8/1【新日本】崖っぷち・内藤が3勝目で望みつなぐ ジュースに完勝

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』福岡市民体育館(2019年8月1日)
Bブロック公式戦　○内藤哲也vsジュース・ロビンソン×

　内藤がG1・Bブロック公式戦でジュースに完勝。崖っぷちの一戦を制して、星取りを3勝3敗の五分に戻した。

　これまで2勝3敗と早くも崖っぷちのIWGPインターコンチネンタル(IC)王者・内藤が、博多の舞台でジュース(3勝2敗)と激突。負ければ佳境を待たずしてブロック突破が絶望的となる一戦だった。

　まずはTシャツを“重ね着"していたジュースがモタモタし、内藤をあえて“焦らせて"奇襲を誘う。すかさず逆転して機先を制したものの、ならばと内藤も場外戦で応戦だ。特設花道上でヒザ上への裏DDTを浴びせ、スライヒングキックも繰り出す。さらには「ジュース!ジュース!」を唱和しながらのナックルパートを叩き込み、お株を奪ってみせた。

　怒りのジュースもカウンターのスピンキックで逆転。内藤も抵抗して激しい先の読み合いに移行し、コーナー上での読み合いにまで発展したものの、競り勝ったのは雪崩式フランケンシュタイナーを繰り出したジュースだった。

　内藤も追撃を振り子式のデスティーノやリバースフランケンシュタイナーでことごとく切り返して、ランニング・デスティーノ発射に成功したものの、ジュースは3カウントを許さない。

　逆に内藤の正調デスティーノを回転途中で踏ん張るや、逆に剣山式のストマックバスターで反撃。なおも内藤が飛びつき式のデスティーノを狙ってきても着地させ、右ナックルパートからの左ラリアットをクリーンヒットさせてパルプフリクションで仕留めにかかった。

　だが、内藤も突き飛ばすようにして逃れるや、逆に腕を絡め取ってのグロリアで投げ飛ばす。立て続けに今度こその正調デスティーノにつなげて、ジュースを振り切る3カウントが数えられた。

　内容的には完勝で、これで3勝3敗の星取り五分に。この日はBブロックを独走していたジョン・モクスリーが矢野通に敗れる“追い風"も吹き、内藤が逆転突破へ望みをつないだ形となった。

　続く内藤の公式戦は8・4大阪大会での鷹木信悟戦。アニマル浜口ジム時代から続く盟友との“ロスインゴ対決"に向けて「彼と出会ってもう19年くらい経つかな。ついにプロのリングでこうやって対戦することができて、俺は素直にうれしいよ。お互い全勝で戦うのが理想だったけど、こんな状況になっちまった。これもデスティーノでしょう。なら俺は大阪で鷹木の夏を完全に終わらせてやるよ」と宣言してみせた。