7/13【新日本】ジュースが“G1の洗礼" 鷹木黒星も「最高のスタート」

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・大田区総合体育館(2019年7月13日)
Bブロック公式戦　○ジュース・ロビンソンvs鷹木信悟×

　“無差別級路線"を標ぼうしてG1殴り込みをかけた鷹木がBブロック初戦でジュースに逆転負け。“G1の洗礼"を受けた形となったものの「最高のスタート」と強調してみせた。

　今夏G1には、今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの優勝決定戦を争ったウィル・オスプレイと鷹木がエントリー。ジュニア王者のオスプレイは「ジュニア代表」として、鷹木は「無差別級路線」を標ぼうしての真夏の祭典出場となった。

　鷹木は日本開幕戦となるBブロックの先陣を切る一番に登場。3年連続3度目の出場となるジュースと激突し、バリバリのヘビー級相手でも序盤からショルダータックやエルボー合戦を自ら仕掛けて五分以上に渡り合うと、軽々とブレーンバスターでぶん投げてみせた。

　さらにはスピードとキレでも上回ってみせた鷹木は場外へのトペを狙ったものの、ジュースも素早くリングインしながらのスピアーで迎撃して逆転。鷹木がスピードでかく乱しにかかってもフルネルソンバスターで鎮圧し、「ジュース!ジュース!」のリズムでリズミカルなナックルパートを繰り出してみせた。

　それでも止まらない鷹木は、カウンターのナックルパートで逆襲。ジュースのキャノンボールも自爆させ、グラウンド状態から豪快にジャーマンでぶっこ抜く。ジュースも熨斗紙を剣山式のバスターで切り返し、今度こそのキャノンボール、雪崩式ブレーンバスター、そしてジャックハマー…と猛攻に出たものの、鷹木もパルプフリクションをすっぽ抜かせてのスライディング・ラリアットを叩き込んでみせた。

　再び流れに乗った鷹木は、追尾式ラリアット、高速バックドロップ、腕へのパンピングボンバー…と畳み掛け、ジュースの強烈な左ラリアットをカウンター気味に浴びても沈まず。続くパルプフリクションを逆に熨斗紙で切り返してみせるや、パンピングボンバーをクリーンヒットさせて決定機を作り出した。

　だが、ジュースもラスト・オブ・ザ・ドラゴンは打たせない。逆にスクールボーイで丸め込んで流れを変えるや、起き上がりざまに左ナックルパートを2連発。すかさず今度こそのパルプフリクションで叩きつけて鮮やかに逆転3カウントを奪ってみせた。

　“遜色なし"を見せつけた形となった鷹木だが、G1初戦は逆転負け。それでも「チキショー!! 負けちまった。ジュースの野郎、とんでもなく熱いな。負けていうのもなんだけど、ジュースが相手で最高のスタートが切れたぜ。負けから這い上がってやる。まだ終わりじゃねえよ! 始まったばっかだ」と“最高のスタート"を強調してみせた。

　その鷹木にG1の洗礼を浴びせた形となったジュースは、ジョン・モクスリーに敗れてUS王座を失ったばかり。“逆襲の夏"を白星発進で飾ってみせた。