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8/15【全日本】タッグ2冠へ光留宣言「場外ホームランぶっ放す」、岩本は光留への復讐心メラメラ 8・24アジアタッグ戦会見

 8・24美幌大会でアジアタッグ選手権試合を行う第108代王者組・ジェイク・リー&岩本煌史、挑戦者組で「2019 Jr.TAG BATTLE OF GLORY」優勝チーム・佐藤光留&岡田佑介が15日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。タッグ2冠を狙う光留が「誰も想像できなかった内容、勝ち方で場外ホームランぶっ放したい」とベルト獲りを宣言すれば、タッグリーグ公式戦で光留に敗れている岩本は「自分でギブアップと意思表示して、何の言い訳しようもない敗北でしたので、とにかくリベンジしたい」と雪辱を見据えた。

 7月シリーズで開催された「2019 Jr.TAG BATTLE OF GLORY」はEvolution・光留&岡田が優勝を飾った。試合後、二人はアジアタッグ挑戦を表明。もう一つのタッグの勲章獲りに乗り出す構えをみせ、王者組・ジェイク&岩本が受けて立った。

 6・18後楽園大会で大日本・河上隆一&菊田一美から最古のベルトを奪還したジェイク&岩本はこれが初防衛戦となる。舞台は8・24美幌。ジェイクの故郷である北見市から20数キロの程近い距離にあり、準地元といえるが、当のジェイクは「場所なんてホント関係なくて、この勢いある強いタッグチーム。ジュニアとはいえ。それは試合みてていて凄く感じることなので、そのチームと戦えるっていうことがまず凄くうれしい」と何より光留&岡田迎撃に燃えている。このほど新調されたアジアタッグベルトを巻く最初の王者となり、「僕らがなじませようかなと思います」と新ベルトを象徴する存在となる構えもみせた。

 パートナーの岩本は夏の借りを夏のうちに返すつもりだ。佐藤恵一と組んで出場したジュニアタッグリーグ戦は2勝3敗の負け越しで優勝ならず。7・21玉野大会での公式戦では光留にギブアップ負けを喫した。「思ったような結果も出ず、あれやろうこれやろうとイメージしてたことも特にできず、本当に悔しくて悔しくてたまらなかったシリーズ」と振り返った岩本は、「悔しさと優勝されたジェラシーってものが凄く今、僕の中で大きいです。それを払しょく、ひっくり返すために必ず防衛します」とキッパリ。特に「自分でギブアップと意思表示して、何の言い訳しようもない敗北でしたので、とにかくリベンジしたい」と光留への雪辱を見据えた。

 光留&岡田はジュニアタッグリーグ制覇の余勢を駆って最古のベルト獲りを狙う。光留はかつて故・青木篤志さんと2度戴冠(第99代、第101代)しており、アジアタッグへの思い入れは強い。「ジュニアタッグのシリーズでは岩本煌史選手から自分が獲りまして、結果、Jr.TAG BATTLE OF GLORY優勝。資格十分、勝機十分」と自信満々の光留は王者組を「常に80点、平均点以上のスコアを叩き出すチーム」と評価。一方で岡田とのタッグを「0点か120点のチーム」と自己分析し、「誰も想像できなかった内容、勝ち方で場外ホームランぶっ放したい」とインパクト大の戴冠劇を見据えた。

 岡田は1・2後楽園大会で世界ジュニア初挑戦を果たして以来、2度目のベルト挑戦となる。光留から「暴走具合で言ったら諏訪魔さんと変わらないぐらい」、「そろそろスピード落とさないとカーブ曲がりきれないじゃんみたいなところもベタ踏み。あとから聞いたら、『ブレーキってありましたね』みたいな。そういう人間」と評されたように、ジュニアタッグリーグ制覇によって上り調子にある。きっかけとなったのは青木篤志さんの死去。6・18後楽園のメインで光留と対決し、ジュニアタッグリーグ戦で光留の新パートナーとなり、優勝の栄冠をつかんだ。「誰もできない濃い経験というのをしたな、濃い2ヵ月を過ごしたなと思う」と振り返ったように、この短期間の経験が岡田の糧となったのは間違いない。

 ジェイク&岩本とはこれまで各地で何度も対戦し、そのたびに軍門に下ってきた。二人との実力差、格差が浮き彫りとなってきた形だが、岡田は「突っかかって結局蹴散らされるというパターンで、一番惨めな感じで終わっちゃってるのが自分の中で凄くあるので、そこを早く払しょくしたい」とキッパリ。中でもジェイクに対しては「凄く男前なんで、何回も言ってるけど男前だけは大っ嫌い」と敵がい心をむき出し。「プロレス界入ってちょっとでもモテると思ってた自分が全く1ミリもモテない」と自虐しつつ、「美幌大会の時はジェイク・リーの面構えを僕みたいにしてやりますよ」と宣言した。

☆8/24(土)北海道・美幌町スポーツセンター『2019 SUMMER EXPLOSION』18:00開始

▼アジアタッグ選手権試合
[挑戦者組/2019 Jr.TAG BATTLE OF GLORY優勝チーム]
岡田佑介
佐藤光留
(1/60)
岩本煌史
ジェイク・リー
[第108代王者組]
※ジェイク&岩本初防衛戦


【会見の模様】
▼岡田「Evolutionの岡田です。今回2019Jr.TAG BATTLE OF GLORY、光留さんと一緒に優勝することができて、初めての勲章だったんで個人的に凄くうれしい気分でいたんですけど、その勢いのまま光留さんと今回アジアタッグに挑戦名乗りを挙げまして、8月24日、美幌大会で僕と光留さんでアジアタッグ獲りたいと思います」

▼光留「個人的に思い入れの強いアジアタッグのベルトに、これまた思い入れの強い北海道で挑戦できることを非常にうれしく思います。相手のチームとはパートナーは違えど、6月1日に両者リングアウト(西条大会、パートナーは青木篤志)。先ほどのジュニアタッグのシリーズでは岩本煌史選手から自分が獲りまして、結果、Jr.TAG BATTLE OF GLORY優勝。資格十分、勝機十分といったところだと思います。相手のチームは常に80点、平均点以上のスコアを叩き出すチームだと思いますが、ウチは0点か120点のチームです。もちろん勝ちますが、120点、誰も想像できなかった内容、勝ち方で場外ホームランぶっ放したいと思います。よろしくお願いします」

▼岩本「先シリーズ、Jr.TAG BATTLE OF GLORYがありまして、横にいる挑戦者チームが優勝して今この場にいるわけで、僕に関していえばふがいない成績で、下から数えて2番目。2勝3敗。思ったような結果も出ず、あれやろうこれやろうとイメージしてたことも特にできず、本当に悔しくて悔しくてたまらなかったシリーズでした。だから、このタイトルマッチやるにあたって、実際、公式戦で佐藤光留選手に自分がギブアップと意思表示して負けて、このタイトルマッチに臨むわけなので、本当に悔しさと優勝されたジェラシーってものが凄く今、僕の中で大きいです。それを払しょく、ひっくり返すために必ず防衛します」

▼ジェイク「物凄い勢いを感じるチームなので。けど隣にいるパートナー・岩本選手はジェラシーという言葉を今使ったんですけど、そのジェラシーをパワーに変えて、僕らが新しくアジアタッグベルトになったのでね。それを巻いて、このチームでまだ防衛したことないんで、しっかり防衛したいなと思います」

――初防衛戦で新ベルトを巻くことになるが?

▼岩本「僕は世界ジュニア初めて獲った時もアジアタッグ初めて獲った時もどっちも初防衛を落としてるんで。初防衛というのは僕の中で凄い鬼門でもありますし、ちょっと身構えてしまうようなところがあるので、本当に落とせない戦いというのはどんな状況でも間違いないんですけど、同じことはもう3回もやりたくないですし、いろいろ心得ているつもりなので、しっかりと気持ち張って防衛戦臨みます」

▼ジェイク「今回、美幌で防衛戦ということなんですけど、僕、地元が北海道なので思い入れが強いかなって思う方が多いと思うんですけど、場所なんてホント関係なくて、この勢いある強いタッグチーム。ジュニアとはいえ。それは試合みてていて凄く感じることなので、そのチームと戦えるっていうことがまず凄くうれしいし。ベルトを守ることもそうだけど、こういったジュニアの選手と、僕一人だけなのでねヘビーは。その中でどういうふうに自分が戦うかとか楽しみです。ワクワクです、ホントに。その中で絶対に防衛してやろうと思ってます。(新ベルトは)まだ慣れてない感じです僕は」

▼岩本「僕も同じですね。今までつけてたベルトは思い入れは少なからずは持ってましたので。まだできたばっかりでなじんでない感じもあるので」

▼ジェイク「だから僕らがなじませようかなと思います、このベルトを」

▼岩本「ですね」

――これまで青木さんと2度アジアタッグを巻いてきたが、岡田選手とも獲れる自信、手応えがある?

▼光留「岡ちゃんとタッグ組んでリーグ戦出るまではあんまり乗り気じゃなかったんですよ正直。頑張んないとなとは思ったんですけど。回数重ねていって、時間が経つにつれ、岡田佑介というのはやべぇぞと。もともとこの話のきっかけは優勝して暴走大巨人、諏訪魔&石川修司にお前ら出てこいやっていうためだったんですけど、暴走具合で言ったら諏訪魔さんと変わらないぐらい。ただ、諏訪魔さんはでかいんですよ車が。岡ちゃんは何だろうな。小っちゃいんですけど、そろそろスピード落とさないとカーブ曲がりきれないじゃんみたいなところもベタ踏み。あとから聞いたら、『ブレーキってありましたね』みたいな。そういう人間なんで。暴走具合を開花させたのは今の状況、立場、そしてタッグパートナーである佐藤光留という自信はありますから。別にホームランなんてどこに飛ばしてもホームランですけど、今回ホント隣の県までぶっ飛ばす場外ホームランいきますんで」

――青森県までぶっ飛ばす?

▼光留「わかんないです。方角的に隣の県といったら青森になるかもしれないですけど、もしかしたら青森超えるかもしれないですし」

――逆にシベリアまでぶっ飛ばす?

▼光留「シベリアまでぶっ飛ばす。いいですね。相手チームにはシベリアから頑張って帰ってくれって感じですね。台風気をつけろよって。新しいベルトの話で(新ベルトに)触ってましたけど、これ僕らのベルトなんで触るなって思いました」

――ジュニアタッグリーグ戦に優勝したことで岡田選手に対する信頼が出来上がった?

▼光留「はい。ちょっとかっこいいなと思いましたもん。レスラーがひと皮むける時を目の前でそれをみれたというのはうれしいですし、岡田佑介試合しても試合見てても、どうすんねんこれって。冗談半分、本気8割で『岡ちゃんがブレークするのは35歳からだから』って言ってたんですけど、こんなに早くバッとプロレスラー岡田佑介になるとは思わなかったですし、これから自分も引っ張っていってもらおうと思ってますよ」

――ベルトを獲って青木さんに捧げる気持ちはある?

▼光留「四十九日って言うじゃないですか。それまではここにいるって。過ぎても怪奇現象が止まらないんですよ青木篤志の。たぶんこれからもずっと不思議な現象、いたずらが続いていくと思うんですけど」

――具体的にどんな?

▼光留「これはまだ亡くなってすぐだったですけど、(6・28)清水大会があったんです。1階が会場で、5、6階が控室。エレベーターに乗って5、6階を押してるんですけど、7階と屋上のランプがパッとつく。その時一緒に乗ってたレスラーが、ボタンを2度押ししたら消えるんですけど、まだつくんですよ。僕らは青木さんがいるんだなって笑ってたんですけど、同じエレベーターに乗ってるThe Endが『ホワイ? ホワイ?』ってびびり始めて。何でこいつら勝手にランプついてるのにニコニコしてるんだみたいな。そういう現象がたくさんあるんですよ」

――その現象を止めるためにもアジアタッグを獲る?

▼光留「獲ったら止まるんですかね? いてくれてもいいし、なぜかこのベルトを獲りにきてもらってもいいし。秋山さんがこの間、興行で言った『肉体は消えたけど、青木篤志は今います』というのを、そのままの意味だけじゃなくて、青木篤志流の取り方で現れてもらっても僕は全然構わないですし」

――岡田選手はタッグリーグに優勝し、上り調子の実感はある?

▼岡田「結構この2ヵ月、本当に自分は凄い経験できない、いい経験なのか悪い経験なのか、どういう表現したらいいかわからないですけど、誰もできない濃い経験というのをしたな、濃い2ヵ月を過ごしたなと思うんですけど。自分が上り調子と周りにそうやって言ってもらうのは光栄ですけど、自分自身はデビューした時と今とでは、キャリアもまだ2年半ちょっとですから。気持ちでいえばまだまだ若手なんで、自分が上り調子というのはないですけど、評価は他人が決めることなんで、そうやって言っていただけるのは光栄に思います」

――ベルト挑戦は2度目になるがプレッシャーはある?

▼岡田「プレッシャーはないっていうとどうなのかなってあれなんですけど、世界ジュニア挑戦の時と比べると気持ちは穏やかというか。さっき岩本さんの口からジェラシーっていう言葉がありましたけど、ジェラシーに関しては僕が一番あると思うんですね。それはどういう部分かというと、この4人の中でチャンピオンになったことないのは僕だけで、このSweeperの岩本煌史、ジェイク・リーと対戦する機会というのは非常に多くて、全部僕が獲られて負けてるっていうパターンしか今までなくて。ホンマに悔しいですし、僕のキャラクター的に突っかかるというのがあって、突っかかって結局蹴散らされるというパターンで、一番惨めな感じで終わっちゃってるのが自分の中で凄くあるので、そこを早く払しょくしたい。今回のJr.TAG BATTLE OF GLORY優勝というのは自信につながって、前みたいに突っかかっていくという変な感情じゃなくて今は自信あるし、さっき言ったジェラシーにビビっと反応しちゃったんですけど、Sweeperの二人、特にジェイク・リーに関しては凄く男前なんで、何回も言ってるけど男前だけは大っ嫌いなんで。プロレス界入ってちょっとでもモテると思ってた自分が全く1ミリもモテないんで、そういうところでジェイク・リー、岩本煌史への黄色い声援を聞くたびにホント煮えくり返る気持ちでいたんで。美幌大会の時はジェイク・リーの面構えを僕みたいにしてやりますよ」

――ジェイク選手が唯一ヘビー級だが、そこがポイントになる?

▼ジェイク「どうでしょうね。ポイントになるかもしれないし、けど、この二人もずっと、いやこの3人ですね。ジュニアの選手たちは、でかい全日本の中で何度も何度も食らってもあれだけ立ち上がってキックアウトしての繰り返しなんで、ジュニアだからって目では見てないですよハッキリ言って。だから僕が勝負のカギを握るとか、そういうのはないんじゃないですか。みんながみんなそれを持っていて、その中で僕がちょっと身長があって、岡田が言うにはちょっと顔がよくてってことなので。そのぐらいじゃないですかね」

――岩本選手はタッグリーグで佐藤選手に敗れたことを意識する?

▼岩本「そうですね。僕は自分でギブアップと意思表示して、何の言い訳しようもない敗北でしたので、とにかくリベンジしたいですし。さっき言ったようにジェイクさんだけヘビーで僕含め挑戦者チーム入れて3人ジュニアと言いましたけど、僕も同じ全日本プロレスの中のジュニアの選手として戦っているので、全日本の中にいるジュニアの選手のタフさというのは僕含め重々承知してるので、一筋縄じゃいかないのはわかってます。そこをどうタッグチームとして崩すか。そこを考えていかないと絶対倒せない相手だと思っているので」

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