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8/4【NOAH】井上“覚醒"で大コールも…中嶋&潮崎が完勝V2 N-1決勝“AXIZ対決"に照準

『DEPARTURE 2019〜旗揚げ19周年記念大会〜』東京・後楽園ホール(2019年8月4日)
GHCタッグ選手権試合 ○中嶋勝彦&潮崎豪vs齋藤彰俊&井上雅央×

 ノア旗揚げ19周年記念大会で“マサオ"が覚醒したものの、“AXIZ"中嶋&潮崎組が完勝でGHCタッグ王座2度目の防衛に成功。続く『N-1 VICTORY』へ“決勝AXIZ対決"を見据えた。

 旗揚げ当時からノアで戦い続ける“ダークエージェント・リターンズ"の齋藤&井上組が、旗揚げ記念大会の舞台でGHCタッグ王座に挑戦。試合の主役は完全に“マサオ"だった。

 般若の面を復活させて現れた井上を、のっけから場内もマサオコールで後押し。いきなり齋藤のラリアット→井上のスクールボーイでカウントの大合唱を巻き起こし、中嶋&潮崎が容赦ない反撃に出ると、後楽園を大ブーイングが包んだ。

 中盤には齋藤がバックドロップや裏落とし、アイアンクロースラムを繰り出す猛攻で巻き返したが、その後はやはり井上が窮地に。前後からの逆水平&左ミドルキックの乱打で井上を人間サンドバック状態にしたAXIZは、ブーイングにも構わずに合体フィッシャーマンバスターで突き刺した。

 ところが大マサオコールを受けて肩を上げた井上も“覚醒"。続く中嶋のヴァーティカル・スパイクを首固めで切り返すや、中嶋のランニングローキックも寸前で回避だ。すかさず齋藤がスイクルデスで中嶋を打ち抜き、井上もスクールボーイで丸め込んでカウントの大合唱に。潮崎のカットが間一髪で間に合うと、場内を再びブーイングが包んだ。

 ならばと井上はオリャーラリアットで真っ向から潮崎を排除して場内は大歓声。中嶋のサッカーボールキック乱打を浴びても、珍しく気迫みなぎる表情で立ち上がり、オリャーラリアットからのアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げて場内も大歓声に染まった。

 だが、潮崎が逆水平でカット。中嶋も再びサッカーボールキック乱打からのランニングローキックで井上を蹴り飛ばすや、最後は今度こそのヴァーティカル・スパイクで突き刺し、ため息とともに3カウントが数えられた。

 試合後も場内は井上への歓声で染まったものの、終わってみればAXIZが完勝でV2。中嶋は続くノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY』に照準を合わせ、「AブロックとBブロックに俺たちが分かれてる、この意味分かる? ノアに対するAXIZの愛が、AブロックとBブロックで花咲くんだよ。この意味分かるか? AXIZが中心なんだよ。N-1、楽しみにしとけ」と“決勝AXIZ対決"を見据えた。


【試合後の中嶋&潮崎】
――試合を振り返って?

▼中嶋「ダークエージェント・リターンズ、もう今日でファイナルだな。終わらせてやったよ(笑)」

▼潮崎「こっちは終わらせたつもりなんでね」

――試合後には一礼していたが?

▼潮崎「こういうノアの記念の大会で、齋藤彰俊・井上雅央とタイトルマッチができる。尊敬の念を持って、思い切りやらせてもらいましたよ」

――マサオを覚醒させると言っていたが、覚醒したのでは?

▼中嶋「覚醒したねえ。ダークエージェント・リタ―ンズ…もうリターンはないけど。でも、齋藤&井上が強かったか?って問われれば…答えはイエスだ」

――今までとは違ったタイプの相手だっただけに、今後の糧となったのでは?

▼中嶋「そうだね。今日という日に、記念すべき日に、俺たちAXIZもリスタート。楽しみだよ」

――N-1も控えているが、今後に向けて?

▼潮崎「今日タッグを防衛して、19年目のスタートを防衛で飾れたので、このまま俺たちが熱く、面白く、そして刺激的に戦っていきますよ」

▼中嶋「AブロックとBブロックに俺たちが分かれてる、この意味分かる? ノアに対するAXIZの愛が、AブロックとBブロックで花咲くんだよ。この意味分かるか? AXIZが中心なんだよ。N-1、楽しみにしとけ」


【試合後の齋藤&井上】
▼齋藤「今日は井上雅央ありき。やっぱりね、19年前、旗揚げの時に1人だけ上がってますからね。そういうのがあると思います。いつもと違う井上雅央がね。前哨戦がなかったから、いろんなところでコメントとか、いろいろちょっと悪いことも言ったけど、やっぱりこれが男・井上雅央かなという。勝負は負けちゃいましたけど、勝利の女神がどっちに微笑むかはわからないですけど、でも自分自身の中で、勝負は負けましたけど、今日は井上雅央と組めて、この19周年記念で試合ができたことに感無量です」

▼井上「自分もそうですね。齋藤さんとだから今日も頑張れたと思うし。それはまあ、相手が誰であれ、シングルだったらこんなに…。やっぱり隣に齋藤さんがいてくれたから、僕は今日、いつも以上の力を出せたと思います。本当にいい旗揚げ記念日になったと思います」

▼齋藤「こんな俺らを応援してくれたファンの人には、結果が出せずに本当に申し訳なかったです。そこだけは本当に謝りたいと思いますけど、これでダーク・エージェント・ファイナルで終わりと思っている人がいるかもしれないですけど、次はエピソード1から始まるんで。まだまだ行く」

▼井上「ここからです」

▼齋藤「ここから。最後はビシッと締めて終わりましょう。ビシッと」

▼井上「ビシッ。以上です。笑うところだけど…(笑)」

▼齋藤「自分は先に帰ります」

▼井上「ありがとうございました」

プロ格 情報局