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7/15【DDT】キス&スリーパーでディーノ絞殺 青木が“男色ワールド"満喫「気持ちよかったぜ」

『Wrestle Peter Pan 2019』東京・大田区総合体育館(2019年7月15日)
ドラマティック・ドリームマッチ ○青木真也vs男色ディーノ×

 男色ワールドに踏み込んだ青木が、最後はキス&スリーパーでディーノを絞殺。知らなかった世界を堪能したようで、最後に「気持ちよかったぜ」と満足げに宣言した。

 総合格闘家としての顔を持つ青木と、DDTのアイコン的存在であるディーノが注目の一騎打ちを行った。当初は自信満々だったディーノだが、総合格闘技に対応できずスランプ状態に。仲間たちの助力を得て、6・30後楽園で苦手意識を払拭し、「バカバカしい試合をして、あの青木真也を飲み込んでやるわ」と豪語したものの、その直後に着ぐるみ姿の青木が奇襲。スリーパーで絞め落とし、「嫌いじゃないぜ…」と意味深げな捨てゼリフを残していた。

 1Rは通常のプロレスルールから3カウントを抜き、反則を厳格化した“格闘技ルール"、2Rはプロレスルールに加えてお互いの求愛行為が認められる“ハッテン場ルール"。それが交互に続く変則的な異種格闘技戦であることが試合前に発表された。

 第1Rがスタートすると、格闘技ルールにも関わらず、ディーノは青木の尻をまさぐり、股間に顔を埋めていく。すると、イエローカードが提示され、あと1枚受けると敗北となることが明らかに。いきなり追い詰められて動きが鈍ったディーノに対し、ここぞとばかりに青木は飛びかかると、面白いように関節技を極めていく。腕ひしぎ逆十字固めが完璧に極まったが、ディーノは何とかラウンド終了まで耐え抜いた。

 インターバルを取って、始まった第2R。ハッテン場ルールを活かしたディーノの猛攻が始まる。いきなりバックに回り込み、腰を小刻みに動かすと、強引に浴びせ倒して男色ナイトメアの構えに。すぐに退避した青木はエルボーを連打したが、ディーノは自ら首を突き出して受けきるとニールキックを一閃。ダブルダウンに。

 すると、場内は暗転し、『アナと雪の女王』の曲が流れ、リング上は一転してムーディーな雰囲気に包まれる。社交ダンスか、はたまたフィギュアスケートか。呆然とする青木の周りをゆっくりと一周したディーノは乳首と股間に手を伸ばして求愛。青木はなすがままで何もできず、そのまま2人は両手を合わせてダンスを始めた。優雅に舞った2人。ディーノはその勢いのままキスを迫るが、我に返った青木は逃げ出す。ディーノはその腰に飛びつき、タイツをズリ降ろしてから腰を攻めたが、ここでラウンド終了となった。

 第3Rは再び格闘技ルール。関節技でリズムを取り戻した青木は、ディーノのタイツを掴んで股間を刺激したり、尻を蹴り飛ばしたりと男色殺法に順応してみせる。そして、チキンウイングアームロックに捕獲。ディーノがヒザ十字固めで切り返してきても、リバースインディアンデスロックに持ち込んで鎮圧し、鎌固めなども披露した。

 しかし、ラウンド終盤にまたも腰を攻められると、第4Rが始まった直後も腰を押さえて動きが鈍る。ディーノの垂直落下式ブレーンバスターを食らってしまい、さらに追い詰められた青木だったが、ムーンサルトプレスは自爆させるとスリーパーで絞め落としにかかる。が、ここで再び場内は暗転して“求愛タイム"に。

 ディーノは青木の腕を振り払うと、リップロックに捕獲。場内には「落とせ」コールがこだまする。そして、男色ドライバーがさく裂。決定的なチャンスを掴んだ。が、青木は“男色ワールド"に飲まれるどころか、自ら踏み込んでいく。雰ムーディーな雰囲気を無視して、フォールをアームロックで切り返すと、スリーパーに再捕獲。ここで自ら技を解くと、情熱的なリップロックで唇を合わせ、再びスリーパーで絞めに絞めた。優雅な音楽が終わりを迎えると同時に、ディーノは失神。ここでゴングが打ち鳴らされた。

 ディーノの土俵に上がったうえで、青木がキス&スリーパーで絞め落としてKO勝ち。マイクを持った青木は「ディーノ、気持ちよかったぜ」と満足げにメッセージを送った。対するディーノは「真也ちゃん、まだまだこれでイキきった気にならないでね。プロレスはまだまだ底が深いわよ。私は四天王の中でも最弱。これからもっと強い四天王の三天王があんたに襲いかかっていくことになるわ。覚えてなさい」と強がったものの、最後は「でも、今日のところは…気持ちよかったわ」と本音を吐露。水と油に思われた2人の世界観は見事に融合し、最後は健闘を称え合って試合終了となった。

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