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7/13【新日本】雪辱許さず NEVER王者・石井がコブ正面突破で白星発進

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・大田区総合体育館(2019年7月13日)
Bブロック公式戦 ○石井智宏vsジェフ・コブ×

 雪辱を狙うコブをNEVER王者・石井が正面突破。G1Bブロック公式戦で白星スタートを遂げた。

 「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦で真っ向勝負を信条とする石井とコブが激突した。石井は6・9大阪城でタイチを下し、3年5ヵ月ぶりにNEVER王座に返り咲き。王者としてG1に臨むことになった。対するG1初出場のコブはタイチの前にベルトを巻いていた元NEVER王者。両者は昨年4月のニューオリンズ、5月のアイルランドで2度対戦。どちらも石井が勝利しており、コブにとっては雪辱戦となった。

 7・7ラスベガスでの前哨戦では感情的になって大乱闘を繰り広げた2人は、今宵も序盤戦から激しくやり合う。ショルダータックルやエルボーで激情をぶつけ合い、互いにどこまでも真っ向勝負にこだわった。打撃戦で意地を張り合うが、引かないコブは投げ捨てフロントスープレックスを繰り出し、串刺しエルボースマッシュを叩き込んだ。さらに、逆回転式の旋回バックドロップも敢行。いつ果てることなくエルボー合戦を繰り広げて大きな拍手を浴びると、コブが強打で押し切りにかかるが、石井もショルダータックルですぐに逆転。一進一退の攻防が続いた。

 石井がブレーンバスターを放てば、コブも強引なブレーンバスターからその場飛びムーンサルトプレスをお見舞いし、場内を沸かせる。ダメージを引きずり立ち上がれない石井に、擦りつけるようなエルボーを乱れ打った。これで闘志に火の点いた石井は、自らの顔を突き出して受け止め、逆にコブをコーナーまで追い詰めると、雪崩式ブレーンバスターからラリアットを一閃。これを耐えたコブは逆にラリアットで首を刈り取ると、負けじと雪崩式ブレーンバスターでやり返した。

 先に勝負に出たのはコブだった。アゴを頭突きでカチ上げると、急角度のパイルドライバーをお見舞いし、必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドを狙っていく。踏ん張った石井がジャーマンにこだわれば、コブも裏落としやエクスプロイダーで反攻してスープレックス合戦に。コブは豪快なドロップキックを披露すると、石井のスライディングラリアットをキャッチして場内をどよめかせたが、引かないNEVER王者はバックに回り込んでドラゴンスープレックスで引っこ抜いた。

 沈まないコブはラリアットでなぎ倒されたものの、フォールを怪力で吹き飛ばしてさらに大きなどよめきを浴びる。ムクリと立ち上がり、トラースキック、ジャーマンと畳みかけると、ショルダータイツを脱ぎ捨て、満を持して再びツアー・オブ・ジ・アイランドの体勢に。

 しかし、勝負を捨てない石井はことごとく切り抜け、不意を突く延髄斬りで反撃の狼煙。スライディングラリアットで首を刈り取る。粘るコブがエルボーやラリアットに来ても真っ向から受け止め、強烈な頭突きをグサリ。棒立ちになったコブを垂直落下式ブレーンバスターで投げ飛ばして、やっと3カウントを奪い取った。

 連敗の雪辱を狙うコブを正面突破して白星発進。勝ったとはいえ、疲労困ぱいの石井は勝ち名乗りを受けるのもままならず、セコンドの肩を借りて花道を下がっていき、ノーコメントで控え室へ。激闘のダメージが尾を引かないか気になるところだが、ともかくNEVER王者の意地を見せて1勝目を挙げた。次戦は7・15札幌。石井はジェイ・ホワイトと対戦する。一方、出直しを余儀なくされたコブはUS王者のジョン・モクスリーと激突する。

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