7/7【新日本】ファレに1年前の雪辱許してEVIL初戦黒星

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』アメリカ・テキサス州ダラス・アメリカン・エアラインズ・センター(2019年7月6日※現地時間)
「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦=○バッドラック・ファレvsEVIL×

　EVILがファレに1年前の雪辱を許し、初戦黒星を強いられた。

　4年連続出場となったEVILが今年のG1にかける思いは強い。先シリーズ中、ロス・インゴメンバーとのグータッチを拒否し、G1での個人闘争を強調してきた。この日迎えた初戦の相手は6年連続出場のファレ。両者は昨年も同ブロックで公式戦はEVILが勝利しているが、今年は最悪の結果が待っていた。

　積極姿勢のEVILはゴング前の奇襲攻撃を仕掛け、場外戦に持ち込むと、花道全力疾走ラリアットで先手を取った。が、花道上でのボディスラムを敢行されてもん絶。ストンピングやボディブローを食らってダメージを蓄積してしまう。リングに戻っても重たいエルボーを何発も腰に食らい、コーナーを背負った状態で左右のショートレンジラリアット連打によって脳を揺らされた。

　それでもEVILはエルボーや逆水平で立ち向かい、ボディスラムで巨体を投げて反撃を開始。こん身のラリアットで場外に叩き落とし、ファレの首にイスを引っかけての鉄柱攻撃で痛めつける。リングに戻るとブロンコバスター、ラリアット連打で攻め立てたが、ファレのショルダータックルをカウンターで食らって失速。串刺しボディアタック、ジャンピングボディプレスとさらなる肉弾殺法を被弾してしまった。

　チャンスとみたファレがイスをリングに持ち込むと、EVILはフロントハイキックで食い止めた。すかさずラリアットを叩き込んで巨体をなぎ倒したものの、EVILは不発。ファレがグラネードで逆襲し、一気にバッドラックフォールを狙うと、EVILも何とか不時着し、フロントハイキックをキャッチすると、レフェリーにファレの足を預けてラリアットを叩き込んだが、レフェリーが巻き込まれた形で吹き飛び、昏倒してしまった。

　無法地帯となった中、EVILはイス攻撃をお見舞いしたが、ファレはローブローで報復。ブーイングの中、ファレはEVILの首にイスを引っかけ、もう一つのイスで容赦なくフルスイング。虫の息となったEVILにバッドラックフォールを爆発させると、息を吹き返したレフェリーが3カウントを数えた。

　初優勝を狙うEVILだが、1年前の雪辱を許して初戦黒星。次戦は7・14大田区大会で飯伏と対決するが、ここで初日を出して立て直したいところ。一方、リベンジを遂げたファレはアーチャーとの大型外国人対決を控える。