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8/2【訃報】“美獣"ハーリー・レイスさん死去 NWA王座8度獲得

 “美獣"の異名で日米のマット界で活躍し、ノアのGHCタイトル管理委員長も務めたハーリー・レイスさんが米国現地時間1日に死去した。76歳だった。WWE公式サイトなどが伝えた。肺がんを患い7月中旬から入院していたという。

 レイスさんは1958年にデビュー。NWAミッドアメリカ地区やAWAで活躍後、1968年に日本プロレス参戦で初来日。“BI砲"ジャイアント馬場&アントニオ猪木組ともインターナショナル・タッグ王座を争った。

 1970年代に入ってからはNWA世界ヘビー級を実に8度に渡って獲得。NWAの象徴として時代を築いた。同時期には全日本プロレスにも参戦し、“美獣"の愛称で親しまれながらジャンボ鶴田やアブドーラ・ザ・ブッチャー、ミル・マスカラスらと好勝負を展開。PWFヘビー級王座やUNヘビー級王座を獲得した。

 1986年にはWWF(現WWE)に移籍し“キング"の異名で活躍。1995年に引退してからは、米ミズーリ州エルドンにWLW(ワールド・リーグ・レスリング)を構え、毎年レスリングキャンプも開催して多くの名レスラーを排出した。また、2000年以降はノアと深く交流し、2010年にはGHCタイトル管理委員長にも就任した。

 近年では2013年末から2014年初頭にかけて来日。ノアのツアーに帯同して各地で撮影会を行い、新日本1・4東京ドーム大会ではNWA世界ヘビー級王座戦の立会人も務め、これが日本では最後の勇姿となった。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

プロ格 情報局