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8/26【TAKAYAMANIA】大仁田が2年ぶりに藤田と邂逅 高山へ「レスラーとして敬意を表してます!」

『TAKAYAMANIA EMPIRE 2』東京・後楽園ホール(2019年8月26日)
○大仁田厚&樋口和貞&大家健vs藤田和之&FUJITA&NOSAWA論外×

 大仁田が2年ぶりに藤田と邂逅。凶器が乱舞する激しい戦いを繰り広げると、最後はサンダーファイヤーパワーボム5連発で論外を仕留めた。試合後、大仁田は「高山さんは僕の電流爆破を受けてくれて、福岡で頭から突っ込んで行った男です。それに対して、僕は心の底からプロレスラーとして敬意を表してます」と高山にエールを送った。

 “邪道vs野獣"と銘打ち、大仁田と藤田の対戦がTAKAYAMANIAで実現。両者が対戦するのは2017年10月の大仁田7度目の引退試合以来2年ぶり。大仁田はその後、昨年10月に7度目の復帰を果たし、久々に藤田と邂逅した。この試合は場外カウントなし、反則裁定なしのストリートファイトバンクハウス有刺鉄線デスマッチで行われた。

 大仁田に続き、藤田が有刺鉄線バット片手に入場。試合前から視殺戦を繰り広げる。大仁田組がゴング前に仕掛けていきなり場外乱闘に発展。大仁田と藤田は激しく殴り合った。

 リングに戻ると、論外が大仁田をパイプイスで暴行。だが、大仁田はイスを奪い取って論外の脳天に振り下ろす。さらに、藤田にも一撃。底が抜けるほどの強烈な一発だったが、藤田は微動だにせず、大仁田を場外に蹴散らした。藤田は割り込んできた樋口もなぎ倒すと、論外はリング上にテーブルを設置。そこに何度も大仁田を顔面から叩きつけていく。

 しかし、樋口と大家が助けに入ると、息を吹き返した大仁田はテーブルの上で論外にパイルドライバーをズバリ。テーブルは真っ二つにへし折れた。藤田が救出に入り、大仁田をスリーパーで絞め落としにかかるが、またも樋口と大家が献身的にカットイン。ならばと論外が有刺鉄線ボードをコーナーに設置。そしてFUJITAが大仁田を羽交い締めすると、そこに藤田がラリアットで突っ込む。

 ここで大仁田は起死回生の赤い毒霧で反攻。論外を有刺鉄線ボードに投げつけると、樋口が串刺しラリアット、ブレーンバスターなどで藤田を場外に排除する。息を吹き返した大仁田はテーブルの破片で論外をメッタ打ちにすると、投げ捨て式のサンダーファイヤーパワーボムをお見舞いした。

 その後、両軍入り乱れての混戦となるが、論外&FUJITAがインサイドワークを駆使して流れを掴むと、リング上にイスを使って有刺鉄線ボードを固定。大仁田を抱え上げた藤田がそこに大仁田をボディスラムで叩きつけた。虫の息になった大仁田に論外がパイプイスを振り上げたものの、大仁田はまたまた赤い毒霧を噴射。その脳天に3連続でパイプイスを振り下ろすと、最後はパイプイス攻撃を挟みつつのファイヤーサンダーパワーボム5連発で3カウントをもぎ取った。

 まるで2年前の引退試合を再現するような猛攻で論外を撃破。大仁田は論外に水をかけ、手を貸して健闘を称える。そんな大仁田の手を藤田が振り払って、論外たちと去っていった。

 ここでマイクを持った大仁田は「僕は論外が大好きです。だってあなたが好きな、あなたが好きな、プロレスをこよなく愛しているのは論外です!」と呼びかけると、「高山さんは僕の電流爆破を受けてくれて、福岡で頭から突っ込んで行った男です。それに対して、僕は心の底からプロレスラーとして敬意を表してます。今日は、今日は、今日は、ありがとうございます!」と高山にエールを送った。

 バックステージでも「高山さんは僕の電流爆破の盟友ですから。本当にこうやってTAKAYAMANIAに上がれたのも幸せに思ってます」と感謝の意を表した大仁田。密かに藤田との合体を狙っていたようだが、「今日は藤田さんにフラれましたけど、カシン選手もいないことだし邪道と野獣、いいコンビじゃないですか? 今度もまた機会があれば再チャレンジしてみようと思います」と再挑戦に意欲。また、復帰に感激した様子の大家を見て、「お前と絶対に! お前と絶対に! 電流爆破をやる!」と断言した。

【試合後の大仁田&樋口&大家】
▼大仁田「高山さんは僕の電流爆破の盟友ですから。本当にこうやってTAKAYAMANIAに上がれたのも幸せに思ってます。3人で組めたのも物凄く…。ハードコアをわかってくれる人はわかってくれる。そうだよな?」

▼樋口&大家「はい」

▼大仁田「わからない人はわからない。それで俺はいいと思ってます。ただ、僕はハッキリ言って、あの論外の体からプロレスが大好きなんだなっていうのをいつも感じてます。陰ひなたなく一生懸命やるあの姿に僕はいつも感銘を受けてる。すいません。今日は、今日は藤田さんにフラれましたけど、カシン選手もいないことだし邪道と野獣、いいコンビじゃないですか? 今度もまた機会があれば再チャレンジしてみようと思います」

▼大家「大仁田さん! 大仁田さん! 2年前、3年前に試合をやらせてもらって、俺はとても感動しました。そのあと、何の接点もなく大仁田さん引退されて」

※感情を爆発させた大家を大仁田が抱きしめる

▼大家「俺は! 俺は! 復帰してくれてありがとうございます! 私、大家健は大仁田厚と…」

▼大仁田「大家!」

▼大家「はい!」

※3度繰り返すと

▼大仁田「お前と絶対に! お前と絶対に! 電流爆破をやる!」

▼大家「お願いします! (泣き出すと)ありがとうございます」

▼大仁田「なんか何十年か前の俺みたいだな(笑) 何十年か前やってたよな? 一生懸命。この一生懸命なところが必要だと思いますよ。今のプロレス界に一生懸命さが。ただ新日本ばっかりがね、バーッと1人走るんじゃなく、誰かが追いかけるような。そういった人間が必要だと僕は思いますけど。大家。いつかやろうな」

▼大家「はい! お願いします」

▼大仁田「お前のところに行くよ」

▼大家「はい、お願いします! 絶対に! 絶対に! 絶対に! お願いしますよ!」

▼大仁田「3回言うな。俺だって」

▼大家「俺は俺です! 大仁田さんは大仁田さんです! だから、大家健と大仁田厚はこの世で立った1人ずつでしょ!? その2人が電流爆破で戦うから意味があるんでしょ? ねえ!? ねえ!? ねえ!?」

▼大仁田「3回言うなって」

▼樋口「ちょっと待ってください。俺は何にも喋ってない。本当に大仁田さん、ありがとうございました。大仁田選手と組めて自分は本当に感激です。そして、こういう場を作っていただいた高山選手にも本当に感謝しています。感謝しかあります。大仁田さん、本当にありがとうございました」

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