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9/2【全日本】アキラ「防衛戦を日本やヨーロッパでやりたい」、TAJIRI「邪魔者になります」 9・3EWAインターコンチ王座戦前日会見

 9・3後楽園大会でオーストリアEWAインターコンチネンタル選手権試合を争う王者・TAJIRI、挑戦者・フランシスコ・アキラが決戦前日の2日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。全日マットで初のベルト挑戦となるアキラが「防衛戦を日本やヨーロッパでやっていきたい」との青写真を描けば、TAJIRIはアキラの未来を案じて「私が邪魔者になります」と高い壁となって立ちはだかる構えをみせた。

 アキラの挑戦表明を王者・TAJIRIが受諾して実現するEWAインターコンチ王座戦。TAJIRIによると同王座、そしてオーストリアのベルトが日本に登場し、タイトルマッチが行われるのは初めてという。だからこそ、TAJIRIはこの日の会見にベルトを持参せず。「実物をみたければ、明日後楽園でみてください。リングに上がる瞬間までまだ封印しときます」との意向を示した。

EWAインターコンチ王座はマイケル・コバック、ダグ・ウイリアムスら日本でも著名な選手が歴代王者に名を連ねる。アキラはこの日、新調したスーツで会見に臨み、TAJIRIも「意気込みで負けてますよ、押されてますよ、これ」と感じたが、そのモチベーションを「それを獲れば彼はヨーロッパで一気に知名度が上がるから、絶対に獲りたいんだと思う」と推測している。

 自らアキラを全日マットに導いたが、「まだ19歳でしたっけ? まだ早いですね。もうちょっと引き伸ばしたいな。みんなアキラ君の物語をもっともっと長く見たいと思うんだよ」と言うように、ベルト獲りをたやすく許すほどTAJIRIは甘くない。「そう簡単に獲らせたら、あまりにもこう美形のいい男の主人公が幸せになっちゃうマンガのフィニッシュみたいな感じで、まだ早いと思う」とし、アキラのためを思って「まだまだそんな成功は苦労してから、修行を重ねてから」と高い壁となるつもり。「私が邪魔者になります。そういう登場人物になります」と宣言したTAJIRIは最終話でウルトラマンを倒したゼットンと同じような役割を果たす構えだ。

 一方、アキラにとっては全日マット参戦から7ヵ月でつかんだ初のベルト挑戦のチャンス。新調したスーツはその意気込みの表れで、「すでに用意はできているし、勝って全日本で次のステップに進みたいと思っています」と誓うばかりだ。尊敬する恩人・TAJIRIに勝利できれば、間違いなくそのステップアップは可能で、アキラは「TAJIRIサンに勝ってベルトを獲ることができたら、ジュニアでさらに活躍していきたい」と全日ジュニアでさらに存在をアピールしていくつもり。そして「僕のプランとしては防衛戦を日本やヨーロッパでやっていきたいです」との青写真も披露していた。

☆9/3(火)東京・後楽園ホール『2019 SUMMER EXPLOSION』最終戦 18:30開始

◇第4試合◇
▼オーストリアEWAインターコンチネンタル選手権試合
[挑戦者]
フランシスコ・アキラ
vs
TAJIRI
[第16代王者]
※TAJIRI2度目の防衛戦


【会見の模様】
▼アキラ「すでに用意はできているし、勝って全日本で次のステップに進みたいと思っています。この3ヵ月間、トレーニングに励んできましたし、自分の可能性を試してみたいです。メンタル面も充実していますし、イタリアのレスリングが通用することを証明したいと思っています」

▼TAJIRI「まず今日これタイトルマッチの会見なんですけど、あえてベルトを持ってきませんでした。何でかって今まで日本に来たことがないベルト。しかも日本でオーストラリアのベルトって初めてなんですって。だから実物をみたければ、明日後楽園でみてください。リングに上がる瞬間までまだ封印しときます。それは一つお楽しみってことで。アキラ君は今日スーツを着て、ケンブリッジ大学の学生みたい(笑) けど凄いじゃないですか。スーツこれ、わざわざ買ったらしいんですよ。意気込み凄いですよ。意気込みで負けてますよ、押されてますよ、これ。僕も全日本プロレスが2ヵ月ぶりぐらいになるのかな。ちょっとヨーロッパの方も回ってきたりとかもして、そのベルト持ってきたんですけど、彼は絶対そのベルトほしいと思うんですよ。何でかって僕が第16代王者で、伝統ある由緒あるベルトなんですって。結構、名前のある人も巻いてるんだよ、これが。過去の歴代王者をみたら。そのベルトを獲れば、オーストリアってヨーロッパのど真ん中でドイツと並ぶ2大プロレス王国みたいな。それを獲れば彼はヨーロッパで一気に知名度が上がるから、絶対に獲りたいんだと思う。だけど、そう簡単に獲らせたら、あまりにもこう美形のいい男の主人公が幸せになっちゃうマンガのフィニッシュみたいな感じで、まだ早いと思うんですよ。だから彼のために、まだまだそんな成功は苦労してから、修行を重ねてから。そういう気持ちです今。別にここに敵対心とか憎しみとか一切ありません」

――アキラ選手の来日はTAJIRI選手の仲介で実現したが、日本での戦いぶりをみてきて印象は?

▼TAJIRI「今回2度目の来日ですよね。彼が来てから一緒に同じ興行に出てないんですよ。あえて俺みてないんですよ実は。このタイトルマッチ決まってからあえてみてないんですよ。けど、決まってからの方が伸びてるという噂を聞いてるので、あえてみないでおきました。今は何とも言えない。明日リングの上でベルトもその瞬間に初めて触れてほしいし、俺も初めて触れたいんですよ、現在のアキラに。全てフレッシュに持っていきたいんですよ、この戦いは」

――アキラ選手の可能性を感じたからこそ日本に呼び寄せた?

▼TAJIRI「ヨーロッパでも知れてますから。もうちょっとなんですけどね。そのベルトを絶対にほしいと思うんですよ、彼は。きっとね、全日本でこの3ヵ月蓄えた力をみせたいからとか言ってるけど、ホントは帰った後のヨーロッパのことを考えて彼はこのベルトがほしいんじゃないかなって俺は思ってるんですけどね。けどグローバルでいいじゃないですか」

――TAJIRI選手に勝ってベルトを獲った後どのような青写真がある?

▼アキラ「TAJIRIサンはタフで全日本でもトップレスラー。そのTAJIRIサンに勝ってベルトを獲ることができたら、ジュニアでさらに活躍していきたいと思っています。僕のプランとしては防衛戦を日本やヨーロッパでやっていきたいです。そしてジュニアのベストレスラーになりたいと思っています」

――TAJIRI選手はそう簡単には超えさせないと?

▼TAJIRI「まだ19歳でしたっけ? まだ早いですね。もうちょっと引き伸ばしたいな。みんなアキラ君の物語をもっともっと長く見たいと思うんだよ。私が邪魔者になります。そういう登場人物になります」

――アキラ選手の意気込みは十分伝わっているのでは?

▼TAJIRI「もうね、ビンビン伝わってきます。スーツ買ってきたぐらいだから、この会見のために。このオーストリアのEWAって管理してるトップにバンビ・キラーがいるんですけど、ヨーロッパの帝王みたいな。アキラの名前を出したら一発で『OK、やってくれ』ってなりましたよ」

――日本に来てこの道場でスーツを着て会見をしている心境は?

▼アキラ「僕にとって初の記者会見ですから、フレッシュな感覚で新しいスーツで臨みました。次の戦いが自分にとって非常に重要であることを示すためでもあります。3ヵ月この道場に住んできましたが、フレッシュな感覚で意気込みをもって明日の戦いを迎えたいです。記者会見はとても大事なことですから、この場を設けてくれて感謝しています」

▼TAJIRI「(英語で)新しいスーツだけど、新しいベルトもほしいんだろ?」

▼アキラ「はい。これでベルトを巻いたら最高でしょうね」

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