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7/30【新日本】ファレ料理 飯伏4連勝でいざ棚橋戦へ

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』香川・高松市総合体育館第1競技場(2019年7月30日)
Aブロック公式戦 ○飯伏幸太vsバッドラック・ファレ×

 飯伏が4連勝でG1Aブロック2位タイに浮上。昨年の優勝決定戦のリベンジマッチとなる8・3大阪での棚橋戦に駒を進めた。一方、敗れたファレは5連敗で脱落が決まった。

 開幕から2連敗を喫し、左足首を負傷して窮地に陥った飯伏だったが、そこから3連勝で浮上。負傷の影響もほとんど感じさせないところまで復調した。前戦の7・27名古屋では圧倒的な体格差を覆し、カミゴェ2連発でアーチャーを撃破している。今宵の相手は1勝4敗のファレだ。4連敗中で、ここ数戦はセコンドに介入させるなど暴走が目立っている。飯伏から見ると身長差12cm、体重差63kgもあり、2015年、2017年のG1公式戦でも敗れている難敵だ。

 ゴングを待たずにファレが襲撃。飯伏を場外に投げ捨てると、ファレのセコンドについた邪道とオーエンズが飛びかかって暴行する。ファレも場外で追撃し、早くも飯伏を場外リングアウト寸前まで追い詰めた。その後もキャメルクラッチやベアハッグ、エルボードロップなどで腰攻めを展開。飯伏はもん絶するしかない。

 それでも飯伏コールが発生すると奮起。串刺しボディアタックを自爆させると、ジャンピングミドルキックで何とかファレにヒザをつかせる。さらに絶叫しながらミドルキック、ドロップキック、その場飛び式ムーンサルトプレスと畳みかけて自分のペースを掴んだ。

 オーエンズがエプロンに上がって妨害すると、隙を突いたファレは串刺しボディアタック、ランニングボディプレスと体重を活かした攻撃で逆転。それでも飯伏はグラネード狙いを回避して、ソバットからカミゴェの構えに。担ぎ上げられても切り抜けて、ロープに走った。

 ここで、邪道が場外から竹刀で一撃。奇襲されて棒立ちになった飯伏に、ファレがグラネードをぶち込む。そして、一気にバッドラックフォールへ。飯伏は背後に不時着して難を逃れると、飛びつき十字固めを狙って絡みついた。ファレが踏ん張ると、邪道がエプロンに上がり、手を握ってアシストする。見かねた浅見レフェリーがその手を蹴り飛ばすと、飯伏はそのままファレを転がし、すかさず側頭部をローキックで射貫いた。そして、ここがチャンスと生ヒザ式のボマイェをグサリ。そして、その生ヒザでカミゴェをぶち込んで、ファレを仕留めた。

 セコンドの介入に遭いながらも、最後は必殺のカミゴェで勝利をもぎ取り、飯伏が4連勝。他の公式戦の結果を受けて、棚橋、KENTAと並んで2位タイに浮上した。飯伏は「自分のヒザは、体格、そういうのは一切関係ない。それを少し証明できたかなと」と自信をあらわに。次なる公式戦は8・3大阪。昨年の決勝で敗れた棚橋が相手になる。「何度も言っているけど、今年は絶対諦めない。絶対諦めないから」と飯伏。1年越しにリベンジを果たして、悲願の初優勝に望みを繋ぎたいところだ。なお、脱落が決まったファレはKENTAと対戦する。

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