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7/23【全日本】ゼウスが宮原を直接ピン 2度目の三冠戴冠へ「感覚つかめた」

『2019 SUMMER ACTION SERIES』福岡・北九州芸術劇場 中劇場(2019年7月23日)
○ゼウス&船木誠勝&KAIvsヨシタツ&青柳優馬&宮原健斗×

 ゼウスが2度目の前哨戦で王者・宮原を直接ピンフォール。地元・大阪での2度目の戴冠へ向けて勢いを加速させた。

 7・28大阪での三冠戦へ向けた前哨戦はこれが2度目。前回の7・17後楽園では宮原がゼウスの眼前でディランを破って先勝したが、この日は挑戦者が大逆襲に転じた。

 両者の攻防は三冠戦さながら。先発で対峙し、宮原がフロントハイキックで先制すれば、ゼウスはすぐさまショルダータックルで反撃。場外戦で宮原が頭突きをぶち込むと、ゼウスは客席に連行していたぶってお返し。やられたらやり返すを地でいく展開でしのぎを削った。

 終盤になって両者が再び向き合った。宮原がフロントハイキック、低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃で流れを作ったが、ゼウスはフライングバイセップスエクスプロージョンでせき止める。串刺し攻撃を打ち合うと、ブラックアウトをキャッチしたゼウスがバイセップスエクスプロージョンを叩き込んで先をいった。

 両軍が入り乱れる混戦模様の中、宮原が後頭部への串刺しブラックアウト、ジャーマン、正調ブラックアウトで一気にたたみかけたが、シャットダウンはゼウスが決めさせない。ドロップキックをカウンターでさく裂させると、宮原もブラックアウトで応戦して王者の意地をみせたが、ゼウスはバイセップスエクスプロージョンを連発して勝機を引き寄せると、ジャックハマーを爆発させて3カウントを奪った。

 ゼウスが王者・宮原をピンフォール。2度目の前哨戦にして直接勝利を奪い、大阪決戦へ向けて弾みをつけた。試合後、大の字となった王者の前でポージングを決めたゼウスは宮原を指差して「覚悟しとけよ!」と挑発。「今日で少し感覚がつかむことができたんじゃないかなと自分で思っております」と9ヵ月ぶり2度目の戴冠へ向けて好感触を得た。

 この日、大声援がゼウスの背中を後押しした。ゼウスは現在、日本国籍だが、在日韓国人三世。会場にはたくさんの在日韓国人が集まり、同胞・ゼウスを応援したのだ。「こうやって同胞の、自分と近いDNAを持っている皆さんが僕のことを愛して応援してくださったのは本当に大きな力になりました」と振り返ったように、その声援が宮原撃破の原動力の一つとなった。「これからも日本のため、韓国、朝鮮のため、世界のためゼウスは頑張っていきます」と誓ったゼウス。今度はこの日と同じく多くの人が応援してくれる地元・大阪で三冠ベルトを取り戻すのみだ。

【試合後のゼウス&船木&KAI】
▼ゼウス「今日はおかげさまで、チャンピオン宮原健斗より3カウント獲ることができました。今日で少し感覚がつかむことができたんじゃないかなと自分で思っております。今日はリングの上が暑くて、ホントに暑かったんで。とにかく暑かったです。リングの上の戦いも熱かったですけど、リングも暑かった。そして北九州の皆さんに、僕は日本国籍なんですけど、もともと在日三世なんですけどね。こうやって同胞の、自分と近いDNAを持っている皆さんが僕のことを愛して応援してくださったのは本当に大きな力になりました。これからも日本のため、韓国、朝鮮のため、世界のためゼウスは頑張っていきますので、皆さん、応援よろしくお願いします。人生は祭りやで! わっしょい、わっしょい、わっしょい!」

――在日の方たちが観戦に訪れてくれたと?

▼ゼウス「今日は買い取った方が在日韓国の方で、同胞の方がたくさん集まってくださって、僕のことを声援してくださって。もともと韓国人で頑張ってる男がおるって言うてくれてたんやと思います。だから熱い声援があって、本当に感謝ですね」

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