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7/7【新日本】ダラスでG1開幕! オカダが前回覇者・棚橋突破で好発進

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』アメリカ・テキサス州ダラス・アメリカン・エアラインズ・センター(2019年7月6日※現地時間)
「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦=○オカダ・カズチカvs棚橋弘至×

 アメリカのダラスでG1が開幕。大歓声で迎えられたIWGPヘビー級王者のオカダが前回覇者の棚橋を撃破し、好発進を遂げた。

 “真夏の祭典"『G1 CLIMAX 29』がいよいよ開幕した。例年通り、20人参加・2ブロック制のリーグ戦で、今回は6選手が初出場というフレッシュな顔合わせに。全19大会、約5週間に渡って激闘が続く。今年はアメリカのテキサス州ダラス市にあるアメリカン・エアラインズ・センターからスタート。海外での開幕&公式戦実現はG1史上初となった。

 そのメインイベントで、IWGPヘビー級王者のオカダと前回覇者の棚橋がAブロック公式戦として激突した。両者の対戦成績は5勝5敗3分とまったくの五分。G1に関しては過去3戦全てが時間切れ引き分けに終わっており、「30分以内で決着がつくのか?」も焦点の1つとなった。

 試合前から「オカダ」コール、「棚橋」コールがこだまし、ゴングと同時に場内は総立ちになる。オカダはロープに押し込んでから余裕タップリにブレイクするが、そこに棚橋がエルボーをズバリ。2人はエルボー合戦で火花を散らした。先読み合戦に発展するも、オカダのレインメーカー、ドロップキック、棚橋のスリングブレイド、ドラゴンスープレックスは不発に終わる。

 アメリカのファンから「GO ACE」コールを浴びた棚橋だったが、先手を取ったのはオカダ。コーナー上の棚橋をドロップキックで蹴落とすと、場外DDTを皮切りに首攻めへ。リングに戻ってもスライディング式ビッグブーツやネックブリーカードロップなどで攻め立てると、棚橋のお株を奪うドラゴンスクリューもお見舞いする。

 しかし、棚橋もドラゴンスクリューでお返しして挽回。フライングフォアアーム、串刺しドロップキック、ダイブ式サマーソルトドロップと得意技で畳みかけた。オカダもすぐに立て直しを図るが、棚橋はロープを挟んだ状態でドラゴンスクリューをズバリ。負けじとオカダもフラップジャックを繰り出し、2人は大の字になった。

 棚橋がヒザ狙い、オカダは首狙いを継続。先に棚橋が低空ドロップキックを放つが、オカダはリバースネックブリーカーで譲らない。ダイビングエルボードロップを落とすと、レインメーカーポーズを観客とともに披露。そんなオカダを丸め込んだ棚橋は、グラウンド式ドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドに固めた。エスケープを許しても、再びドラゴンスクリューを敢行。コーナー最上段から場外めがけて決死のハイフライフローアタックを繰り出す。NEW JAPAN CUPからずっと封印状態だったハイフライフローで一気に勢いを掴んだ棚橋は、リングに戻るとツイスト&シャウトを敢行。ショットガンドロップキックに被弾してもすぐに立ち上がり、スリングブレイドを敢行した。

 オカダはドロップキックで連発を阻止。序盤戦で痛めつけた首にダメージを与えるべくツームストンパイルドライバーをお見舞いする。それでも引かない棚橋はレインメーカー狙いを読んで、スリングブレイドに絡め取ると、ハイフライフローアタックがさく裂。間髪入れずに正調ハイフライフローで宙を舞った。読んだオカダはヒザを突き立てて撃墜。ツームストンは棚橋に踏ん張られるも、逆さ押さえ込みからのショートレンジ式レインメーカーをぶち込む。手首を離さず、なおもショートレンジ式レインメーカーをズバリ。正調レインメーカーの体勢に入る。

 棚橋は狙いすました首固めで丸め込むも、カウントは惜しくも2。即座にドラゴンスープレックスホールドで引っこ抜いたが、これでもオカダは肩を上げる。同時に勝負に出た2人はスリングブレイドとレインメーカーを執拗に狙うも、どちらも空転。オカダは右腕を捕獲してなおもレインメーカーの構えに。左のビンタ3連射でことごとく防いだ棚橋はスリングブレイドを仕掛けるも、オカダは突っ込んできた逸材を抱え上げて、旋回式ツームストンをズバリ。そして、こん身の正調レインメーカーで一気に3カウントを奪い去った。

 ダラスにオカダコールが鳴り響く。初戦勝利を飾ったオカダはマイクを持つと、「1勝目〜!」と吠え、英語に切り換えて「ダラス!」と絶叫。そのまま英語で「G1はどうでしたか? 今日はアメリカで最初のG1でした。だが、これが最後じゃない。俺たちは戻ってくる。ダラスにはG1覇者として戻ってくる。もちろんIWGPヘビー級王者としてもだ。ダラス、ありがとう!」と呼びかけると、大歓声の中で、最後は「またここにダラスにこの俺が帰ってきた時は、ダラスに金の雨が降るぞ!」と勝利の雄叫びをあげた。

 過去3回のG1公式戦で時間切れ引き分けだった棚橋を、4回目にして打ち破ったオカダは完璧なスタートダッシュを決めた形。当然、狙うはIWGPヘビー級王者としてのG1制覇だ。実現すれば2000年の佐々木健介以来19年ぶりの快挙となる。次戦となる7・14大田区でオカダはザック・セイバーJr.と対戦する。なお、敗れた棚橋はKENTA戦で立て直しを図る構えだ。

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