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7/8【JUST TAP OUT】TAKAが2ヵ月ぶり復帰 鈴木に完敗も「やられっぱなしで終わる気はねえ」

『プロフェッショナルレスリングJUST TAP OUT旗揚げ戦「始」』
東京・後楽園ホール(2019年7月8日)
TAKAみちのく復帰戦 ○鈴木みのるvsTAKAみちのく×

 JUST TAP OUT旗揚げ戦に合わせて、右足負傷から2ヵ月ぶりに復帰したTAKAが鈴木と対峙。関節技で攻め込まれて完敗を喫したものの、「俺もレスラーだよ。このままやられっぱなしで終わる気はねえよ。普段はチームかもしれねえ。仲間かもしれねえ。でも、みんなイチレスラーには変わりねえ。いつでも…いつでもまたチャンスがあれば食らいついていく」とリベンジを誓った。

 5月から右足負傷で欠場していたTAKAがJUST TAP OUT旗揚げ戦で復帰。2012年10月の20周年記念興行以来、約7年ぶりに鈴木軍のボス・鈴木と一騎打ちを行った。

 JUST TAP OUTはTAKA新たに立ち上げた団体。「古きよき時代のプロレスの復興」をコンセプトに掲げ、「真のプロフェッショナルに相応しい」とTAKAが判断した新人のみをリングに上げた。今宵は5選手がデビューし、残る2人も5月デビューの若手ばかり。そんな新団体の旗揚げ戦で、TAKAはあえて休憩前の第4試合で鈴木と対戦した。

 グラウンド戦から試合はスタート。序盤から鈴木はアグレッシブに関節技に絡め取り、TAKAの悲鳴が何度も後楽園ホールに響き渡った。腕ひしぎ逆十字固めやヘッドロック、脇固めなど鈴木の関節技が面白いように決まっていく。

 だが、TAKAも気持ちを見せる。グラウンドで鈴木のバックに回り込むと、バチーン!と頭をはたいて挑発。場内がドッと沸くと、エルボーやニーリフトなど真っ向から連打した。鈴木は不敵な笑みを浮かべて客席を見渡し、「来いよ」、「ちゃんとやれ」と挑発。TAKAは意地になってエルボーを連射するが、鈴木は鋭い一発でなぎ倒し、またも「来い」と頬を突き出した。

 気持ちで引かないTAKAは自らも頬を突き出すと、エルボーに被弾しても倒れない。それどころから、スーパーK、串刺しニーと猛攻。スリーパーを狙われても振り払い、またもスーパーKをぶち込んだ。

 やっと鈴木が倒れ込むと、客席から手拍子が発生。ここがチャンスと、TAKAはみちのくドライバーIIの構えに。読んだ鈴木はフロントネックロックからスリーパー、そしてゴッチ式パイルドライバーの体勢に移行したが、それを裏読みしたTAKAは足を刈ってジャストフェイスロックへ。鈴木の切り返しを鎮圧し、リング中央で絞め上げた。

 だが、鈴木は「来いよ!」と絶叫。足を取って立ち上がり、こん身のエルボーを見舞うと、アキレス腱固めでギブアップを迫る。再びTAKAの悲鳴がこだますると、客席からは手拍子が発生した。TAKAは下から蹴り上げて脱出を図るが、鈴木は容赦なく顔面を蹴り飛ばし、最後はアキレス健固めでギブアップを奪い取った。

 ヒザを押さえてうずくまるTAKAを見下ろした鈴木は、自分で立つように促す。TAKAが何とか立ち上がると、鈴木はグータッチを要求。TAKAもそれに応えた。その後、第1試合でデビューした稲葉が前に立つと、これに鈴木が激怒。場外からパイプイスを投げ飛ばし、リング下に引きずり落としてイスで殴りつけた。怒り心頭の鈴木はノーコメントで控室へと消えていった。

 足を引きずりながらコメントブースに現れたTAKAは「約8年、一番近くで見てきてよ、スゲエところもよく知ってる。だけど、誰よりも誰も知らない弱点知ってる。だけどよ、俺の予想を超える強さだったな、チクショウ! 病み上がりで倒せる相手じゃなかった」と悔しさをあらわに。完敗を認めたTAKAだったが、一方で「でもよ。俺もレスラーだよ。このままやられっぱなしで終わる気はねえよ。普段はチームかもしれねえ。仲間かもしれねえ。でも、みんなイチレスラーには変わりねえ。いつでも…いつでもまたチャンスがあれば食らいついていく。鈴木軍の内紛だとか、そういうふうに取ってほしくないよね。イチレスラーとして、あんな強いヤツがいたら倒したいと思うよね」と将来的なリベンジを誓った。

 鈴木に果敢にも突っかかった稲葉については「あいつはよ、ボスが大好きで、ボスに憧れてプロレスファンになって。あんな小っちゃい体だけど、いつか振り向いてもらうって。まさか突っかかっていくとは思わなかったけど、いいじゃん。俺だってちっちぇえよ。その負けん気はいいと思う」と高評価。「レスラーにとって一番大事なもん、持ってんじゃねえの。どんな強い相手でも立ち向かっていくそのハート。ともかから見せてもらったよ。俺も負けてらんねえ」と弟子たちから刺激を受けたようで、さらなる精進を誓った。

【試合後のTAKA】
▼TAKA「ああ、クソ! 今のあの人ならもしかしたら勝てるんじゃねえかと思ってた。約8年、一番近くで見てきてよ、スゲエところもよく知ってる。だけど、誰よりも誰も知らない弱点知ってる。だけどよ、俺の予想を超える強さだったな、チクショウ! 病み上がりで倒せる相手じゃなかった。いや、でもよ。俺もレスラーだよ。このままやられっぱなしで終わる気はねえよ。普段はチームかもしれねえ。仲間かもしれねえ。でも、みんなイチレスラーには変わりねえ。いつでも…いつでもまたチャンスがあれば食らいついていく。鈴木軍の内紛だとか、そういうふうに取ってほしくないよね。イチレスラーとして、あんな強いヤツがいたら倒したいと思うよね。残念ながら、今日は足下にも及ばなかったかもしれねえ。だけど、復帰戦の相手にあの人を選んで良かった。完膚なきまでに足がぶっ壊れたよ。復帰戦でまた壊れたよ。また次は復帰戦かもしれねえけど、ボス…ありがとうございました。痛え。痛えな。なんかありますか?」

――試合後、稲葉選手が突っかかっていく場面があったが?

▼TAKA「命知らずだよな、あいつ。あいつはよ、ボスが大好きで、ボスに憧れてプロレスファンになって。あんな小っちゃい体だけど、いつか振り向いてもらうって。まさか突っかかっていくとは思わなかったけど、いいじゃん。俺だってちっちぇえよ。その負けん気はいいと思う。レスラーにとって一番大事なもん、持ってんじゃねえの。どんな強い相手でも立ち向かっていくそのハート。ともかから見せてもらったよ。俺も負けてらんねえ。きっと今日は俺、第4試合。このあと、セミ、メインでもっと強いハートを見れるはずだ。プロフェッショナルなヤツが見れるはずだ」

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