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9/4【新日本】神戸IC戦へ内藤不敵 ジェイに「トランキーロ」、飯伏には「ノートランキーロ」

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月4日)
○YOSHI-HASHI&石井智宏&ロッキー・ロメロvsタマ・トンガ&タンガロア&邪道×

 9・22神戸大会のIWGPインターコンチネンタル(IC)王座戦に向けて王者・内藤と、挑戦者・ジェイが前哨戦。鉄壁のロス・インゴ連係で鮮やかに制してみせた内藤は、荒れるジェイには「トランキーロ」、不出場のG1覇者・飯伏には「ノー・トランキーロ」のメッセージを送った。

 かねてよりIC王者の内藤は、IWGPヘビー級王座と合わせた前人未到の“IWGP&IC二冠"を野望として掲げていたが、今夏G1では最終戦でジェイに敗れて決勝進出を逃した。一方でジェイは8・25ロサンゼルス大会でも試合後に内藤を急襲してIC挑戦を表明。「IWGPヘビーとインターコンチネンタルの同時戴冠こそが、俺のデスティーノだ」とジェイも“二冠"の野望を口にし、9・22神戸大会でのIC王座戦が決まった。

 この日は、9月シリーズ開幕戦のセミファイナルに据えられた6人タッグマッチで前哨戦。内藤はEVIL&BUSHI、ジェイはファレ&外道とそれぞれトリオを組んでの6人タッグマッチで激突した。

 序盤からBUSHIを捕獲したBCサイドが流れをつかんだものの、BUSHIが脱出すると、内藤がジェイ相手に巻き返す。負けじとジェイもハイレベルな先の読み合いに持ち込むや、ランニング式のデスバレーボムや巻き込み式のDDTで押し返す。フライングフォーアームなど内藤の反撃もことごとく避けてみせたものの、内藤も追撃をトルネード式DDTで切り返して、直接対決は相譲らずの両者大の字となった。

 終盤にはファレが巨体を生かしてロスインゴ勢をナデ斬りにする大暴れをみせたものの、BUSHIがスピードでかく乱して勢いを殺す。内藤もBUSHIとのスピーディな低空ドロップキック連係でジェイを排除だ。さらには外道とファレの誤爆も誘ったうえで、BUSHIが矢のようなトペでファレを足止めし、最後はラリアットからのスコーピオンデスロックでEVILが外道をキッチリ仕留めてみせた。

 鮮やかかつ安定感抜群のロスインゴ連係で前哨戦を制した内藤は、場外のジェイめがけてニヤニヤ。怒りのジェイもセコンドのヤングライオン勢をイスで殴り倒して荒れたものの、すかさず内藤は「トランキーロ」のジェスチャーでなだめるように勝ち誇ってみせた。

 内藤は「彼(ジェイ)の望み通り、インターコンチネンタル王座戦も決まったわけですよ。日にちも決まったわけですよ。ということは、それまでの前哨戦、楽しもうぜ」とやはり“トランキーロ"を強調。

 一方で、この日試合が組まれなかったG1覇者の飯伏にも言及し、「あれ、G1 CLIMAX優勝者、いったい誰だったっけ? あれ、誰だったっけな? 今日、いないよね。これが彼の意向なのか、それとも新日本プロレスの意向なのか、どっちか分からないけどさ。そんなのんびり休んでいるようだと、この流れの速い新日本プロレス、せっかくのジャンプ台を踏んだにもかかわらず、忘れられちまうぜ。彼もインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座のダブル戴冠を狙っているわけでしょ? だったら、彼にはノー・トランキーロ。焦ったほうがいいぜ、カブロン」と大局的視点のけん制球も忘れなかった。

【EVILの話】「BUSHIと内藤とのタッグが俺たちの原点回帰だ」

【内藤の話】「ジェイ・ホワイトの実力は間違いないだろうね。偶然でG1 CLIMAX優勝決定戦まで進めるほど甘いリーグ戦じゃないから。だから、彼の実力は間違いないと思いますよ。俺自身も3カウント取られたし。だからこそ、彼にはあの言葉を思い出してほしいよ。彼の望み通り、インターコンチネンタル王座戦も決まったわけですよ。日にちも決まったわけですよ。ということは、それまでの前哨戦、楽しもうぜ。そして、シングルマッチ、9月22日、神戸ワールド記念ホール、楽しみなのはわかるけど、そこはトランキーロ…あっせんなよ。ところで、G1 CLIMAXが終わって1シリーズ目。あれ、G1 CLIMAX優勝者、いったい誰だったっけ? あれ、誰だったっけな? 今日、いないよね。これが彼の意向なのか、それとも新日本プロレスの意向なのか、どっちか分からないけどさ。そんなのんびり休んでいるようだと、この流れの速い新日本プロレス、せっかくのジャンプ台を踏んだにもかかわらず、忘れられちまうぜ。彼もインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座のダブル戴冠を狙っているわけでしょ? だったら、彼にはノー・トランキーロ。焦ったほうがいいぜ、カブロン」

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