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7/7【新日本】go 2 sleepで飯伏粉砕 初出場・KENTAが会心スタート

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』アメリカ・テキサス州ダラス・アメリカン・エアラインズ・センター(2019年7月6日※現地時間)
「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦=○KENTAvs飯伏幸太×

 G1初出場のKENTAがgo 2 sleepで飯伏を粉砕。17年ぶりの新日本マットで勝利を飾り、会心の白星スタートを決めた。

 初出場のKENTAと前回準優勝の飯伏がAブロック公式戦で激突した。KENTAはWWE離脱後、日本の団体では初めての試合。新日本に参戦したのは過去にたった1度だけ、2002年の8・29日本武道館のみで、実に17年ぶりとなった。飯伏とはディファカップやノアのジュニアタッグリーグ戦で対戦経験があり、約10年ぶりの絡みとなるが、シングルは初対決。両者は2016年10月にNXTで行われた『ダスティ杯タッグトーナメント』にコンビを組んで出場することが発表されたものの、KENTAの怪我で流れた経緯がある。

 KENTAは黒を基調としたショートタイツ&レガースに、"ソウルメイト"柴田勝頼の「Takeover」Tシャツに身を包んで登場。柴田自身も客席後方から試合を見つめる。客席からは「KENTA」コールがこだました。一方の飯伏も気合い全開でリングに入る。

 ロープに詰めたKENTAの張り手と飯伏のハイキックが交錯するが、どちらも空を切るスリリングな幕開けに。ローキックや掌底でけん制し合うと、2人への声援が交互に巻き起こった。再びKENTAがロープに押し込むと、強烈なビンタをお見舞い。表情を一変させた飯伏も張り返すと、それを皮切りに打撃戦で前に出た。負けじとKENTAは上手くエプロンに追い詰め、リング側から胸板を蹴り上げると、そこにダイビングニードロップを落とし、ミドルキックを連打する。

 鋭い蹴りを唸らせてリズムを刻んでいくKENTAは、生ヒザ式のニードロップを落とすと見せかけて着地し、後ろ足で飯伏の頭を足蹴にした。さらに、顔面にストンピングを連打。飯伏が感情むき出しに反撃を狙っても、KENTAは脇腹へのエルボーやサッカーボールキックなどで鎮圧した。

 飯伏はカウンターのドロップキックを皮切りに、パワースラムやムーンサルトプレスで反撃したものの、KENTAはすぐに押し返して、ラリアット連打、変型水車落とし、ダイビングラリアットなどで畳みかける。飯伏のスワンダイブ式ジャーマンもキッチリと阻止。オーバーヘッドキックで場外に蹴落とされ、プランチャを狙われるも、KENTAはヒザ蹴りで撃墜すると、鉄柵の上に腹から乗せて固定し、エプロンからダイビングフットスタンプを投下した。リングに戻ると、スワンダイブ式ミサイルキック、串刺しフロントハイキック、“元祖"串刺し低空顔面ドロップキックをズバリ。ダイビングフットスタンプもさく裂する。

 そして、go 2 sleepの構えに入るが、飯伏はロープを掴んで必死にこらえる。そして、ローリングラリアットにカウンターのラリアットを合わせて、やっと主導権を奪い返した。シットダウン式ラストライドで豪快に投げ飛ばすと、右ヒザのサポーターを下ろして、カミゴェの体勢に。先に動いたKENTAはgo 2 sleepを狙うも、飯伏は丸め込んで切り抜ける。ならばとKENTAは先読み合戦を仕掛け、ブサイクへのヒザ蹴りを突き刺した。

 2人はリング中央で額をつけてにらみ合うと、エルボー合戦で激情をぶつけ合う。飯伏は笑みさえ浮かべてエルボーを叩き込むが、KENTAは一歩も譲らない。立ち上がってもラリーが続き、ローキックとソバットも交互に放っていくが、飯伏の掌底に合わせてKENTAがハイキックを振り抜いて競り勝った。決定機を掴んだKENTAはローキックで側頭部を4連続で蹴り飛ばす。粘る飯伏が肩を上げると、首をカッ切るポーズからまたもgo 2 sleepへ。今度こそ完璧にさく裂し、飯伏から3カウントを奪い取った。

 試合後、KENTAは飯伏に手を貸して立ち上がらせると、拍手を送る。飯伏も握手を返して2人は抱き合った。

 大事な初戦を勝利したKENTA。初対決の相手ばかりが続くが、新日本マットに順応していけば、さらに調子も上がってくるだろう。次戦となる7・14大田区ではメインイベントで棚橋弘至と対戦する。一方、飯伏はともに黒星スタートを喫したEVILと激突する。

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