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7/27【新日本】ザックを執念で撃破 EVILが3勝目

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』愛知県体育館(2019年7月27日)
Aブロック公式戦 ○EVILvsザック・セイバーJr.×

 苦しい戦いを強いられたEVILだったが、最後は執念でEVILをお見舞いし、ザックを撃破。G1で3勝目を挙げた。

 2勝2敗のEVILと1勝3敗のザックがAブロック公式戦で対戦した。EVILは7・20後楽園でKENTAに敗戦。毎試合熱戦を繰り広げているものの、なかなか結果に繋がらない状態だ。対するザックは開幕3連敗で最下位に沈んでいたものの、7・20後楽園でファレからリングアウト勝ちし、初日を迎えたばかりだ。両者は2・2札幌、3・10尼崎(NEW JAPAN CUP1回戦)と今年2度対戦。1勝1敗となっている。

 まずは裏のかき合いで試合はスタート。EVILのセントーンやラリアット、ザックのランニングローキックは空を切った。EVILはショルダータックルで先制すると、パワーを活かしたサーフボードストレッチに固めた。

 しばらく絞め上げられたザックだったが、コブラツイストで切り返すと、フライングメイヤー合戦から両足で首を捻り上げるネックツイストをズバリ。ここから首に集中攻撃を浴びせていく。そして、飛びつき式のフロントネックロックに絡み取ったが、EVILは強引にブレーンバスターでぶっこ抜いて、反撃に転じた。

 EVILはザックの腰に狙いを定め、ペンデュラム式バックブリーカーからスコーピオンデスロックの体勢に。ザックは三角絞めで切り返したが、EVILは強引に抱え上げてマットに投げ捨てた。またもスコーピオンデスロックを狙うが、ザックはあえて同じ技で挽回。それでも、場外戦になると、EVILはエプロンからのランニングローキックを空転させ、場外ネックスクリューで大ダメージを与えた。

 雄叫びをあげたEVILはヒザを気にしながらも、串刺しラリアットをズバリ。ダークネスフォールズはスリーパーで切り返されるが、ショルダーアームブリーカーですぐに脱出すると、サイドキックもキャッチされてヒールホールドに絡め取られたものの、自らも足を捕獲して強引にスコーピオンデスロックに捕獲した。しのいだザックも腕や足を何度も蹴り飛ばしにくるが、耐えたEVILはラリアットを発射。そして、EVILを予告する。

 ここまでザックの仕掛けを積極策で潰してきたEVILだったが、一転して窮地に陥る。EVIL狙いを待っていたザックは、EVILの背中を飛び越えてサムソンクラッチでクルリ。丸め込み合戦になっても、ヨーロピアンクラッチでEVILを翻ろうする。腕へのオーバーヘッドキックやランニングローキックも的確に決まると、ザックドライバーで勝負に出た。

 何とか踏ん張ったEVILはノーモーション頭突きでザックを腰砕けにする。ラリアットは空を切り、卍固めに捕まったが、担ぎ上げてダークネスフォールズをお見舞い。そして、またもEVILの構えに。ザックは飛びつき十字固めで丸め込むと、ギリギリでEVILが肩を上げても、腕を蹴り飛ばし、エルボースマッシュを放っていく。これを待っていたEVILは巧みに逆さ押さえ込みを仕掛けると、ザックが切り返そうとした瞬間、今度こそEVILがさく裂。接戦を制して3勝目を手にした。

 EVILが執念で勝利をもぎ取り白星を先行させた。「いいか、ストロングスタイル・イズ・バリバリ・スティル・アライブだ。別にな、俺がストロングスタイルかどうかなんて知らねえけど、どんなスタイルであろうと、このリングで戦う魂があれば、それがストロングスタイルじゃねえのか。勝手に殺すな。まあ、俺は相手の魂を葬り去るけどな。よく覚えとけ」と勝ち誇ったEVIL。新日本のレスラーとしての意地を見せたEVILは次戦となる7・30高松で棚橋と対戦する。一方、ザックはオスプレイと激突する。

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