7/15【新日本】武骨ファイト全開でジェイを正面突破 石井が会心2連勝

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(2019年7月15日)
Bブロック公式戦　○石井智宏vsジェイ・ホワイト×

　石井が武骨ファイトで元IWGP王者ジェイに激勝し、会心の2連勝を飾った。

　初戦でコブを破ったNEVER王者・石井と、後藤に敗れたジェイが2戦目で激突した。前夜の大田区大会における前哨戦ではバックドロップで投げ合うなど火花を散らしたばかり。その続きのようなせめぎ合いが展開された。

　イスを投げつけるなど荒ぶる石井だが、セコンドの外道に気を取られ、ジェイの鉄柱攻撃によって先制を許した。フェンス攻撃を連発され、逆水平連打などの打撃技を被弾したが、石井はブレーンバスターで反撃し、逆水平連打をお返し。何発もノド笛をえぐったものの、DDTによって攻勢をせき止められた。

　首を押さえて苦もんする石井にジェイはターンバックルブレーンバスター、ブレードバスター、ラリアット連打と首への攻撃を重ねる。意地で仁王立ちした石井もラリアットで応戦し、高速パワースラムをさく裂。エルボー合戦も競り勝ったが、コンプリートショット、ジャーマンの連続攻撃によって失速し、馬乗りエルボー連打、ストンピングと再び首に集中砲火を浴びてしまった。

　だが、ジェイが何度も頭を踏みつける挑発行為によって石井の目の色が変わった。ジェイのエルボーを前進して押し返すと、こん身のエルボー一発で返り討ち。雪崩式滞空ブレーンバスターで反撃ののろしを上げ、バックドロップをさく裂。裏の読み合いも頭突きで制した。粘るジェイも変型ロックボトムやキウイクラッシャーで逆転を狙ったが、ブレードランナーは石井が決めさせず。エルボースタンプを連発されても、ショートレンジ左ラリアット、ワンツーエルボーで徹底抗戦。高速スリーパースープレックスで脳天から突き刺さっても、ジャーマンですぐさまやり返した。

　武骨さ全開の石井を札幌のファンも石井コールで後押し。フルスイングエルボーを連発するジェイをカウンターのラリアットで黙らせた石井はパワーボムで豪快に叩きつけた。外道の介入に気を取られてもブレードランナーは決めさせず。延髄斬り、スライディングラリアットを叩き込んだ石井は、ジェイが狙ったブレードランナーをまたも阻止すると、切り返し合戦の末、こん身のラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して3カウントを奪った。

　元IWGP王者・ジェイを正面突破した石井が開幕2連勝。初戦に続く会心の勝利を収めた石井はNEVERベルトを手に威風堂々と引き揚げた。次戦は7・19後楽園大会で相手はUS王者モクスリー。シングル王者対決を制しての3連勝で勢いをさらに加速させるか。一方、2連敗を喫したジェイの次戦は矢野戦。曲者相手に初白星をもぎ取りたいところだ。