プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/12【NOAH】稔と原田が公式戦で熱闘ドロー 原田「優勝してタイトル懸けてもう一度や」

『GLOBAL Jr. LEAGUE 2019』埼玉・所沢市民体育館サブアリーナ(2019年7月12日)
Aブロック公式戦 △田中稔vs原田大輔△

 現GHCジュニア王者・稔と、前王者で現IPWジュニア王者でもある原田によるジュニアリーグ戦Aブロック公式戦は熱闘の末にフルタイムドロー。稔と勝ち点1を分け合った原田は、「俺がリーグ戦優勝して、もう一回タイトルマッチや」と通告した。

 今年3月に行われた横浜文体大会のGHCジュニア王座戦以来、約4ヶ月ぶりの一騎打ちは、所沢大会メインのジュニアリーグ戦公式戦を舞台に実現。Aブロックの行方を占う“無敗対決"の側面もあった。

 まずはエプロンサイドでのデスバレーボム発射に成功した原田が主導権を握ったものの、稔もローキックを端緒としたヒザ攻めで巻き返す。ねちっこいヒザ攻め地獄に苦しんだ原田も、中盤に入ってコーナー最上段からの鉄柵超えボディアタックを敢行して捨て身の逆転に成功したものの、稔も片山ジャーマンだけは打たせない。

 ならばと原田は雪崩式ボディスラムまで繰り出してみせたものの、稔もカウンターの右ハイキックで原田の猛攻を止めるや、執ようなヒザ十字固め(タナカレッグバー)で絞めに絞め上げて原田の悲鳴にも似た絶叫が響き続けた。

 原田もどうにか押しつぶすように丸め込んで逃れると、ニーアッパー、こん身のローリングエルボー、ターンオーバー(回転落下式ニーアッパー)…と畳みかけたが、やはり片山ジャーマンは稔が踏ん張り通す。残り1分を切ったところで、稔が高角度前方回転エビ固め、原田が吸い込み式回転エビ固めと丸め込み合戦を展開したものの3カウントには至らず、稔がHEATクラッチを試みたところで30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 約4ヶ月ぶりの一騎打ち、“無敗対決"となった公式戦は熱闘ドローで痛み分け。試合後には稔が「今日は1点獲得じゃない。俺にとっては失点1だと思ってるんで。2勝して1個引き分けた。あとは全部俺が勝って、俺がダントツで優勝しますんで。田中稔に任せとけ!」とマイクで叫んだものの、負けじと原田も「俺に勝ってからグダグダしゃべれ。勝ってないやろ? 俺も勝ってないぞ、お前に。この“続き"は俺がリーグ戦優勝して、もう一回タイトルマッチや」と見据え、“リーグ戦V→稔から王座奪回"の青写真を公然と描いてみせた。

【原田の話】「倒されへんかった! 悔しい、悔しい…。でも、“続き"ができた。しっかりこのリーグ戦、あいつが優勝するんやなくて、ヨソモンのあいつが優勝するんやなくて、ノアジュニアの俺が優勝して、もう一度、あいつのベルトに挑戦する。俺が世界一のノアジュニアを証明してみせる」

【稔の話】「言ったとおり、俺はダントツで優勝するって言ったんで。俺にとっては失点1ですよね。1点損した。それくらいにしか思わないですよ。すげー悔しい気持ちのほうが大きい。いろんなことが今日はホントに悔しい。もう一個悔しいのは、俺はノア所属じゃないけどジュニアチャンピオンだから言わせてもらいますけど…今回のジュニアリーグ戦で公式戦がメインイベントになったのは今日初めて。あといくつあるか分からないですよ。だから今日は、俺が勝つのは当然だけど、すげー試合をして『ああもう来年からジュニアリーグ戦があるなら、全大会で公式戦をメインにしないとな』って。今日はオーナーも新社長も来てるから、そう思わせないといけなかった。それができたかどうか俺には判断できないんで。俺から言えるのは悔しい。できたかどうか分からないから。いろんな面で悔しいですよね。これで満足してたら終わりなんで、リング上で言ったとおり“田中稔に任せとけ"っちゅうことですよ。以上です」

プロ格 情報局