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8/25【DDT】壮絶ラダーマッチで佐々木返り討ち イケメンがEXTREME王座V1、HARASHIMA&遠藤を3WAYで迎撃へ

『夏休みの思い出2019』東京・後楽園ホール(2019年8月25日)
DDT EXTREME級選手権試合〜ラダーマッチ ○黒潮“イケメン"二郎vs佐々木大輔×

 壮絶なラダーマッチで佐々木を返り討ちにしたイケメンがEXTREME王座V1。試合後、HARASHIMAと遠藤が次期挑戦者に名乗りを挙げると、9・29後楽園で2人まとめて3WAY戦で迎撃することになった。

 イケメンは8・3新宿で行われたスイカ割りルールでのEXTREME王座戦で彰人を下し、同王座初戴冠を果たした。試合後、酔っ払った佐々木が王座挑戦を表明。それを承諾したイケメンは、樋口とのコンビで佐々木&高尾組が保持するタッグ王座挑戦をアピールし、8・25後楽園でのEXTREME級選手権試合、9・1大阪でのKO-Dタッグ選手権試合のタイトル2連戦が決定した。今宵のEXTREME王座戦は王者がルールを決めるのが慣わし。イケメンはラダーマッチを指定した。3カウントルールやギブアップでの決着はなく、リング上に吊されたベルトを手にしたほうが勝利となる。

 意外にも正攻法のグラウンド戦という静かな幕開けに。先に流れを掴んだのは佐々木だ。イケメンのケブラーダを回避して鉄柱にホイップすると、リングにラダーを持ち込み、ベルト獲りに動いたのだ。イケメンはラダーごと佐々木をなぎ倒してそれを防ぐと、自分もラダーに上がる。が、今度は佐々木が妨害。ならばとイケメンはコーナーに立てかけたラダーに佐々木を投げつけ、さらにラダーの上に寝かせてアラビアンプレスを投下する。これは避けられて自爆にとなったものの、直後にショルダースルーで佐々木をラダーに叩きつけてみせた。

 ベルト獲りを一旦諦めた佐々木はイケメンの動きを止めるべく、左ヒザ攻めにシフト。ラダーへのニークラッシャーを敢行し、パイプイスを何度もヒザに振り下ろした。だが、イケメンもイスを投げつけて必死の抵抗。足を引きずりながらトペコンヒーロで飛翔すると、お返しとばかりに佐々木の両足にラダーを被せ、そこをパイプイスで痛打した。

 その後も一進一退の攻防が続く。イケメンのムーンサルトプレス、佐々木のダイビングエルボードロップはどちらも避けられてラダーに激突。戦場がラダーの上になると、佐々木はそこから決死の雪崩式フランケンを繰り出したものの、引かないイケメンは別のラダーを横向きで差し込み、ラダー上からの回転エビ固めでそこに投げつけてすぐに挽回する。

 一気に決めたいイケメンはテーブルめがけてハイブリッドブラスターを仕掛けるが、こらえた佐々木はドロップキックでリズムを掴み、ミスティカ式クロスフェイスに捕獲する。そのままロープ際に追い詰めると、佐々木のセコンドに付いた島谷がテーピングでイケメンの手をロープに固定し自由を奪う作戦に出た。

 ここで助けに飛び込んだのが、KO-Dタッグ王座にイケメンと一緒に挑戦する樋口だ。ハサミでテーピングを斬り捨ててイケメンを救出する。再びラダーの上での打撃戦に持ち込んだイケメンは、ラダーからテーブルめがけてハリケーンドライバーを強行。テーブルをへし折るほどの一撃で好機を掴んだ。

 そのままラダーに上がってベルトに手をかけるが、粘る佐々木はラダーの転倒を誘う。そして、ラダー2つを並べ、その上にテーブルを固定。足場を作って、今度こそベルト奪取に動いた。体を引きずりながらもイケメンもラダーを登り、テーブルの上で2人は対峙。ナックルパートを打ち合うと、佐々木がペティグリーの構えに。しかし、死力を尽くしてこれを防いだイケメンは逆にイケメンと落としをズバリ。佐々木をリングへと突き落とし、とうとうベルトを手にして勝利した。

 壮絶なラダーマッチを制してイケメンが初防衛に成功。マイクを持ったイケメンは「DDTの後楽園のメイン、そう言えばフリーになってから初めてです。とにかく後楽園のメインで佐々木大輔相手に防衛した。俺が黒潮“イケメン"二郎です!」と絶叫。イケメンコールで後楽園ホールは一色に。

 次期防衛戦が9・29後楽園で行われると発表されると、第6試合で激しくやり合った遠藤とHARASHIMAがリングに登場する。遠藤が「イケメン! カリスマの仇討ちだ。D王GP、忘れてねえからな。てめえに断る理由はねえな?」と詰め寄れば、HARASHIMAも「いろんなベルト欲しいけど、EXTREMEのベルト、ゾクゾクするよね。チャンスがあるなら挑戦したいんだよね」と表明。「遠藤、君もやりたいなら別に決定戦やってもいいよ」と提案した。

 どちらに対してもイケメンは「お前が一番怖かった。このベルトを懸けてやってやる」と返答して笑いとどよめきを誘う。これには遠藤も怒りをあらわに。イケメンは気を取り直し、「いいよ。お前ら2人かかってこいよ。3WAYでやってやる! 3WAYでのタイトルマッチ見たくないですか!」とアピール。観客も後押しすると、HARASHIMAも遠藤も受諾し、タイトル戦が決定した。

 HARASHIMAたちがリングを去ると、久しぶりに後楽園大会を締めることに興奮したイケメンは「楽しい!」コールを巻き起こす。「もちろんこの中にアンチイケメンはきっといるでしょう。次はそのアンチイケメンにもっと面白い試合を見せてやるよ。期待してくれ。悪いけど、DDTで俺はヒールのつもりだからな」と言い切るが、その発言と裏腹に笑いと大歓声が飛んだ。

 「9月29日、DDT後楽園大会、遠藤、HARASHIMAと3WAY。このベルトを懸けてやります。みんな見に来てくれるかな?」と呼びかけて、「いいとも!」の声を浴びたイケメンは、最後に「3、2、1、フィニッシュ!」の大合唱でこの夏最後の後楽園大会を締めくくった。

 フリー参戦の身なのに、最後は完全にホームリングにしてみせたイケメン。9・1大阪でのKO-Dタッグ挑戦、そして9・29後楽園では元KO-D王者2人を迎え撃つV2戦と、試練の戦いが続くが、そこでも観客を味方に付けて勝利をもぎ取るのみだ。

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