プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/4【新日本】IWGP前哨戦スタート 先制・SANADAが「文京区で一番後楽園ホールが好き」

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月4日)
○SANADA&鷹木信悟vsオカダ・カズチカ&後藤洋央紀×

 10・14両国のIWGPヘビー級王座戦に向けて前哨戦がスタート。挑戦者・SANADAが王者・オカダの眼前で後藤を丸め込んで先制した。快勝したSANADAは試合後、「文京区で一番、ここ後楽園ホールが好きです。おい、後楽園! See you tomorrow!」とマイクアピールし、レインメーカーに負けない大声援を集めた。

 オカダは8・31イギリスで鈴木を破り、IWGPヘビー級王座V3。試合後、G1公式戦でオカダから初勝利を挙げているSANADAがタイトル挑戦をアピールし、10・14両国で今年4度目となる一騎打ちが決定した。後藤と鷹木もG1で遺恨が勃発。8・11両国でのG1最終公式戦で鷹木は後藤を撃破し、荒武者の優勝決定戦進出を阻止すると、ヘビー級転向を宣言した。対する後藤は即座にリマッチを要求。鷹木も受けて立つ構えを見せ、9・22神戸でのシングル戦が決まった。

 後楽園3連戦・初日のメインはその2試合のダブル前哨戦。CHAOSのオカダ&後藤と、ロス・インゴ軍のSANADA&鷹木が組んで激突した。

 歓声は真っ二つに割れて場内に期待感が充満する中、オカダとSANADAの顔合わせで試合は幕開け。しばらく両軍様子見の展開が続いたが、ロス・インゴ軍が後藤に集中砲火を浴びせて試合をリードする。しかし、後藤が2人をナデ斬りにしてピンチを脱すると、オカダが登場。一気呵成に前に出たが、ポーカーフェイスのSANADAは低空ドロップキックで難を逃れた。代わった鷹木は逆水平を連発するも、オカダはフラップジャックで振り払い、タッチをもらった後藤がリングに入る。

 感情むき出しの後藤は村正、バックドロップをお見舞い。負けじと鷹木も左腕ラリアットやスライディングラリアットでやり返す。さらに、ショートレンジのパンピングボンバーを振り抜くと、後藤がラリアットの相打ちで押し返しても、再びパンピング弾を発射。しかし、意地でも引かない後藤も牛殺しで反攻した。

 ここでタッチをもらったSANADAは、控えのオカダを襲撃して相手チームのスイッチを阻止。怒ったオカダがリングに飛び込んできても、リープフロッグからのドロップキックで返り討ちにする。そして、後藤にはバックドロップをズバリ。GTRを狙われてもSkull Endで切り返した。

 再び救出に駆けつけたオカダは、ドロップキックを連発してロス・インゴ軍を足止め。すかさず後藤はSANADAに牛殺しを敢行する。こん身のミドルキックで胸板を射貫き、牛殺しをフェイントにしてしつこくGTRを狙った。だが、SANADAもドラゴンスリーパーで切り返して競り合うと、最後は巧みにロープに押し込んでオコーナーブリッジでクルリ。狙いすました妙技がさく裂し、見事に後藤を料理した。

 オカダの眼前で後藤から3カウントを奪い、声援を独占したSANADA。前哨戦第1Rを自らの勝利で締めくくると、ベルトを見せつけるオカダとしばらく視殺戦を繰り広げた。その後、ポーカーフェイスのまま鷹木とともに花道を下がっていくが、再び大きな歓声が巻き起こると、きびすを返してリングイン。大きなSANADAコールが降り注ぐ中、「これだけは言っておくけど…文京区で一番、ここ後楽園ホールが好きです。おい、後楽園! See you tomorrow!」とマイクでアピールし、聖地に圧倒的な歓声を巻き起こしてみせた。

 バックステージではノーコメントだったSANADA。G1は4勝5敗で負け越しに終わったものの、IWGP王者のオカダに土を付けただけに自信に満ちており、人気も急上昇して今日もレインメーカーと変わらない声援を集めた。通算成績では1勝6敗と圧倒的不利な状況だが、今のSANADAにはそれを覆す勢いがある。観客の後押しも自信も手にした。あとは、前哨戦で勝利を積み重ね、10・14両国で初の至宝獲りを果たすのみだ。

【鷹木の話】「おい、後藤。俺に集中し過ぎて、足下すくわれたか? 相変わらず後藤らしいな。俺は頭に来てんだよ。あの野郎、武道館のG1最後の試合、負けてすぐにリマッチ要求したろ? お前、どういうつもりだよ。もしかして、あのG1公式戦が何かの間違いだと言うのか? それとも、お前も決勝が懸かった大事な試合だったのに、まさか俺相手に油断してたのか? ふざけんな、コノヤロー。確かに俺はこの新日本で大した実績は残してない。だが、G1が始まる前に言ったよな? 凄えヤツは凄え、強えヤツは強えと。過去の実績なんか今の新日本のリングじゃ関係ねえんだよ。9・22神戸、あいつにとっちゃリベンジマッチってことでメリットがある。だが、俺にとってもヘビー級に転向して一発目っていう大事な試合だ。大事なシングルマッチだ。何が何でも落とすわけにはいかん。G1のどの公式戦よりも、俺はこの後藤戦に全てを懸ける」
※SANADAはノーコメント

【オカダの話】「SANADAさんとは今年もう4回目ですか。何回やっても楽しいねえ。全然飽きが来ないよ、SANADAさん。次もまた両国、楽しみにしてます」

【後藤の話】「鷹木! お前が勝った気になってんじゃねえよ。それより楽しみだぜ、神戸。飾りじゃない和の心を俺に見せてくれるんだろ? 楽しみにしてるぜ。飾りじゃない和の心、そんなの見せてもらっても、結局勝つのは俺だけどな」

プロ格 情報局