奪われる可能性もあるわけですからね」と言うように看過できるはずがない。そこで宮原は「当日はもう完全に宮原の100-0の試合にしたいと思ってるんで。完全試合」と予告。パートナーでもあるヨシタツを相手に横綱相撲で至宝ベルトを守り抜き、「チャンピオンとしての佇まい」を満天下に示すつもりだ。

 そして宮原はV5とともに大きな目標を設定している。象徴化だ。すでに全日本の不動のエースと言える最高男だが、「まだ僕はなりきれてないんで、そこまで」と自己分析。「30日は宮原シンボルの誕生」と定め、「シンボルになろうかなと。そこは申し訳ないけどヨシタツという商品を踏み台に使わせてもらいますよ」と宣言してみせた。

 過去の全日本で象徴的な存在と言えば、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、天龍源一郎らの名前が挙がるが、宮原はV5達成と同時に偉大な先人たちと同じ領域まで一気に上がろうとしている。

【宮原の話】(試合前)
――2日後の三冠戦を前に前哨戦でヨシタツに押されている印象が否めないが?

▼宮原「そうですね。どうですかね、それだけいろんなものを巻き込んであっちはこの日を迎えるつもりなんでしょうね。そんな感じがビンビンしてます」

――それだけヨシタツの勢いを感じる?

▼宮原「勢いとか勢いじゃないとかのレベルじゃないですよ三冠戦って。その勢いがついたあとの選手がチャンピオンと挑戦者で当たるんで。商品価値としてヨシタツというレスラーはそれだけ何か…失神KOからの反響が凄いですよね。そう感じてますよ」

――観る者の注目を引き寄せる力がそれだけあると?

▼宮原「それはやっぱり今回のチャレンジャーの一番のポイントだと思いますよね」

――宮原選手としては自分の流れに持っていけていない感覚がある?

▼宮原「ぶっちゃけ想定内ですよ。想定内ですけど、あっちが当日どういうイメージでくるのか。そこは今までのチャレンジャーとは違いますよね。0か100かっていうところの選手なんで、安パイを狙わない選手だから、そこはちょっと怖いですよね」

――でも危機感はないと?

▼宮原「危機感ないですよ。危機感とか恐怖心は常に隣り合わせなんで、どんな状況でも。ただ、世の中の流れはあっちに向いてますよね。そこの怖さはありますよね。その流れを、風を持ってこれるのかというのは今日、明日、清水、門真とありますけど、そこでどれだけ当日に持っていけるか勝負になると思います」

――明日・門真大会での最後の前哨戦で流れを変えると?

▼宮原「明日はもう直接獲るしかないでしょう。一回獲られてるんで。明日獲るしかないですね。それが一番わかりやすい風の捕らえ方だと思います。当日はもう完全に宮原の100-0の試合にしたいと思ってるんで。完全試合。それぐらいしないとね勝てない相手だし、それぐらいしないとみてる人にチャンピオンとしての佇まいはみせられないんじゃないですかね。宮原政権マンネリって言われてるんで、今回それが僕のテーマなんですよ。宮原健斗とマンネリはイコールじゃないんで。そこは当日、会場、テレビで観てる人にお見せしようかなと思ってる。僕の辞書にマンネリはないというのをお見せしようかなと。そして今のプロレス界のシンボルをお見せしようと思ってますよ。シンボルって変わらないじゃないですか。そういう存在になりますよ30日は。まだ僕はなりきれてないんで、そこまで。30日はシンボルになろうかなと。そこは申し訳ないけどヨシタツという商品を踏み台に使わせてもらいますよ」

――ヨシタツは「ヒストリーメーカーになる」と宣言しているが、歴史を作ることにこだわる宮原選手にすれば譲れないのでは?

▼宮原「本当ですよね。自分でもずっと歴史を作る男、歴史を塗り替える男と言ってるんで。それをそのまま奪われる可能性もあるわけですからね、名乗られちゃうと。だから本当にどうなるんだと。ただ、出してない部分があると思うんですよ、あっちは。今、持ってる赤いベルト獲った時も変わってきたじゃないですか。違う面を出してきたのを見てますしね」

――確かにヨシタツはダークサイド・ヨシ降臨を示唆しているが?

▼宮原「そのダークサイドが果たして何なのか、みてないんで」

――反則攻撃や毒霧などをみせていたが?

▼宮原「引き出しはあるってことですよね。それ出してくるかもしれないですね。そういった読めない部分はありますよね。そこは今回、今までと違う部分ですね。今までは60対40とか、50対50とか、そういう実力的に僅差の勝負だったじゃないですか。今回はヨシケンというパートナー同士、プラス100-0の戦いだと思ってるんで。だからギャンブルぐらいの感じですよね」

――象徴となるためにも落とせないと?

▼宮原「そうですよ。30日は宮原シンボルの誕生ですよ。シンボルはやっぱり必要ですよね。歴史を作ってる男はすなわちシンボルになってますからね。僕はやっぱり歴史を変える男なんで、シンボルも宿命かなぐらいに思ってますよ。シンボル誕生の日になりますよ」

【宮原の話】(試合後)「よっしゃあ。OKありがとう清水。そして2日後に迫ってきた。2日後だ。宮原健斗vsヨシタツ。どんな一日になるか。皆さんはどうお思いですか? どちらが勝つことを望みますか? さぁ明日の大阪・門真で最後の前哨戦だ。あと2日だ」

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