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7/27【新日本】KENTAと26分越え死闘 オカダが無敗対決制して首位快走

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』愛知県体育館(2019年7月27日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsKENTA×

 オカダがKENTAと26分越えの死闘を展開。最後はレインメーカーで無敗対決を制し、G1での連勝を「5」に伸ばして単独首位に立った。

 ともに開幕から無傷の4連勝を果たしたIWGPヘビー級王者・オカダと初出場・KENTAがAブロック公式戦で激突した。ちょうど真夏の祭典も折り返し。台風直撃となった名古屋で注目のシングル初対決が実現した。

 まずKENTAをロープに押し込んだオカダは余裕タップリにブレイクする。一方、KENTAも同じようにロープに追い詰めると、ブレイクすると見せかけて強烈なビンタを発射。これに呼応したオカダが打撃戦に持ち込んだが、ドロップキックは決まらない。KENTAはそんなオカダをエプロンに追い詰めると、ロープの間から上体だけ出したのを見逃さず、胸板を蹴り上げ、ダイビングニードロップを首筋に投下した。

 ネックブリーカードロップやチンロック、首4の字固めなどKENTAは首攻めに打って出ると、ヒザをついたオカダの胸板をミドルキックで何度も射貫いていく。反撃もキチンシンクで防ぐと、後ろ蹴りでオカダの顔面を足蹴にし、レインメーカーポーズを披露してブーイングを浴びた。度重なる挑発で闘志に火が点いたオカダは、ランニングバックエルボーなどで反攻。「名古屋!」と雄叫びをあげてから追撃に出るが、KENTAはパワースラムですぐに逆転。スイングDDT式ギロチンホイップ、ダイビングラリアットとまたまた首を攻め立て、GAME OVERの構えに。極まる前に脱出したオカダは突っ込んできたKENTAをフラップジャックで黙らせて、やっとペースを掴んだ。

 2人は絶叫しながらエルボー合戦を展開。KENTAが挑発気味に頭部を張り飛ばすと、怒ったオカダはエルボー連打から同じように頭部をはたいていく。串刺し攻撃を読んだオカダはコーナーに据えてドロップキックを一閃。場外に蹴落とすと、鉄柵の外までフロントハイキックで弾き飛ばした。

 そして、鉄柵に足をかけての場外DDTの構えに入るが、KENTAが抵抗。反対にオカダを鉄柵の上に固定すると、エプロンから首筋めがけてフットスタンプをお見舞いした。リングに戻ると、スワンダイブ式ミサイルキックを皮切りに、串刺しフロントハイキック、串刺し顔面低空ドロップキックと得意の波状攻撃を敢行。オカダもショットガンドロップキックからお株を奪う串刺し顔面低空ドロップキックを放って意識したところを見せると、何とかダイビングエルボードロップに繋げたが、待ち構えていたKENTAはGAME OVERに捕獲した。苦しみながらもオカダはロープエスケープしたが、KENTAは止まらない。後頭部へのランニングニー、ブサイクへのヒザ蹴り2連発で畳みかけ、ダイビングフットスタンプからgo 2 sleepの構えに。

 オカダはツームストンで切り返そうとするも失敗。しかし、KENTAのヒザをキャッチしてしのぐと、後頭部へのドロップキック、正調ドロップキック、ツームストンパイルドライバーと大技ラッシュに出る。ここまでKENTAに主導権を握られてきたが、やっとチャンスを掴んだ。

 引かないKENTAはレインメーカーをかいくぐり、ローリングラリアットでオカダの攻勢をどうにか止めると、エルボー合戦で火花。KENTAはクロスカウンター式掌底でオカダを棒立ちにさせると、そのまま右の掌底をこれでもかと乱射する。さらに、スリーパーからPKへ。だが、オカダは先に立ち上がってこれをドロップキックで迎撃。続いて、ツームストンとgo 2 sleep狙いの競り合いになったが、オカダがスピニングツームストンで押し切ると、こん身のレインメーカーで接戦をものにした。

 25分を越えて、引き分けの可能性も浮上したところで、オカダが勝負強さを発揮して無敗対決に激勝。連勝を「5」に伸ばし、単独首位に立った。それでも、オカダはKENTAに感じる部分があったようで、自ら握手を求める。KENTAも応じ、2人はガッチリと握手を交わして健闘を称え合った。

 「5勝目!」と勝利の雄叫びをあげたオカダは、「久しぶりに3つ言わせてください」と宣言してどよめきを誘ったものの、「1つ、特にありません。2つ、特にありません」と流して歓声を巻き起こし、「3つ、台風なのにこんな熱い声援をありがとうござました!」と名古屋のファンに感謝の意を表した。 愛知県安城市出身のオカダにとって、愛知県体育館はホーム。「この愛知県民のためにオカダ・カズチカが頑張ってG1を優勝して、ここ愛知に帰ってきます。その時はここ名古屋に金の雨が降るぞ!」と最後はレインメーカーポーズで締めくくった。

 「さすが4連勝の相手だけあったね。まあ、海外でいろいろ活動してて、俺が負けたら海外よりも下っていうことになっちゃうでしょ。まあ、それは明日も言えるかな。ただ、あれだけ熱い戦いをしてる相手ならば、この俺が胸を張ってウェルカムでいてあげないと。日本の、いや、世界のトップは心が広いなと」と独特の言い回しでKENTAを評価したオカダ。次なる公式戦は7・30高松でのアーチャー戦となるが、「久しぶりにあんだけデカい相手と戦うんでね。身長で言えば、ファレよりも上でしょう。いやあ、それがまたプロレスの楽しさ。あんなデカい男が…俺もそんなに小さくねえよ。必ず勝ちます、次も」と必勝を誓った。一方、ノーコメントで去っていったKENTAはSANADAと対戦する。

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