プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/24【NOAH】谷口驚異の粘りで激闘フルタイム 中嶋は3戦目で痛恨の失点1

『N-1 VICTORY 2019〜NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE〜』香川・高松シンボルタワー展示場(2019年8月24日)
Bブロック公式戦 △中嶋勝彦vs谷口周平△

 高松大会のメインを飾ったN-1・Bブロック公式戦は、谷口が中嶋のヴァーティカル・スパイクを2度に渡ってキックアウトする驚異的な粘りを発揮してフルタイムドロー。中嶋は3戦目で痛恨の“失点1"を喫した。

 初戦黒星からの2戦目となった谷口と、1勝1敗からの3戦目となった中嶋が高松メインで激突。2敗目崖っぷちとなる少数精鋭のリーグ戦だけに、序盤からし烈な激闘となった。まずは谷口が断崖式のバックドロップで先制したものの、中嶋も派手な場外戦に持ち込んで譲らず。リング上ではジャーマンとバックドロップをハイテンポで打ち合って両者大の字となった。

 その後は意地の打撃戦。的確なトラースキック4連発で場内をどよめかせた中嶋が、腰の入った張り手連打で谷口を腰砕けにすると、必殺のヴァーティカル・スパイク発射に成功した。

 谷口も3カウントぎりぎりで肩を上げる。ならばと中嶋は走り込んでの顔面蹴りを狙ったが、寸前で避けた谷口は殴るようなエルボーと、ノーモーション頭突きの交互乱打で遮二無二前進。場外までもつれ合った両雄は、我を忘れたエルボー合戦を場外で繰り広げ、あわや両者リングアウトかと思われた。

 ともに「カウント19」で滑り込んで場内も拍手に包まれ、同時に熱を帯びる。リング上でも殴るような猛烈なエルボー合戦を展開したものの、好機をつかんだのは谷口。競り勝った中嶋の雪崩式フランケンシュタイナー狙いを、股の間からすり抜けて阻止すると、逆にターンバックルパワーボムをズバリ。強烈なラリアットを連発するや、マイバッハボム・ツヴァイからのマイバッハプレス連発で勝負をかけた。

 中嶋も3カウントは許さない。逆に谷口のスキを突いてのサムソンクラッチで丸め込み、肩を上げられても起き上がりざまに右ハイキック一閃。崩れ落ちた谷口に、前後から鬼のようなサッカーボールキック乱打を浴びせると、左右のバズソーキック(ミドルキック)で非情に顔面を蹴りぬく。残り時間1分を切るなか、ぐったりする谷口を引きずり起こした中嶋は、この日2発目のヴァーティカル・スパイクを完璧に決めた。

 だが、なんと谷口は3カウントぎりぎりでキックアウト。谷口の驚異的な粘りに場内も沸き返る。天を仰いだ中嶋も、頭突きまで繰り出してねじ伏せにかかったものの、倒れない谷口も下から突き上げるような頭突きを打ち返し、両者もつれ合ったところで30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 高松メインを飾ったN-1・Bブロック公式戦は激闘ドロー。試合が終わってもなお、顔面密着で頭突きをぶつけあって意地を張り合った両者だったが、さすがに無言のまま疲労困ぱいで引き上げた。

 一人あたり公式戦が4試合しかないだけに、ともに手痛い“2敗目"はまぬがれたものの、得点1と失点1を分け合った形。特に痛恨だったのは3戦目となった中嶋で、1勝1敗1分の勝ち点3で、9・9後楽園大会での最終公式戦・拳王戦を残すのみとなった。

プロ格 情報局